オンライン講演(ウェビナー)を企画するとき、目的やテーマが漠然としていては良い講演にならないだけでなく、そもそも予算や人員も割けないでしょう。
そこで、「5W2H」を基本としたフレームワークに沿うと企画をスムーズに進めやすいです。
「5W2H」とはどんなフレームワークなのか、詳しく見ていきましょう。

オンライン講演(ウェビナー)の企画の立て方

オンライン講演(ウェビナー)の企画を立てる方法はさまざまですが、今回は「5W2H」というフレームワークをご紹介します。「5W2H」とは、以下にご紹介する7つの英単語の頭文字をとったものです。

Why:なぜ開催するのか

5W2Hの最初は「Why(なぜ)」で、オンライン講演の目的とKPI(重要業績評価指標)を設定します。ここで設定する目的がすべての要素のベースとなりますので、「聴講者の啓発」「知識やスキルの習得」「自社の認知度アップ」など、明確な目的を設定しましょう。目的が決まったら、目的に沿ったKPIを設定することも忘れてはいけません。

KPIとは、最終的なゴール(目的)に向けて、途中経過を定量的に評価するための指標です。ウェビナーでよく使われるKPIには、以下のようなものがあります。開催の目的に合わせ、適切な指標を選びましょう。

  • リード数(事前登録したユーザー数など)
  • ウェビナーの視聴者数(最大同時接続数、再生時間など)
  • 視聴者のアクション(アンケート、Q&Aチャットなど)
  • コンテンツへの評価(離脱位置や離脱人数、セッションごとの参加人数など)

Who:どの層に向けて開催するのか

目的とKPIが設定できたら、次にオンライン講演のターゲットを設定します。ターゲットは単に参加者を増やすことだけを考えるのではなく、目的と達成すべきKPIにふさわしいかどうかをよく考えましょう。この点は、オンライン講演でもリアル会場で行うセミナーでも変わりません。

ここで注意すべきなのは、参加者層と参加場所、参加者の使用端末及びITリテラシーです

  • 参加者層…年齢、職業、社会的立場など
  • 参加場所…自宅、仕事場、移動中、車の中など
  • 参加者の使用端末…PC、スマートフォン、タブレット
  • 参加者のITリテラシ…SNSの利用度、インターネットの使用技術

これらは、今後、オンライン講演の配信方法や配信ツールを決める際に重要な要素となります。
例えば、普段オンライン授業に参加している学生やweb会議を頻繁に行っているビジネスマンなどITリテラシーが高い層であれば講師と参加者の対話がある「双方向型のライブ配信」、普段インターネットを使わないような高齢者であればテレビのように視聴できる「一方向型のライブ配信」、時間が合わせづらい中年層であれば「オンデマンド配信」といった風になります。

参加者の参加場所が自宅や仕事場など安定したインターネット速度を確保できる場所で参加が多いのであれば、講師と参加者がそれぞれカメラをオンにして双方向のやりとりもできますし、逆にインターネット速度が確保できなければ参加者のカメラはオフにして一方向の講義型を考える必要があります。
➡詳しくは「一方向・双方向・オンデマンド…オンライン講演(ウェビナー)の配信ツールは配信方法で選ぼう」を参照。

When:いつ開催するのか

ターゲットまで設定できたら、オンライン講演の開催時期を絞り込んでいきます。例えば、主婦層なら平日の昼間、ビジネスマンなら土日祝日などの休日が視聴しやすいでしょう。前述のように業務の一環として試聴することが前提なら、ビジネスマンが職場から視聴しやすい平日昼間に設定する必要があります。

What:どんな内容か、何が得られるか

目的とターゲット、開催時期や時間に合わせ、オンライン講演の内容を設定します。このとき、ターゲットにとって有益な内容であることはもちろん、何が得られるかわかりやすくアピールできるように考慮しましょう。

リアルで行うセミナーとは異なり、オンライン講演では参加者、講師のいずれの居住地域も問われません。そのため、参加者はさまざまな場所から参加していることを考慮し、地域にとらわれないメリットを考える必要があります。

また、ライブ配信後はオンデマンド(アーカイブ)公開すれば、ライブ配信に来られないユーザーもコンテンツの試聴が可能となります。オンデマンド配信する場合は、後から見る視聴者にも有益なコンテンツになるよう考慮しましょう。オンデマンド配信する際には、著作権の関係上、事前に講師から許可を得る必要があります。

