親子で観てほしい“反戦・反核のひとり芝居”

堀 絢子 ほりじゅんこ

女優

提供する価値・伝えたい事

軍医だった父は、爆心から1キロの陸軍師団で被爆、2週間後の8月21日の夜明けに息を引き取りました。
被爆体験を風化させてはならない。反戦・反核を、芝居を通じて訴えていくことは、女優としての使命であると考えています。
自衛隊の派兵、憲法解釈を変えようとする動き、こうしている現在も繰り返される悲惨な戦争、核開発。
子どもたちの未来のために、平和を願い、自らの身体を張って、まさに“命がけ”で反戦・反核を訴え演じ続けます。

内 容

*対象者や主催目的に応じた作品を組み合わせて上演いたします。


■朝ちゃん(上演時間:40分)
<あらすじ>
広島の原爆で亡くなった父への鎮魂の祈りを込めて演じる『朝ちゃん』は、奈良県在住の作家・山本真理子さんが被爆体験を基に書いた「広島の母たち」「広島の姉妹」が原作。
広島で被爆した15歳の少女秋子。焼け跡の中から、顔はザクロのように割れ、全身やけどで爛れた瀕死の朝子を見つけ出す。
やっと出会えた朝子の母に「水がほしい」を言い続けながら、母の手の中で徐々に弱っていく朝ちゃん。
秋子、苦しい息遣いの朝子、見守る母と兄、語りの部分と一人で5役をみごとに演じ分ける。

祈るような、訴えるような凄まじい気迫。
巧みな声使いで違和感なく情景を浮かび上がらせる演技力に圧倒される。
最後まで息をのんで見つめる満席の聴衆。


■そして、トンキーもしんだ(上演時間:27分)
<あらすじ>
戦争の犠牲になったのは、人間だけではありませんでした。
戦時中、上野動物園の動物を処分するよう、軍からの命令を受け、園長はじめ飼育係が苦悩しながらも大切に育ててきた動物たちを毒殺していく。
その中で頭のいい象のトンキーは毒入りの餌を最後まで食べようとせず、何日も生き続けたのです。

教科書にも載っていた有名なお話。
一匹、また一匹と大切にかわいがってきた動物を殺さなければならなかった
飼育係のおじさん達の絶望と、悲しみ。
餌を与えられなくなったトンキーが、弱った身体で「芸」をしてみせて餌をねだる場面は涙を誘う。
堀さんの身体のシルエットがホリ幕に「トンキー」となって映し出される場面は見もの。
子ども達、親子で是非見て頂きたい内容です。

<原作者・山本真理子氏からのメッセージ>
全身焼けただれた朝ちゃん。
かき抱く母。
それを見守るほかなかった秋子。
堀 絢子さんの気迫に、
生命の尊さをかんじてください。
人間の造った核兵器の非情を追体験して下さい。

<担当者からのメッセージ>
堀絢子さんは、「原爆に殺された」父親の遺志を継いで、一人でも多くの人に反戦・反核の重要性を伝えたいと、命がけで演じられます。
戦争という最大の人権侵害を二度と繰り返してはならないということを、改めて胸に刻む舞台です。

■その他の作品
『ごんぎつね』(27分)
『セロ弾きのゴーシュ』(45分)

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