SB労組アワード2013・14年に1位、15年に2位、そして2016年SB労組アワードで4位に輝いた 講師の高村幸治さん。

弊社通して、延べ70講演以上労働組合さんの講演にご協力頂いております。「組合講演」通して、組合活動・執行部さんの課題などを傍らでご覧になってこられた方です。そんな高村さんから、労働組合執行部の皆さまに向けてメッセージを頂きました。

⑤講師としてできること

まず、より深い気づきからの行動変革です。残念ながら、たった90分の時間では人は変わりません。しかし、気づきを与えることはできます。そして、その気づきが深ければ深いほど、日常でも少しずつ学びを活かしていこうとするものです。

そのために必要なことが二つあります。一つ目は当事者意識を芽生えさせるために現場をイメージできるような具体的な事例を用いたレクチャーです。他の誰かの感動話ではしっくりこないのです。「あ!これ、私のことだ!」と感じてこそ、講演への取り組み姿勢が変わるのです。だからエナジーソースでは、講演前にヒアリングで伺った情報をレクチャーの中に入れ、聴講者と一体感を生み出します。

二つ目は聴講者を主役にさせるということです。通常の講演では聴講者は聞くだけで、ワークといってもディスカッションくらい。これでは当事者意識が芽生えません。頭で分かる状態ではなく、身体で、心で納得する感覚を味わえる体感型ワークをふんだんに盛り込み、現場に照らし合わせながら考えるからこそ、自らが主役だという自覚が沸き、更なる深い気付きが得られます。

次に学びに対する意識変革です。「学び=成長」だとすると、学びに対する意識が肯定的であればあるほど、学習効果は高まります。執行部の皆さんが企画してくださる講演の効果も高まるのです。

ただ、多くの方が学びに対して苦手意識を持っています。日本の詰め込み型の教育制度が根幹にあるのかもしれません。しかし、学びは本来楽しいものなのです。知らなかったことが、分かるようになる。できなかったことが、できるようになる。こんなに楽しいことはないのです。

と、頭では理解しても身体がついてきません。だからエナジーソースでは「楽しみながら学ぶ」、「楽学」をモットーに、参加者が腹を抱えながら笑い、気づいたらあっという間の時間だった、こんなに学びは楽しいものなのか!という空間を提供していきます。

「こんな勉強会だったらまた参加したい!」「あっという間の時間だった」「次の講演が楽しみ」と言われるような空間を提供し、執行部のみなさんが貴重な時間を費やして企画した講演を、より良い時間、次に繋がる時間にしていくことが講師としてできることです。

⑥さいごに

現場の声に耳を傾け、真摯に接することで、あれもしてあげたい、これもしてあげたい、と要望が山のようにふくれあがっているように感じます。そしてそれらをできるだけ早く解決したいという気持ちが伝わってきます。

ただ、人材育成には時間がかかります。執行部の皆さんの取り組みは2年後、3年後、後輩の時代になって実ってくるものだと思うのです。
物理的に難しいこともあるかもしれないのですが、講演後のフォローなどを長期にわたって定期的におこなっていくことで、その年月が少しずつ短くなってくると思います。

高村幸治 たかむらこうじ
モチベーションコンサルタント
組織育成パートナー
数々のどん底経験をさらけ出し、受講生の「あるある」共感を引き出し、失敗体験からの気づき、学びを変化・成長・成果につなげる。人を活かした楽学経営・楽学マネジメントの達人。「笑顔が満ちあふれた職場づくり」「生きがいを感じる職場づくり」をミッションとしている。株式会社エナジーソース 代表取締役。