米作りを通して“命の営み”を描く
小さなコメ粒が結び合わされた“おにぎり”は人生の縮図
映画「おにぎり」 えいが「おにぎり」
映画作品提供する価値・伝えたい事
「稚内発・学び座」の斉藤耕一監督作品。
都会から逃げ出してきた若者・リストラ・校内暴力・家族との別れなど、事情は違えど人生に挫折した登場人物たちが、コメ作りを通して立ち直っていく姿を描く。
自然界との対峙・農業をめぐる厳しい現実・生き物の循環・親子や夫婦の絆など、“人生のすべてが詰まっている”作品である。
黄金色の美しい農村風景と宗次郎の音楽があいまって、農業の明るい未来を描ききっている。
内 容
＜おにぎり＞
■監督：斉藤耕一
■音楽：宗次郎
■農林水産省・全国農業協同組合中央会・ＪＡ全国女性組織協議会推薦
■文部省選定
＜主な出演者＞
●石川慎二役（吉永雄紀）
売り出し前のロックバンドのメンバー。友美との恋愛を咎められ、家出同然に逃げ出してきた。
●水沢友美役（大貫あんり）
売り出し前のロックバンドのメンバー。慎二とは恋愛中。慎二の子どもを身ごもっているが、打 ち明けられず悩んでいる。
●上原美佐/マダム役（松原智恵子）
東京から「いい男を探しにきた」という謎の女性。実は･････
●佐伯文男/頭取役（鹿内孝）
リストラされたという万年ヒラ行員
●森山圭介/秘書役（岡村洋一）
なにやら訳ありで流れ着いた市議の元秘書
●菅野晋平/先生役（江原修）
校内暴力で自信を失った元教師。自信を取り戻そうと農業を志す。
●西田修吉/車屋役（永島敏行）
●清水篤郎/トクさん役（須貝智郎）
農業を営む傍ら「大日本生き残り隊」を主催し、農業を学ぶ者の他、事情あって迷い込んできた
人々も受け入れている。また、百姓シンガーとしても活躍。
●トクさんの奥さん役（浅茅陽子）
●石田役（ガッツ石松）
●山谷哲/郵便局長役（長門裕之）
＜あらすじ＞
無一文で、都会から駆け落ち同然に逃げ出してきた若いカップル慎二（吉永雄紀）と友美（大貫あんり）。行くあてもなくふたりは、とある農家に転がり込む。そこでは、百姓シンガーを名乗る主、篤郎（須貝智郎）と妻・トシエ（浅茅陽子）を中心に、人々が集まり共同生活を営んでいた。頭取と呼ばれる初老の紳士（鹿内孝）、校内暴力に怯える元教師（江原修）、議員秘書であったという横柄な男（岡村洋一）、水商売上がりとは見えぬ楚々とした美人マダム（松原智恵子）。農業に励み、生き生きとした生活を送る彼らは、ふたりを温かく迎えてくれるが、一時のアルバイト感覚であった慎二と友美には、土と汗にまみれて働く生活は耐えがたいものだった。逃げ出そうとするも、怪我をして通りがかりの男（永島敏行）に助けられ、行くあてのないふたりは仕方なく農作業を手伝い始める。その後も過酷な農作業に戸惑い反発を繰り返すが。だが、コメという命を育てる生活に次第に没頭し、同時に人間として成長していく。共同生活の仲間たちとの絆も生まれてくる。
