脱県庁~市民だからできること

渡部達也 わたなべたつや

NPO法人ゆめ・まち・ねっと代表

想定する対象者

自分たちのまちの課題は自分たちで解決したいと考えている市民のみなさん、そして、これからの行政の役割を模索している公務員のみなさんにお届けしたいお話です。

提供する価値・伝えたい事

まちづくり、地域づくりにおいて、盛んに「協働」ということが言われていますが、決して、「協働」はじめにありきではないと思います。
 行政には何ができて、何ができないのか。
 市民には何ができて、何ができないのか。
 とりわけ、市民だからできることについて、豊富な実践を紹介しながら、お伝えをします。

内 容

市民活動を通じて出会う人たちから必ず聞かれるのが、「なんで静岡県庁を辞めたの?」という問い。
 僕は、もっと暮らしやすいまちづくりのお役に立ちたいと県庁に入りました。富士山こどもの国の開園や、国体・全国障害者スポーツ大会の広報など、県庁ならではの仕事にも携わらせてもらい、やりがいもありました。
 でも、まちづくりには、行政とは違う手法も必要なのではと、年々感じるようになりました。

 行政は基本的に住民からの要望が多いもの、時には大きいものを施策としていきます。
 一方で地域の中には、少ない要望、小さな要望、だけど、誰かが手を差し伸べる必要のある大切な要望があります。
 それを解決するのに適しているのは、お役所のような組織ではなく、市民の力ではないのか。
 そう考えた時、自分がやりたいまちづくりは、市民だからこそできることにあると思い、公務員を辞め、NPOを立ち上げたのです。

 市民活動に取り組んで5年。
 多くの市民活動仲間との出会いがありました。
 障害のある人たち、あるいは高齢者とともに活動している人たち。環境保全のため、あるいは商店街活性化のために活動している人たち。
 行政に比べたら小さな活動だけど、市民だからこそできる真心のこもった活動がたくさんあります。
 そうした市民活動を行政がもっと支援すべきだという声が聞かれます。
 大いにそうあってほしいとは思います。
 でも理想的には、市民活動こそ、共感する市民一人ひとりの手によって支えられる社会になってほしいと願っています。

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