どこの会社でも、多くの新入社員が人間関係に不安を抱いているのではないでしょうか。上司、先輩、クライアントとの関係を円滑に進めるにはコミュニケーションスキルが必要です。しかし、そのスキルを磨くためには、具体的にどのようなステップが必要かを熟知している方は少ないようです。
今回は、組織活性化コンサルタントの的場つよし氏に、新入社員のコミュニケーションスキルの身に付け方とその極意を解説していただきます。

つだつよし著

ビジネスコミュニケーションで重要なのは「伝える技術」

ビジネスコミュニケーション研修では、まずビジネスにおけるコミュニケーションの重要性についてお伝えしています。この本質が理解できていないと、目的意識をもって習得しようとする態度が受講生自身に生まれません。

では、ビジネスコミュニケーションスキルはなぜ重要なのでしょうか?
ビジネスコミュニケーションスキルというと、人との付き合い方、お客様への接し方が注視されがちですが、私は、ビジネスシーンにおいては「伝える技術」のこそ最も重要なスキルであると考えています。
近年、ITやAIの進化によりどのようなジャンルであっても、ほとんどの商品やサービスに「ほぼ同点」がつく時代となりました。こうした時代において「差」を生むのが、「伝える技術」なのです。

例えば、自社で素晴らしい商品やサービスを開発したとします。しかし、ここで「世の中に伝える技術」がなければ、せっかく良いサービスや商品であったとしても、うまくアピールできず、売り上げにつなげることができません。

また、社員の中にはスキルアップを目指して、本やインターネット、セミナー(体験)などから情報や知識をインプットする人もいるでしょう。ただ、それをアウトプットしなければ、せっかく蓄えた知識や知見も活かすことはできません。同様に、たとえリーダーが素晴らしい理念をもって後輩を育てたいと考えていても、その理念をしっかりとメンバーに伝えなければ、メンバーは育っていかないのです。

つまり、「アウトプット=伝える力」がなければ、売り上げを伸ばすことも、社内で健全なコミュニケーションを築くことも難しくなってきます。テレワーク化が進む昨今、この「伝える技術」が必須スキルとして求められるようになっています。
とはいえ、日本人の半数以上がこの「伝える技術」に苦手意識を抱いていることも事実です。
「伝える技術」と聞くと、難しそうだと感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。

①自分のコミュニケーションスキルのレベルを知る
➁自分を知り、自信につなげる
③実践的なスキルを身に付ける(プレゼンテーションにおける効果的な構成スキルの習得、伝え方のトレーニングなど)

この3ステップを踏んでいけば、誰でも「伝える技術」を習得することができます。

次は「伝える技術」の習得ステップについて解説していきます。

ステップ1:自分のコミュニケーションスキルのレベルを知る

「伝える技術」を習得するには、まず「伝える技術」にはある種の境界線があり、その存在を理解することから始めます。

例えば、クライアント先では、「営業トークを頑張っているけれど、契約にまで至らない」「プレゼンでしっかりと自社のサービスをアピールできたはずなのに、成約に結びつかない」といったことや、「社内でも同僚や上司に対してメッセージが伝わりにくい」と感じることはありませんか?
それはあなたの「伝える技術」が、まだ有効なレベルに到達していないからです。ここでは、伝える技術のレベルについて紹介します。

<伝える技術のレベル>

ただ話したり説明したりするだけ(レベル1〜2)では相手に意図を伝えることはできておらず、もちろん相手の心も動きません。健全なコミュニケーションを図るのは難しいことなのです。
しかし、相手を納得させる起承転結の作り方、聞く側の心理のステップ、効果的なワードの選び方、そして効果的な話し方を学ぶことでレベル3までに達することができます。レベル2からレベル3への境界線を超えられれば、誰でも「伝える技術」を習得できます。

ステップ2:自分を知り、自信につなげる

次に、セミナーで私がお伝えしていることは「自分を知ること」です。
自分の個性を知り、長所を把握し、自分の志を見つめ直すことで自分に自信がつきます。自信がつくと、どんな相手とも対等なコミュニケーションを取ることができるようになり、営業先やプレゼンテーションにも自信を持って取り組むことができるようになります。

ステップ3:実践的なスキルを身に付ける

最終章となるステップでは、以下のような実践スキルを学んでいただきます

  • さまざまな場面で活かせるビジネスコミュニケーションスキル
  • スピーチを通して相手を惹きつける起承転結の作り方
  • プレゼンテーションにおける納得感・説得力を向上させるポイント

このように研修では、「コミュニケーションスキル=伝える技術」の重要性に若手社員が自ら気づき、今の自分にはどのような「伝える技術」があるのかを知り、目標設定をします。そして自己を見つめ、自信をつけたところで実践スキルに進めるような形をとっています。若手社員がコミュニケーションスキルを習得するには、このようにステップごとに進み、体系的に教わっていける環境を用意することが重要です。

コミュニケーションスキルは体系的に習得させる

オンラインでのやりとりが進み、コミュニケーションスキルがより一層重視される世の中となっています。
新入社員研修でも、オンラインコミュニケーション周りを強化したいという研修担当者も多いことでしょう。しかし、単に知識を植え付けただけでは、上っ面だけの知識になりかねません。それを避けるためにも、「気づき」→「自己理解」→「スキルの習得」のような体系的な流れが必要です。

私がご提供するコミュニケーション研修では、スピーチ・プレゼン作りを通して、知識(知る)レベルから始め、スキル(できる)レベルに到達することを最大の目的としています。また、アウトプット(人前で話す)の実践的な機会を増やし、人前で「伝えること」の苦手意識を解消するようにもしています。

コミュニケーション研修がうまくいかないとお悩みの研修担当者様は、「伝える技術」の習得に注力してみてはいかがでしょうか。

つだつよし

元 よしもと芸人 伝える技術育成プロデューサー


タレント・芸能関係者コンサルタント

よしもと芸⼈として8年、タレント・リポーターとして27年で培った「伝える技術」をベースに、海外を含め年間100回以上の企業・教育現場での講演・研修を実施。心理学の専門家としての知見と元 芸人ならではの軽快な話術で、モチベーション、リーダーシップ、コミュニケーションなど、各地で高い評価を得ている。

プランタイトル

「伝える技術」若⼿育成研修

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