新型コロナウイルス感染症の流行などから、講演会やイベントなどを行う際はオンライン開催が好まれ、従来のリアル開催は避けられていました。
しかし、いずれの方法にもメリットとデメリットがあり、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型講演も生まれています。
そこで、今回はハイブリッド型講演の種類と、メリットやデメリットを詳しく解説していきます。

 

■目次

 

ハイブリッド型講演とは?

ハイブリッド型講演とは、一部の会場でリアル開催を行い、それをオンライン上で中継するという方法で、リアル会場での参加する聴講者とオンラインで参加する聴講者がいます。
リアル講演の「場所に制限される」というデメリットと、オンライン講演の「臨場感が伝わりにくい」というのデメリットを互いに補いながら、両者のメリットをさらに引き出す手法で、以下の2つの方法があります。

A.会場視聴型

講師は自宅や自身の事務所、スタジオなどでライブ配信を行い、聴講者は一つ又は複数の会場に集まって聴講するタイプ。

遠方や多忙でなかなか会場に来てもらえない講師を呼べることができ、事業所単位、支社、部署単位など複数の会場での同時配信もできます

B.会場中継型

講師が主催者指定の会場に赴き、少人数の聴講者の前で講演を行い、それをオンライン聴講者に向けて中継するタイプ。

参加者は会場とオンラインいずれかの参加方法を選択でき、小人数ながらも対面での講演であるため会場に臨場感や一体感が生まれやすいという利点があります。コロナ禍における親睦を目的とした安全大会・販促企画や、全国に支店を持つ営業所の研修などでもよく使われる手法です。

ハイブリッド型講演のメリットとデメリット

ハイブリッド型講演には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
主催者、講師、聴講者の立場から見ていきます。

メリット

①主催者の立場

  • 感染リスクを抑えられる
  • オンライン聴講者は無制限に呼べるため、参加人数を増やすことができる
  • オンライン講演でも講義の臨場感があり、離脱や流し見防止に役立つ
  • 小規模ながらも聴講者同士の親睦が図れる

➁講師の立場

  • 会場中継型の場合、講師は会場にいる聴講者の反応を見ながら講義できる
  • A会場視聴型の場合、移動の必要がないため、遠方で開催される講演にも参加しやすい

③聴講者の立場

  • 会場又はオンライン参加と視聴場所が選択でき、オンラインでの参加であれば好きな場所で視聴できる

デメリット

①主催者の立場

  • リアル会場とオンライン配信両方の準備が必要なため、手間やコストがかかる
  • オンライン配信は機材や電波のトラブルが発生しやすいため、専門スタッフや予備機材が必要
  • 会場の3密対策が必要となる

➁講師の立場

  • リアル聴講者が感じられるような臨場感や一体感をオンライン聴講者にも伝わるような工夫が必要

③聴講者の立場

  • リアル聴講者に比べ、オンライン聴講者が疎外感を感じやすい

特に、リアルとオンラインで聴講者を同時に募る場合、リアル聴講者が臨場感を味わえる反面、オンライン聴講者が疎外感を感じることも少なくありません。配信ツールのチャット機能やQ&A機能などを利用し、一体感を感じられるような仕掛けを作るとよいでしょう。

開催前のチェックポイント

ハイブリッド型講演を開催するにあたっては、事前に以下のポイントをチェックしましょう。講師・聴講者・会場の3つに分けて箇条書きでご紹介します。A会場視聴型、B会場中継型でチェックポイントが異なりますので、( )内に該当するタイプを入れておきます。

【講師】

  • オンライン登壇可能かどうか…技術的な問題や著作権の観点からオンライン講演に対応できない講師もいるため、事前にヒアリングする必要がある(A型、B型)。
  • スライドの使用があるか…スライドを使用する場合、①会場のプロジェクターに投影し、かつZoomなどの配信ツールに画面共有するパターン、➁会場プロジェクターと講師を入れてカメラで撮影するパターンなどがあり、それぞれによって機材のセッティング方法が異なる(B型)

【聴講者】

  • リアル聴講者は何人くらいか…会場の収容人数や音響設備に関わってくるので、事前に目安を決める(A型、B型)。
  • オンライン聴講者が発言するかどうか…オンライン聴講者が発言する場合、会場にオンライン聴講者の声が流れるような音響設定を行う必要がある(B型)。

【会場】

  • インターネット回線が使えるかどうか、速度は十分か…会場によってはインターネット回線のない場所や、ネット速度が十分でないところもあるので、事前にしっかりと調べておく(A型、B型)。※インターネット速度の目安は、2.5~3.0Mbps程度
  • 音響対応ができるかどうか…オンライン聴講者が発言する場合に特別な音響装置のセッティングが必要になる(B型)。

以上のチェックポイントの中でも、B会場中継型の場合、特に「オンラインでの聴講者が発言するかどうか」は重要なポイントです。オンライン聴講者が発言する場合、その声が会場の聴講者にも、他のオンライン聴講者にも聞こえるように設定しなくてはなりません。会場の広さや音響設定にも関わってくるので、最初にチェックすべきポイントとなります。

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