Web会議やオンライン講演会(ウェビナー)中に、さまざまな画像を参加者の背景に入れることができるZoomのバーチャル背景機能。プライバシー保護の観点から搭載されている機能ですが、実は、講師の背景にプロフィールを入れたり、講師と投影資料を合成したりすることもできます。

本記事では、Zoomを使い、講師のバックにプロフィールや資料を投影し、講師と資料を合成する方法をお教えします。

■目次

Zoomのバーチャル背景について簡単におさらい

Zoomのバーチャル背景とは、参加者やパネリスト(講師)のバックにある背景画像のことです。最近では自宅でのリモートワークが激増し、Zoomミーティングを使ったweb会議の機会も増えました。自宅の様子を映し出したくないといった方も多いかと思いますが、そんなときに役立つのが、このバーチャル背景機能です。Zoomミーティング、ビデオウェビナーの両方に標準搭載され、既存の画像やご自身で選択した画像からお好みの画像を選択して、背景に映し出すことができます。

プライベートを保護できるだけではなく、背景に自分の名前と会社名、所属部署、担当などを入れることで、名刺代わりとしても使うことができます

弊社のオンライン講演でも、講師が初めて登場する時に、講師の背景にプロフィールを入れたりすることがあります。また、講演中は、投影資料をバーチャル背景に設定することで、バストアップの講師と投影資料を合成することができます。そうすると、一画面に講師と資料が映し出されるため、参加者にとっても見やすくなるといった効果が期待できます。

バーチャル背景の基本的な設定方法

ここでは、Zoomの基本的なバーチャル背景の設定方法を解説します。

【システム要件】Zoomバージョン5.1.1以上

【講演前】

  1. PC又はスマートフォンでZoom ウェブポータルにサインイン
  2. 「アカウント管理」➡「アカウント設定」をクリック
  3. 「ミーティング」タブの「バーチャル背景」からチェックボタンをオンにする

【講演中】

  1. PC又はスマートフォンでZoom ウェブポータルにサインイン
  2. メニューバーからカメラマークをクリックし、「バーチャル背景を選択」をクリック
  3. お好みの画像を選択、又は「+」ボタンを押して、PCに保存された画像を選択し、閉じる「×」ボタンをクリックして、選択画面を閉じる

    ▲画像はPCアプリで設定したもの

バーチャル背景に必要なもの

バーチャル背景機能の設定には、PCに内蔵されているカメラ又はwebカメラ最低限必要で、クロマキーともいわれるグリーンバックがあるとなおよいでしょう。クロマキーとは合成する時に使うグリーンの背景のことで、システムが背景を察知しやすくなるため、講師が動いた場合で背景に重なることなく明瞭に表示されます。

バーチャル背景に講師のプロフィールや資料を合成する方法

次に講師の表示画面に、バストアップの講師とプロフィール画像又はPowerPoint資料を合成させる方法を紹介します。こちらは、Zoomの画面共有機能を使います

Zoomのバージョンは5.2.0以上を必要とするので、事前に最新のバージョンにアップデートするようにしましょう。また、こちらの機能を使用する場合には参加者全員が前述のバージョン以上のZoomを使用している必要があります。参加者が5.2.0も低いバージョンである場合は、スライドのみが表示され、講師は非表示となります。

【システム要件】Zoomバージョン5.2.0以上

【手順】

  1. Zoomを立ち上げ、ミーティング(又はウェビナー)を開始
  2. メニューバーの「画面の共有」をクリック
  3. 「詳細」タブから「バーチャル背景としてのスライド」➡「共有」を選択
  4. PowerPointを開いて、ファイルを選択し「開く」をクリック
  5. スライドがバーチャル背景に表示され、講師がビデオをオンにする講師の顔が画面の右下にデフォルト表示される
  6. 次のスライドを表示させるには、メニューバーに表示されるページの矢印マークをクリックする。