Where:どこで行うか

▲弊社の大阪スタジオ

オンライン講演(ウェビナー)は、参加者が集まるための大きな会場を確保する必要はありません。しかし、講演を撮影・配信するための場所は必要です。自社の会議室などを使えばスタジオをレンタルする必要はありませんが、音響にこだわる場合や、何人かの講師や参加者を招いてディスカッションを行う場合などは、必要に応じてスタジオや貸会議室を選びましょう。
弊社では東京と大阪にオンライン講演専用のスタジオを完備しています。本格的なウェビナーにも対応できる最新設備を備えたスタジオを通常よりリーズナブルにレンタルできます。

How:どうやって配信するか

「How(どうやって)」とは、集客手段も含めた配信・運営手法についての項目です。
まずはどのような配信方法にするか選びます。
オンライン講演には、以下の通り、配信方式別と目的別によって手法が異なり、これらの手法によって使用する配信ツールも変わってきます。

1.配信方式別

ライブ配信
あらかじめ決められた日時にリアルタイムで配信
A.個別視聴型
講師、参加者も別の場所から視聴
B. 会場視聴型
聴講者が複数の会場に集まって視聴。講師は別
C. 会場中継型
講師と一部の聴講者が集まっている講演を中継。
オンデマンド配信
事前に講演やセミナーを収録、編集を行い、後日配信
A. 事前収録型
事前に講演を収録し、その動画を後日制限付きで聴講者に配信する
B. ライブ配信録画型
ライブ配信した動画を録画し、後日制限付きで聴講者に配信する

➡詳しくは、「初めてのオンライン講演~方法と手順、おすすめツールを徹底解説」を参照

2.目的別

一方向型

講師が一方向で聴講者に知識やスキルを伝えるもので、画面は講師と共有資料が表示される。講師とのやりとりは基本チャットのみ。

双方向型

講師と参加者が音声やカメラを通じて双方向のやり取りが生じるもので、質疑応答やチャット、グループワーク機能などを使う。

➡詳しくは「一方向・双方向・オンデマンド…オンライン講演(ウェビナー)の配信ツールは配信方法で選ぼう」を参照

それぞれにメリット・デメリットがあるので、参加者層を見ながら選択するとよいでしょう。

また、集客・宣伝方法はさまざまですが、オンライン開催のウェビナーでは集客手段もメール・自社SNS・自社サイト・ポータルサイト・プレスリリースなどさまざまな方法があります。参加者の層を考えて、一つではなく組み合わせて活用するとより効果的です。

How Much:開催にいくらくらい必要か

最後に、オンライン講演開催に必要なコストを見積もります。主に以下のような費用が必要となります。予算が限られていれば、必要な費用を全て書き出してみて、大まかな総費用を算出し、予算と調整するとよいでしょう。

  • 講師への謝金
  • 配信ツールの導入費用
  • スタジオ、機材のレンタル費用
  • プロモーション費用

オンライン講演の企画はフレームワークで体系的に考えよう

オンライン講演(ウェビナー)を企画するためには、5W2Hのフレームワークに沿うのがおすすめです。今回ご紹介した「Why・Who・When・What・Where・How・How Much」の7つの項目をそれぞれ埋めるように企画を設定していけば、抜け漏れなく企画をスムーズに立てられるでしょう。

企画の方法ややり方については、オンライン講演マニュアル『オンライン講演成功Book』で詳しく解説しています。無料配布中ですので、以下のバナーより申し込みください。また、オンライン講演の企画のサポートも行っておりますので、お気軽に弊社までお問い合わせください。


SBスタッフによるオンライン講演の事例レポート


【SBスタッフ事例レポート第21回】
道具を使った実演には複数のカメラで臨場感を演出

オンライン講演では、資料を共有しながら解説する講義型あれば、本…

【SBスタッフ事例レポート第1回】
初めてのオンラインによる安全大会で私たちが行った3つの工夫

まだまだ先が不透明なコロナ禍。講演のスタイルもリアルからオンラ…

【SBスタッフ事例レポート第26回】
落語の寄席の雰囲気をオンライン講演で演出するための工夫

私たち公的団体・学校チームでは、落語家講師をお迎えして講演を行…


 他の記事をみる

あわせて読みたい


【Zoomウェビナー上級編】登録画面に一工夫!バナーを作成してオリジナル感を出す

Zoomビデオウェビナーを使って講演やセミナーを開催する企業が…

オンライン講演の録画方法と著作権対策

ウェビナー(webとseminarを合わせた造語)やオンライン…

【オンライン講演もバリアフリーに】視覚障がい者向けの配慮

オンライン講演ではさまざまな参加者(聴講者)が想定されます。 …


 他の記事をみる