居場所を求める子どもたち

渡部達也 わたなべたつや

NPO法人ゆめ・まち・ねっと代表

想定する対象者

子どもたちの豊かな成長を願い、多様な居場所を提供したいと模索する保護者、教育関係者にお伝えしたい実践に基づいたお話です。

提供する価値・伝えたい事

遊び場の提供とそこで出会う子どもたちへの自宅も開放しての公私隔てのない付き合いにより、学校や子供会、習い事などに自分の居場所を見出しにくい子どもたちへの居場所づくりをしています。
 豊富な実践を紹介しながら、子どもたちにとっての居場所の大切さをお話し、居場所づくりのためのヒントを提供します。

内 容

活動で出会う子どもたちを通して、社会のいろんなことが見えてきます。そんな社会で過ごしている子どもたちはかなり大変そうです。なんとかせねば。
 「ゲームばっかりやってちゃダメってすぐ怒られるんだよ」と言う子がいます。でも、そのゲーム、大抵は祖父母や親が買い与えたものです。そして、大抵、学校のテストや習い事の好成績の見返りです。
 買い与えられた問題集に最後まで取り組まないと、「せっかく買ってあげたんだから最後までやりなさい」と怒られるけど、買い与えられたゲームに最後まで取り組んでいるとこれまた怒られます。

 学校の凧揚げ大会を見学に行きました。伝承遊びや外遊びの体験として企画されたのでしょう。が、風が吹いてこないので鬼ごっこを始めた子どもたちがいました。伝承の外遊びを楽しそうにやり始めましたが、先生にすぐさま怒られました。「おい、そこ、何やってるんだ!凧揚げの時間だろっ!」
 子どもたちはよく「税の作文」とか書かされます。そんな作文は政治家が書いたらいいんじゃないでしょうか?「明るい選挙啓発ポスター」を子どもたちがせっせと書いても、ちっとも政治が明るくなったためしがありません。

 文部科学省は子どもの居場所づくり「放課後子ども教室」を推進しています。70%が学校で実施されています。学校を居場所と感じられない子どもへの理解と支援が求められてるんです。

 会社内に居酒屋を作って、社員に「さぁいらっしゃい」と言うようなものです。

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