Zoomビデオウェビナーを使っていて、発言者がわかりにくいと思ったことはありませんか。そんなときに便利なスポットライトという機能があります。スポットライト機能を使えば、発言者だけを大きく表示することができます。
今回は、スポットライト機能の特徴や基本的な使い方についてご紹介します。
■目次
Zoomビデオウェビナーのスポットライト機能とは?
スポットライト機能とは、ある特定の参加者のビデオ画面を参加者全員の画面に大きく表示できる機能のことです。この機能は、メインで話している人を常にわかりやすく目立たせるためのもので、オンライン講演で講師やパネリストだけを大きく表示させたい時に役立ちます。
スポットライトとスピーカービューとの違い
通常、Zoomの画面設定には「スピーカービュー」と「ギャラリービュー」の2つがあり、それぞれ以下のような特徴があります。
スピーカービュー:話している人を大画面で表示する。声に応じて自動で画面が切り替わる
ギャラリービュー:参加者が全員同じサイズで、タイル上に並ぶ
スピーカービューは自動的に発言者を大きく表示させる機能で、スポットライトはある発言者だけを意図的に大きく表示させるため固定させる機能です。こちらはデフォルトとなり、設定しなければ、スピーカービューで表示されます。
スピーカービューは、一見便利な機能ですが、ライブ配信中に講師以外の人が声や音を立てた場合に、意図しない画面切り替えが起こってしまうことがあります。そこで、スポットライト機能を使って講師の画面を全員に固定しておけば見やすく、意図しない画面切り替えも起こりません。
スポットライトとピン機能との違い
Zoomの画面を固定する機能には、スポットライト機能の他にピン機能があります。ピン機能はミーティング・ウェビナーの参加者全員が使える機能で、ギャラリービューを利用しているとき、自分が注目したい人のビデオ画面を固定できるものです。参加者本人の画面のみ切り替わるため、他の参加者の画面に影響はありません。
つまり、ピン機能は参加者が自分で設定でき、参加者の画面のみで設定できるもの、スポットライト機能は基本ホストだけが管理でき参加者の画面を切り替えることができるものだと考えればわかりやすいでしょう。ただし、ピン機能は、ホスト側がスポットライトをオフにしているときのみ使用できます。
スポットライトのやり方
では、実際にスポットライト機能を使う方法、取り消し方やスポットライト中の画面共有方法についてご紹介します。
スポットライト機能を使えるための条件は以下の通りです。
- ホストまたは共同ホストである
- ビデオオンの参加者が、Zoomミーティングの場合は3人以上、Zoomビデオウェビナーの場合は2人以上のパネリストでそのうち 1 人以上の場合。
- デスクトップクライアントがバージョン5.2.2以降である
①PCで行う手順
まずは、PCでスポットライト機能を使う手順です。
- ミーティングまたはウェビナーを開始する
- 画面上部から、スポットライトを当てる参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」をクリック
- メニューから「スポットライトビデオ」➨[全員のスポットライト]を選択
- 選択した参加者の画面が、中央に大きく固定で表示されれば成功。
また、スピーカービューで自分の発言中、自分の画面でもスポットライトを当てるときは、以下の手順で行います。ローカルで記録する場合に便利な機能です。
- デスクトップクライアントから「設定」をクリック
- 「ビデオ」タブをクリック
- 「発言時にアクティブ スピーカーとして自分を表示する」にチェックを入れる
②スマートフォンで行う手順
スマートフォンでは、以下の手順でスポットライトを設定します。
- iOSまたはAndroidのZoomアプリを開く
- 画面上部または下部にある「参加者」をタップ
- スポットライトを当てる参加者の名前をタップ
- 「ビデオをスポットライト」をタップ
- 選択した参加者の画面が、中央に大きく固定で表示されれば成功
スポットライトの解除方法
スポットライトを解除するには、スポットライトを設定したのとほぼ同じ手順で行います。
<PC>
- スポットライトが当たっている参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」をクリック
- メニューから「ビデオのスポットライトをキャンセル」をクリック
<スマートフォン>
- 画面上部または下部にある「参加者」をタップ
- スポットライトが当たっているビデオのスポットライトをキャンセル参加者の名前をタップ
- 「スポットライトビデオのキャンセル」をタップ
スポットライト機能を解除した後は、スピーカービュー表示に戻ります。
スポットライト中の画面共有
スポットライト中に画面共有を行うこともでき、一般的な画面共有と同様の手順で行えます。ミーティング画面下部に表示されている「画面共有」をクリックすると、デスクトップ画面や開かれているアプリケーション画面などが一覧表示されますので、共有したい画面を選べば共有できます。
スポットライトしたまま画面共有すると、メイン画面は共有された画面になり、スポットライトした参加者のビデオ画面は右上にミニビューワーで表示されます。
【応用】複数のスポットライトを設定する方法
スポットライト機能は1人のみに設定可能な機能ではなく、最大9人の参加者のビデオにスポットライトを当てることができます。複数のスポットライトを設定するには、以下の手順で行います。
- 画面上で、スポットライトを当てたい参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」をクリック
- メニューから「全員のスポットライト」を選択(ここまでは1人のスポットライトと同じ)
- 他にスポットライトを当てたい参加者のビデオにもカーソルを合わせ、「…」をクリック
- メニューから「スポットライトの追加」を選択
スポットライトが使えないときの対処法
スポットライトが使えない、または「スポットライトビデオ」の項目が表示されないときは以下の原因が考えられます。
- 使っているZoomのバージョンが古い
- スポットライトにしたい参加者がカメラをオフにしている
使っているZoomのバージョンが古い場合、Zoomの公式ページにアクセスして新しいバージョンに更新しましょう。また、カメラをオフにしている参加者にスポットライトを当てることはできません。「カメラのONをリクエストする」をクリックするなどして、カメラをオンにしてもらいましょう。
Zoomを使ったオンライン講演では、スポットライト機能を上手に使いこなすことでより見やすく、聴きやすい画面が作れます。スポットライトはホストしか設定できませんが、パソコンからもスマートフォンからも設定でき、スポットライト中に画面共有も行えます。
複数人にスポットライトを当てることもできますので、講師以外にもパネリストがいる講演では、講師とパネリスト全員(9人まで)にスポットライトを当てることも可能です。大人数が参加するオンライン講演では、このスポットライト機能を活用してみることをおすすめします。
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