【講師の表示位置や大きさを変更したい場合】

  1. メニューバーのページの横に表示される「…」をクリックし、「マイビデオのサイズ変更」
    を選択
  2. 画像をドラックしたまま、移動したい場所に画像を移動
  3. 画像の四隅の点部分をドラッグしながら画像のサイズを変更

【資料だけを表示させたい場合】
聴講者に資料だけを見せたい場合、資料だけを表示させ、講師の顔を非表示にできる方法があります。やり方は以下の通りです。

  1. メニューバーのページの横に表示される「…」をクリック
  2. 「ビデオをPowerPointから切り離す」を選択

バーチャル背景にスライドを使用するための注意点

バーチャル背景としてスライドを講師のバックにきちんと表示させるためには、推奨されるPCのスペック、クロマキーの使用など注意しなければならない点があります。

推奨されるPCのシステム要件

PowerPointスライドをバーチャル背景に合成する場合にはPCに高いスペックが求められます。Windows又はMac、クロマキーありとなしで異なりますので、以下の推奨されるスペック表をご参照ください。

Windows Mac
クロマキーあり ・Intel デュアルコア 2GHz 以上
・AMD Ryzen 5/7/9 以上
・デュアルコア2Ghz以降
クロマキーなし ・Windows 7、8、10(64ビット)、第4世代 i7 クアッドコア以上、2.0 GHz 以上
・Windows 10(64ビット)Intel 第6世代 i5 デュアルコア又はAMD Ryzen 5/7/9以上、又はHD620 グラフィックスを搭載したIntel CPU
・第4世代 i7クアッドコア以降

・第6世代i5デュアルコア以上

通常使っているPCでうまくバーチャル背景を合成できない場合には、上記のスペックのあるPCで再度挑戦してみてください。

バックにクロマキーを使用

講師のバックに映し出されいる実際の背景がごちゃごちゃしていたり、暗すぎたりする場合、Zoomシステムが背景をしっかり認識できずに、バーチャル背景に実際の背景が被って表示されたり、講師の顔にバーチャル背景が重なって表示される場合があります。
そんな場合は、バックにクロマキーを使いましょう。
クロマキーは一般的にテレビや映画でCGと合成する時に使用されますが、Zoomでの合成にも活用できます。Amazonなどの通販サイトで2000円前後の価格で販売されているので、一つ購入して置くと便利です。

画面共有中はPowerPointの一部の機能が使えなくなる

講演中は、説明の途中で質問を受け、前のスライドに戻るということも想定されます。その場合、Zoom画面のメニューバーに表示される矢印を一回ずつクリックしながら戻る必要があり、動作も遅くなります
また、こちらの機能を使用すると、説明に便利なPowerPointのアニメーションの機能が使えないこともマイナスです。
PowerPointの場合、文字やマークに動きを与えることで参加者の目を引き、説明も伝わりやすくなります。
しかし、バーチャル背景の画面共有では、矢印を動かしたり印を出したりといったことができないので、事前に使い方を考えておきましょう。

▲2021年4月にオープンした大阪スタジオ

SB社内スタジオなら背景の合成も簡単

▲社内スタジオでこのように合成することが可能

弊社では、2021年4月に大阪スタジオ、5月に東京スタジオを開設しました。両スタジオは、クロマキーや講師の顔を明るく照らすライト、マイク、高性能のカメラ、高スペックPCと、合成に必要な機器が一通り揃っており、手軽に高品質の合成動画を撮影できます。

防音仕様のスタジオには、クリアな音声に調整できる配信ミキサー、PC投影資料の切り替えに優れたライフプロダクションスイッチャーなどの最新設備を揃え、他社よりも2~3割程度リーズナブルな価格で借りることができます。また、ご要望に応じて、ウェビナー知識が豊富なスタッフのサポートを受けることもできます。

オンライン講演の映像にもこだわりたいという方、スタジオ設備がなく撮影場所をお探しの方は、問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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