アメリカ、ヨーロッパ諸国から見る日本の現状
~官僚化の縮み思考が蔓延する日本社会~

大貫康雄 おおぬきやすお

元 NHKヨーロッパ総局長

提供する価値・伝えたい事

アメリカ、ヨーロッパと比べると日本社会が静かで行き詰まる雰囲気が感じられる。恐らく日本人がおとなしく、自己主張をしない故と思える。これでは不満が鬱積し、エネルギーが歪んだ形で噴出するだけで健全な傾向とはいえない。
特に官僚化と細分化は目に余る。単に政府組織だけでなく企業、地方自治体、学校まで官僚化し、縮み思考が蔓延している。官僚化が進行し縮み志向が蔓延する社会は小さくなるばかりである。多様な個性が競い合って知恵を出していく活発な社会を取り戻すにはどうすればよいか、それにはやはり、多様な価値観を学んで理解すること。多角的な、モノの見方を習得していくこと。視野を広げて全体像を把握して、そこからモノを考える思考を身につけていくしかない。講演なりシンポジウムではテーマは異なっても、この点を一人でも多くの人たちに身につけてもらい、人生を少しでも豊かにしてもらえれば幸せである。

内 容

*下記の各項目から、対象者・主旨に応じた内容でお話します。

1.メディア大競争時代に入る世界(日本の国際放送は何を目指すべきか)
2.オリンピックと政治(北京五輪と国際関係)
3.ユーロは何故強い(社会資本主義を行くヨーロッパ)
4.ヨーロッパのゆとり教育
5.田舎に現金、都市住民に自然(独仏にみる地方の活性化と均整の取れた国土)
6.EUの地方活性化政策(文化首都とは?)
7.EUの公用語は22言語(多文化主義、多様性の中の統一)
8.EU大統領は出来るか?(6億人市場の野望)
9.ドイツは如何にして復権したか(歴史を克服したドイツ外交のダイナミズム)
10.ドイツの強みは地方にあり(地方自治と中小企業の伝統)
11.独仏は如何に最強の同盟になったか(政治交流、経済同盟、教科書、自治体交流、メディア協力)
12.「年金削減!?、ふざけるな!」(イタリアの中高年は黙っていない)
13.「私たちには質の良い教育を受ける権利がある!」(フランスの高校生達は自力で、高等教育の質の低下を食い止めた)
14.「ストをするのは民主主義世界の組合の存在理由」(仏独の労働組合は強い)
15.「経営者は恥を知れ、報酬の貰いすぎだ」(ドイツ・ケーラー大統領、低賃金労働者を尻目に私欲の強い経営者に警告)
16.「本当のビジネスはこういう場所でやるんだよ」(米大手銀行首脳、共同募金ボランティア活動の事務所で語る)
17.南カリフォルニアの権力は4つある(商工会議所、講演団体、クラシック音楽支援者理事会、共同募金団体)
18.金の切れ目は縁の切れ目、人は宝(人材発掘、ヘッドハンティング)
19.「大声で主張せよ!」(スターの会見場で老ジャーナリストが教えたこと)
20.知は力なり(歴史を知り、世界を見、時代を読む)(情報化時代に生きるために)
21.小国だが大きい存在感(ノルウェー成功の秘訣)
22.福祉の充実で成功する北欧(女性、高齢者の活躍、実質的貧富の格差を克服)
23.危機こそ最大の好機
24.「どうか注意して降りてきてください」(抗議のため英国議事堂の塔に登った活動家に対し、警察官が地上からマイクで呼びかけ)
25.「私にはロンドン警視庁という最も信頼できる警察がいる」(エリザベス女王がブッシュ大統領側の治安警備強化要請に対し)
26.「このままではロンドンの治安・防災が危うくなる」(物価高で警察官、消防士がロンドン都心に住めなくなることへの懸念の声が高まる)
27.「ウィーンは人々が集って問題解決を話し合う場だ」(オーストリア首相、ダライラマと会談後、中国の非難に対し)
28.「大砲よりオペラです」(文化予算縮が防衛予算より大きいオーストリアの国づくり)
29.縮み思考を克服せよ(9・11日テロ事件直後の日本人の対応に世界が驚く)
30.普遍的な理念、原則と古典教養を学べ(国際化社会で生きる)
31.専門家になるには古典教養を積め
32.「EUビール戦争、チョコレート戦争」
(ビールの基準が厳しいドイツに、基準緩和を求めてイギリス、フランス、ベルギーなどがEUの裁判所に訴えた件、またチョコレートの基準が厳しいフランス、ベルギー、スイス、ドイツに、基準緩和を求めてイギリスが裁判所に訴えた、その結末は?)

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