メンタルヘルスの基本は“職場の活性化”
~良い職場環境が、従業員のメンタルヘルスに直結~

高橋貞夫 たかはしさだお
気づきナビゲーター元 そごう常務執行役員・神戸店長
人と組織研究所 代表
提供する価値・伝えたい事
職場におけるメンタルヘルス対応は、言うまでもなく極めて重要なことです。
しかし、その前提として最も重要なポイントは“職場の活性化”です。
企業理念をしっかりと全社に浸透させ、従業員が心一つにしてゴールに向かうことが何よりのメンタルヘルスです。
主体性ある行動、高いモチベーション、達成感を共有しあえる職場環境など、職場の活性化が従業員のメンタルヘルスに直結するのです。
内 容
■はじめに
・どん底から学んだこと(大震災・復興・倒産・解雇・失職・転職)
⇒「克己心(こっきしん)」しかなかった
・会社の常識は社会の非常識
・組織が「茹でガエル化」していた(破綻が大きな口を開けて待っていた)
■阪神淡路大震災と倒産に見るメンタルヘルスの実態
1.環境の急激な変化に伴う「こころの病」
Ex.Kさんの場合<避難所の生活の疲れ>
Ex.Fさんの場合<倒産による今後の不安>
2.どれだけ同じ目線で考えフォローできるか?
3.克服すれば強くなる(克己心)
4.5つの(あ)の大切さ
■部下の危険信号無視は大事故となる
1.黄信号点灯
2.黄信号点滅
3.赤信号点灯
☆接触度合いに偏りがないか?
Ex.声かけの偏り(可視化)<孤独感がいけない>
Ex.自然に好き嫌いが出ている
■職場のメンタルヘルスの意義
1.福利厚生→経営課題→経営戦略へ
2.予防
・0次予防→今は何もないが今後危険かも
・1次予防→疾病そのものの予防
・2次予防→早期発見・早期対応
・3次予防→社会復帰の促進・再発防止
Ex.復帰の失敗事例
■仕事には「踊り場」が必要
1.「踊り場」とは停滞場所ではない
2.目標とノルマの違い
・「やらされ感」から「達成感」へ
・不満足の減少より満足の増加へ
■気づきから主体的な行動が生まれる
1.組織のメタボリックシンドローム
2.気づきは現場目線から(指示命令ではモチベーションは高まらない)
・成果=能力×意欲×考え方(企業理念と個人の信念)
(エンジン)(アクセル)(ハンドル)
・知識を知恵に出来るのは現場目線
Ex.傘売り場の工夫
Ex.婦人靴売り場の惨状
3.答えは現場にしかない⇒答えは現場にかなしい
Ex.A子さんの他店見学に見る気づき
Ex.時間外に見る
■メンタルヘルス対応は極めて大切、しかしその前に
1.綱引きに見る人間心理とは(リンゲルマン効果)
2.追い詰めてはいけない人と追い詰めないといけない人の峻別
Ex.突発性難聴
3.企業の理念は「航海の羅針盤」だ
Ex.現場言葉での会話→リッツカールトン大阪
Ex.前年踏襲
<部下に達成感を持たせ、関心度を高めればWIN-WIN>