コロナ禍で非常事態宣言が出された2020年。
弊社でも安全大会案件のキャンセルや延期が相次ぎました。
しかし、安全大会は労働災害が多発する建設業において、1年に1度、安全の重要性を再確認する場であり、労働安全衛生法の「安全衛生教育」の一貫として重要なイベントであるといえます。
はたして、安全大会の開催は法律上義務であるのか?
その開催目的を振り返りながら、開催に適した時期や時間、コロナ禍でリアル開催できない場合の代替えプランも伝授します。

そもそも安全大会は何のために行うのか?

建設業労働災害防止協会の「建設業における労働災害発生状況」によると、2019年の労働災害による死亡者数が全産業で845人。そのうちの269人が建設業で、全体の32%を占めています。その主な原因として、建設機械等のはさまれや巻き込まれ、高所からの墜落・転落、モノの飛来や落下があげられ、ほとんどヒューマンエラーによるものです(出典:厚生労働省の労働災害原因要素の分析2018年度)。
このヒューマンエラーは、作業を行う前の声掛けや不注意を未然に防ぐ人的体制を整えることで、抑制することが可能です。
このヒューマンエラーを少しでも減らし、労働災害をゼロにするためにも、年に1度開かれる安全大会は必要不可欠な催事です。
安全大会では、その年の目標とスローガンを立て、安全対策な関するセミナーなどが開かれます。従業員以外にも協力会社や下請け業者も招き、自社だけでなく現場全体の安全意識の向上と啓発を目的としています。

コロナ禍でも安全大会開催は義務なのか?

安全大会は必要不可欠な催事と述べましたが、実際に法律で義務化されているのでしょうか?
「職場における労働者の安全と健康を確保」を目的に、1972年に制定された労働安全衛生法には、労働者への安全衛生教育が義務化されています。この中で事業者が自主的に行う事業として安全大会の開催が含まれます。
また、労働省が1995年4月21日に公布した「元方事業者による建設現場安全管理指針」の中では、「請負契約書、請負代金内訳書等において実施者、経費の負担者等を明示する労働災害防止対策の例」として「元方事業者が主催する安全大会等への参加」が挙げられています。
安全大会の開催は、法律の中で明確に義務化はされていないものの、行政が推進していることがうかがえます。つまり、「やらなければならない」ものではないですが、「やった方がよい」というものです。

コロナ禍でも安全大会は開催した方が望ましい

現場の安全に対する意識を高め、労働災害を防ぐことを目的に行われる安全大会。
しかし新型コロナウイルス感染症が流行するなかで、従来通りの形で開催することは困難になっています。

だからといって、ときには死亡事故にもつながってしまうこともある労働災害を防止するためにも、やはり安全大会の定期的な開催が望ましいといえます。

安全大会は接触を避けてオンラインで開催することも可能です。次でその方法ついて詳しく解説していきます。

オンラインなら3密を避けて開催できる

参加者全員がPCやスマートフォン、タブレットなどを使ってオンラインでつながり、接触を避けて開催することができます。
オンライン開催には以下のようなメリットがあります。

【オンライン開催のメリット】

  • 一堂に会する必要がないため3密を回避できる
  • 会場費や講師の交通費などの経費削減が可能
  • 参加者はカメラ付きのPC・スマートフォンとネットだけで簡単にどこからでも開催できる

オンラインで安全大会を開催すれば、出席者は個々のPCやスマートフォンを使ってどこからでも参加することができ、3密を回避できる上、場所の制限もなくなります。

オンライン開催時には、Zoomなどのweb会議ツールを使用しますが、Zoomであれば一般的に普及しており、操作も簡単です。PCなら事前に専用アプリをダウンロードせずにブラウザのみで参加できます。(※スマートフォンやタブレットは事前にアプリのダウンロードが必要)

また従来のように大きな会場を貸し切って行う必要もないため、会場費や講師の交通費などを削減することができます。

詳しくはコロナ禍で安全大会開催を断念する前に…オンラインなら全て解決できます!

安全大会はいつ頃開催すべき?

安全大会は、毎年7月1~7日に実施されている全国安全週間前後で行われています。全国安全週間とは、「産業界における自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に設けられているものです。建設業の安全大会はこの全国安全週間前後となる5~8月に多く開催されています

また、開催の時間帯については午前中から午後の早い時間帯の開催がおすすめです。安全大会のメインイベントである講演・セミナーの時間は平均で90分ほど。人間が深く集中できるのは15分程度で、その限界は90分程度とされています。これがオンラインの場合だと、講演は40分ずつに区切り、間に休みやワークの時間を入れたりします。それでも、いつも以上に集中力が必要なこともあるため、エネルギーが漲っている午前中から午後の方早い時間帯がより集中力を持続させやすいといえます。

とはいえ、実際には、安全大会後に懇親会を開かれる場合もあり、16~17時の夕方前に開催される場合もあります。夕方前の開催の場合は眠気が起こりやすい時間帯であるため、適度に休憩を入れたりするとよいでしょう。

コロナ禍で例年通りに行うことが難しい安全大会。オンラインであれば新型コロナウイルス感染症対策を行いながら開催することができます。現場全体の安全を守るためにもオンラインでの開催を検討してみてもよいでしょう。

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