誇りと愛着が活気をつくる
~“路(みち)づくり”を成功させるために必要なこと~

松村みち子 まつむらみちこ

都市・交通問題研究者
都市プランナー

内 容

1 「通路インフラ」としての道路整備の必要性
  気候変動と少子高齢社会
  「量から質へのインフラ整備」
  都市も田舎も目指す都市像は「コンパクトシティ」
  生活レベルの維持に欠かせない相互を結ぶ通路インフラ(道路・鉄道)

2 課題
  (1)少子化  合計特殊出生率 1.37(2009年)
  (2)高齢社会 高齢化率(総人口に占める65歳以上の高齢者人口)22.7%
        (2009年10月1日) (平成22年版『高齢社会白書』)
        他国に類を見ないほどのスピード移行
  (3)脆弱化する社会基盤
  (4)低炭素社会

3 暮らしの中でのみちのあり方
  (1)「道」と「路」
   道=足と十字路を示す部首(しんにょう)+「踏む」を意味する「首」からなる形成文字
   人が歩いていくみち
   路=「足」+「各」(つなぐ) たて道をよこ道に連絡するよこ道
   道路の語源=歩行などのための道のネットワーク
   途(歩行するみち)/径(まっすぐなみち) 歩く行為から生まれたことば
  (2)ユニバーサルデザイン  
   誰もが走りやすい、歩きやすいみちづくり
  (3)生活空間機能の面での活用
   安全に通る、楽しく遊べる、イベントの場として活用する
  (4)参加と恊働

4 地域の実情にあった道路整備
  (1) 求められる必要最低限の道路ネットワーク化:車に頼らざるを得ない地域構造
  (2) 身近な道路の安全
  (3) 「1.5車線」的発想

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