
講師の皆さまの独自性や魅力をご紹介する「講師のヨコガオ」。
今回は、自身の体験から心理的安全性の重要性を発信しているプロダクトデザイナーの宮田尚幸さんにお話を伺いました。
心理的安全性がもたらすものとは、私たちに勇気をもたらしてくれる講演内容となっています。
社会福祉×デザインの視点でモノづくりを行うプロダクトデザイナー。デンマーク留学を機に、道具・環境・対話の視点で心理的安全性を追求、北欧の「人を大切にする教育や文化、技術」を発信。自分らしさや創造性を引き出すため、ファシリテーターとして対話を通じたコミュニケーションのアップデートを提案。
――講師のお立場として、ご自身に肩書をつけるとすれば?
宮田 「デンマークでの生活で実体験した、心理的安全性で変化した元・落とした消しゴムも拾えなかった私」です。
――講演活動への思いを聞かせてください。
宮田 幼少期は極度の恥ずかしがり屋で、授業中に落とした消しゴムも拾えないほど緊張していました。そんな私がデンマークで通ったエグモントホイスコーレン、その後に住み込みで働いたデンマークの杖職人の工房での生活を通して見えてきたのは、ダイアローグ的なコミュニケーションや道具、環境が心理的安全性を高め、いかに人に創造性を与えるか、自分らしくいられるかということでした。デンマークはそれを踏まえて社会をつくっていることに衝撃を受けました。
私と同じ境遇の方、さらには自分の意見を言えない人、または人の話を聞けない人にぜひこのダイアローグ的なコミュニケーションについて知っていただき、少しでも多くの方の心理的安全性が高まれば良いなと思い、講演活動を始めました。
――講師としての強みや講演の特長は?
宮田 自分の人生が変化した実体験ベースでの話ができるということが強みだと思います。また、心理的安全性を高めるために具体的に実践している、ダイアローグのワークショップ、人の人生を支える杖の製作販売、デンマークの建築家とコラボレーションしている家の中の温度が1年中、22度前後を保つ住宅など、それを受けることで起きたユーザーさんの変化など、具体的な事例も一緒にお話できます。
ご要望に合わせて、講演の終わりにダイアローグのワークショップを設けていて、講演で聞いたことを他者と対話し、お互いの視野をさらに広げ、深みを感じて帰っていただきたいと思っています。
――講演を通じて伝えたいことは?
宮田 少しでも多くの方に心理的安全性を感じていただき、自身の本当の声や自分らしさを表現しやすい環境を広げていきたいと考えています。社内のコミュニケーションエラーや離職率の増加は、この心理的安全性がとても大きく関係しているということを伝えていきたいです。
――最後に講演・研修を検討している主催者様へメッセージをお願いします。
宮田 「早く普通の人間になりたい」と思っていた私が、デンマークという国で、考え方が大きく変化しました。私の人生の大きな変化をお伝えすることで、少しでも多くの悩める方の良いインスピレーションになればと思います。よろしくお願いいたします。

▲宮田さんの講演風景(画像:宮田さん提供)
いまや心理的安全性は、組織作りやチームマネジメントにおいて欠かせない要素の一つとなりました。宮田さんのデンマークでのご経験談には、人間関係やチームコミュニケーションの課題を乗り越えるヒントが詰まっています。

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