限界への挑戦
~あの励ましがあったから~

堀井 学 ほりいまなぶ

元 スピードスケート選手

提供する価値・伝えたい事

特に運動能力が優れていたというわけではなく、努力で勝ち取ったスピードスケートチャンピオンの座。
潜在能力を引き出してくれた周り人たちがどのようにアドバイスしてくれたのか、チャンピオンになるまでのプロセスを語ります。
指導する側、される側、どちらの立場でも参考になる要素が満載です!

内 容

◎成功への道のりに欠かせない人たち。

◆ 近所に住んでいたおじいちゃん
小学校に入った頃、巨人の王さんに夢中になっていたら、「学も王選手のようなプロ野球の選手になれ」と、バットやグローブを買ってくれました。「そんなの無理だよ、出来っこない」と言うと、「学、一生懸命やれば何だって出来るようになるんだ」と言うのです。
これは野球に限ったことではなく、その言葉は私の潜在意識に摺り込まれました。

◆ 中学校時代の監督
スケートに興味を持ち、中学に入り本格的に始めます。その年の北海道大会に出場しますが、惨敗。先生に報告すると「1年生だから、そんな差が出てもしょうがない、また明日から頑張って練習に励め。お前には柔らかい体と柔らかいバネがある。だから一生懸命練習したらきっと早く滑れるようになる。だから頑張れ!」と励まされます。
その一言に「そうか」と勇気百倍、練習に打ち込みます。
しかし2年生の時の大会で、また大差をつけられ屈辱を味わうことになります。帰ろうとする時、「お前には柔らかい体と柔らかいバネがある。だから~」と。
(昨年も同じことを言った。俺もバカじゃないぞ)と、先生の顔を見ると、その目が真剣そのものだったのです。

◆ 白樺学園の監督
高校は日本で一番スケートの盛んな白樺学園へ、両親の反対を説得して入学しました。
学科試験を受けてスケート部に入るような生徒は例外で、イジメに遭いながらも練習に励み、その年の北海道大会に出場します。結果は最下位。 
そんな時、監督が「お前は何のためにスケートをやっているんだ。スケート選手になって、オリンピックに出て、世界で活躍するためだろ。ガッカリせずに明日からまた一生懸命頑張れ。俺はお前が一生懸命やっているのは、よくわかっている」と、多くの部員の中で最下位の成績しか残せなかった私に声を掛けてくれ「努力に優る天才はいないから」と励ましてくれたのです。
 
「近所に住んでいたおじいちゃん」「中学校時代の監督」「白樺学園の監督」
この中の 一人でも欠けていたら、潜在能力の開花はなかったのです。秀でた指導者の励ましが、その人に大きな影響を与えるものです。
また、そういう機会に恵まれなくても「セルフ・モティベーション」即ち自分で自分の立てた目標に向って駆り立てる事が、他人を頼りにしなくても成功に行き着く確実な方法なのです。

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