日本国憲法は、「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」(第14条)と法の下の平等をうたっています。 しかし、現実の社会では、女性や障害者に対する差別、外国籍県民に対する差別などさまざまな差別が生じています。 なかでも、同和問題(部落差別)は、同和地区(被差別部落)出身であるというだけで、不当に差別され、社会的な不利益を受けている問題です。 この問題の解決は、国および地方公共団体の責務であると同時に、私たちみんなの課題です。 すでに同和問題は解決したという意見もありますが、実際にはどうでしょうか。現在ではネット上の書き込みによる差別行為が激しさを増す傾向にあります。継続してこの問題に取り組み、広く啓発活動を推進していく必要があると思われます。

新たな人権・部落問題学習のカタチ
~「自己肯定感」を高めることから~

岡本工介 おかもとこうすけ
一般社団法人タウンスペースWAKWAK事務局長
環境教育事務所OCT(コミュニティ・オブ・トリーズ)主宰


○被差別部落というルーツ 被差別部落というルーツに生まれ育ち、部落解放運動を進める両親のもと地域の中で地域の人たちに育てられ、支えられながら育つ。  ○21歳の旅立ち 21歳からの10年間にわたるアメ… (続きを読む)

あーよかったな あなたがいて
~心の銀行に いっぱい貯金を~

仲島正教 なかじままさのり
教育サポーター

小学校での21年間に及ぶ教師経験を基に、子育てや学校教育における「真の人権教育の大切さ」を語る教育者。教育現場で得た子どもたちとの様々な感動体験を交えながら、親や地域の大人が今こそ改めて認識すべき「人権意識」について、“優しい風(loving-wind)”にのせて世に贈り続ける。

人は、自分の「心の銀行」に温かい貯金があれば、つらいことや悲しいことに出会っても、その貯金を使って乗り越えていくことが出来ます。 でも自分の心の銀行に貯金がない人は、つらいことに出会ったとき「どうせ私… (続きを読む)

寝た子はネットで起こされる!?
~「部落差別解消推進法」 施行と今後の課題 ~

川口泰司 かわぐちやすし
山口県人権啓発センター事務局長
中学時代、同和教育に本気で向き合う教師との出会いがきっかけとなり、解放運動に取り組むようになる。その後、大阪学生部落解放連絡協議会 事務局長を務め、現在、山口県人権啓発センター事務局長。自分の言葉で、エネルギッシュに語りかける講演は、世代を超えて共感を呼んでいる。

2016年12月、「部落差別解消推進法」が成立・施行されました。その背景には、ネット上での差別の悪化・深刻化があります。爆発的に拡散され続けるデマや偏見。「部落地名総鑑」がネット上に公開され、部落と部… (続きを読む)

こけ枝のほのぼの人権噺
(講演と落語)

桂 こけ枝 かつらこけし
落語家

古典・創作落語はもとより、落語の魅力をオペラ、芝居、人権、子育て、福祉、健康など幅広いジャンルに持ち込み、全国に多くのファンを持つ落語家。人を引き込む独特の風貌とほのぼのとした語り口が特徴。人権や健康落語と巧みなトークで構成する講演会も各地で好評。

人は見た目で判断すべきではない、要は中身です。 先天性股関節脱臼で生まれついて右足をひきずりながら歩いて生活してきて、人との関わりの中での様々な体験を基に、差別の愚かさ、人権の尊さを説きます。 小学生… (続きを読む)

部落問題の今日的課題と人権教育

松下一世 まつしたかずよ
佐賀大学 文化教育学部 教授

小学校教員歴約30年を経て、現在は佐賀大学文化教育学部で教鞭を執る。長年、いじめや子どもの人権問題について取り組み、学校現場のリアルな実態から、差別や偏見のない社会を創るための未来志向型人権教育の在り方、子どもたちへの具体的なかかわり方などを提案している。

江戸時代の身分制度を教えるだけに終わってしまうことの多い部落問題(同和問題)です。今日的課題を伝えないと、子どもたちにとっては、現代の人権問題だという認識にはなりません。何をどう教えればよいのか、具体… (続きを読む)

「心に熱と光をもとめて」弾き語り

中山洋一 なかやまよういち
歌手

人権バンド「やじろべえ」でのコンサート活動を経て、現在はソロで活動。全ての町が愛と優しさで満ち溢れ、互いが認め合い、尊重される社会、世界中に笑顔の花が咲くことを願い続け、人権問題をテーマにトーク&コンサートを行う。差別や偏見によって深く傷つきながらも、立ち直った自身の体験などを語る。

ボロボロに疲れ果て、絶望の渕に立ち暗闇の中で出会った一冊の本『自己創造の原則』。「・・・あなたは何を恐れ、何から逃れようとしているのか?ありのままの自分を曝け出し、ありのままの自分を好きになれたとき、… (続きを読む)

ぬくもりを感じて

中倉茂樹 なかくらしげき
徳島県人権啓発青少年団体連絡協議会
「止揚の会」事務局
高校3年生まで自分が被差別部落の人間と気づかずに育つ。高校の人権集会で自らの置かれている社会的立場を公表し、同和問題に取り組み始める。「同和問題学習は、すべての人が幸せになるための勉強」と、誰にでも分かりやすいユーモアを交えた熱い講演を繰り広げる。

「差別」=人間を人間と認めないこと 「強くなるために」=自分の弱さを語ることしかない 「同和問題学習」=すべての人間が幸せになるための勉強 1.いじめに耐え続けた小学校6年間の巻! 「冷たい大多数の傍… (続きを読む)

人権文化ゆたかなまちづくりに向けて
~阪神・淡路大震災が教えたもの~

中尾由喜雄 なかおゆきお
全国隣保館連絡協議会 
常任顧問 兼 事務局長
阪神淡路大震災の際、避難所となった隣保館の館長として、当時同和地区内外の住民400人と聴覚障害者7人が避難、数ヶ月にわたって生活をともにする。「人権問題を越え、人と人とが支えあって生きていく大切さを教えられた」と、実体験を交えながら “人権尊重”について語る。

2011年3月11日午後2時46分,東北地方を襲った大地震。 大きな揺れと大津波による死者・行方不明者は2万人を数え、原発からの放射能漏れが今も広範囲にわたる住民の生活を脅かしています。 人知の及ばな… (続きを読む)

差別と向き合うマンガたち
~メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ?~

吉村和真 よしむらかずま
京都精華大学副学長、マンガ学部教授
京都国際マンガミュージアム研究センター長
日本マンガ学会設立(2001年)や京都国際マンガミュージアム設立(2006年)に尽力。大学等で漫画関連の企画展の立案や運営に携わるなど、マンガ研究の中心人物の一人として知られる。『差別と向き合うマンガたち』(共著)があり、講演ではマンガに潜むステレオタイプや「偏見」について説く。

マンガは私たちの身の回りにあふれています。 本屋やコンビニで売っているものだけでなく、新古書店やマンガ喫茶、床屋や食堂などにも、手垢や油にまみれたマンガが置いてあります。いったい、いつごろ、どのように… (続きを読む)