労使間トラブルを防止するために知っておきたいこと

前川敏幸 まえかわとしゆき

社会保険労務士、行政書士
ファイナンシャルプランナー
元 NEC兵庫労組 副委員長

内 容

1.労使間トラブルが増加する理由
・経営環境の悪化
・経営者の世代交代
・人事労務部門の人材不足
・権利意識の高まり
・帰属意識の低下
・コミュニケーション能力の不足
・情報の過多


2.主なトラブルの原因
労務トラブルの原因の多くは、以下の4つに分類できる。
①法令を知らない。
②説明が不十分である。
③手続きに不備がある。
④注意や指導ができていない。
⑤感情的になっている。

さらにトラブルの発生する時期によって、原因がパターン化される。
(採用時)
・労働条件の説明が不十分。(労働条件通知書の未交付)
・試用期間中の解雇は自由だと思っている。
・契約更新の有無、更新する条件が定められていない。


(雇用期間中)
・就業規則がない、周知されていない。
・労務管理、就業規則が法令を満足していない。
・労働者に対する教育、指導が不十分。
・勤務態度、違反等に対して注意していない。
・規則に従った懲戒処分がとられていない。

(退職時)
・退職願を提出させていない。
・期間満了で更新しない理由が曖昧。
・解雇理由が客観的でなく主観的。
・解雇に至るまでの経緯が短絡的。


3.トラブルの事例とその予防

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