現場で働く人の安全に対する意識の向上のために作られるスローガン(標語)。
作成する側としてはより浸透しやすいものを作りたいと考えるものではないでしょうか。
そこで今回は、効果的なスローガンを作るためのコツについてご紹介します。

安全大会のスローガンを作成する目的

安全大会は、労働災害を食い止め、現場全体の安全意識を高める目的があります。そのため、安全大会では毎年スローガン(標語)を作成し、現場や事務所などの目立つ場所に掲示して安全を再確認します。

短い文章で頭に残りやすいスローガンは、安全意識の啓発に役立ちます。現場にいる誰もが、その年のスローガンを思い浮かべることによって、安全に作業を行うことができるようになるのです。

スローガンの作り方とポイント

スローガンの作り方とポイントをご紹介します。
一見難しく感じるスローガン作りですが、ポイントを抑えることで、スムーズに作成することが可能です。

1.基本は5・7・5

俳句の形である5・7・5または、5語と7語を組み合わせで作成すると、文章にリズム感が生まれます。
リズムに乗せることで、覚えやすいスローガンを作ることができます。
俳句の形式で作られているスローガンには以下のようなものがあります。

  • 今日もまた 安全運んで 無災害
  • 安全を しっかり確認 事故ゼロへ
  • 安全作業 正しい操作で 無災害

上記はポスター用のスローガンでもあるので、より短く伝わりやすく作られています。

また、5語や7語、それに近い言葉の組み合わせは以下のようなものがあります。

  • 今一度確認しよう「安全第一」 つみ取とろう職場にひそむ危険の芽
  • 安全は 家族の願い 企業の礎 創ろう元気な日本!
  • 高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害

いずれも、リズムを大切にしながら、短い文章の中で安全に対する意識の向上を目指していることがうかがえます。

2.目標となるキーワードを入れる

スローガンは毎年更新されるため、その都度、安全目標として掲げられたキーワードを入れることもおすすめです。
安全目標は、昨年度に一番多く起きた労働災害の原因を考え、今年はどんなことに注意して安全対策を行っていくのか考える必要があります。

例えば、その年、不注意などのヒューマンエラーが多く起きた場合、この「ヒューマンエラー」というキーワードを入れてスローガンを作成します。

  • 作業前の声掛けでヒューマンエラーゼロに
  • なくそうヒューマンエラー 増やそう安全確認
  • 小さなミスが大きな事故に 絶対許さぬヒューマンエラー

どのような事柄に注意を促したいのか、防止したい事故の原因は何なのかを考えてみるとよいでしょう。

以下は、スローガンによく使われるキーワードです。

  • 安全帯
  • ヒューマンエラー
  • ホウレンソウ(報連相)
  • 熱中症
  • 不安行動
  • 保護帽
  • 足場
  • ヒヤリハット
  • 体調管理
  • 危険予知
  • 転倒防止
  • 身だしなみ

このようなキーワードを使い、より現場に即したスローガンを作成してください。

3.過去の事例も参考にしてみる

スローガンの作成に難しさを感じたときは、過去の事例を参考にしてみることも一つのヒントになります。

過去の事例のなかから、リズム感を真似してみたり、キーワードをみつけてみたりしてください。過去の事例を集めたサイトをいくつか紹介します。どのキーワードを使うか迷ったら、このようなサイトを参考にしてみてください。

安全衛生情報センター「全国安全週間の歴代スローガン一覧」

中防「歴代年間標語」

全国危険物安全協会「過去の優秀作品」

4.脚韻・頭韻を使用してみる

脚韻・頭韻とは文節の最後や最初の部分を同音に揃えることをいい、「押韻」とも呼ばれています。『韻を踏む』などと表現される方法です。

例えば「災害ゼロはみんなのねがい あなたのために家族のために」という標語では、「ために」という部分に脚韻が踏まれています。同じ音が重複していることで、リズム感を生み、耳にも残ります。

また「みんなで見直し みんなで考え 先取りしよう職場の安全を!」という標語では、「みんな」という部分が頭韻を踏んでいます。心地よいリズムを生み出すと同時に、「みんな」の重複がより強い連帯感を醸し出しています。

5.命令形、疑問形を使用してみる

スローガンの一部に命令形や疑問形を使用することでインパクトを与えることができます。
例えば、命令形だと

  • 立ち止まれ!
  • 考えろ!
  • 見逃すな!

などといった形です。

きつい印象になりがちですので、使用には注意しましょう。

また疑問形の例として

  • 大丈夫?
  • 悩んでる?
  • 確かめた?

などがあります。命令形に対し、問うような口調は相手に寄り添った優しい印象を与えます。

6.完成したスローガンをチェックする

最後に完成したスローガンは必ず何度か読み返してみたり、数人に読んでもらったりするなどして確認をしましょう。

確認ポイントは以下の通りです。

  • キーワードが現場に合致しているか
  • フレーズが長すぎないか
  • リズム感があるか

ポイントを抑えていれば、職場に馴染み、安全を意識してもらえるスローガンの出来上がりです。

難しくとらえがちなスローガン作りですが、過去の作品を参考にしながら、ポイントを抑えつつ作成することで、スムーズに作ることができるでしょう。またネガティブなものよりポジティブなものの方が受け入れやすい傾向にあります。

現場の声を聴きながら、何人かで選考を行うのも一つの方法です。
安全確保に役立つスローガン作りの参考にしてみてください。

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