初のトランスジェンダー活動家を選出。JOCのダイバーシティ化が進む

元フェンシング日本代表でもあり、大学院時代に自身がトランスジェンダーであることをカミングアウトした杉山文野さん。幼少期より心と体の性が一いたしない性同一性障害に悩まされ、その経験を描いた自叙伝『ダブルハッピネス』(2006年・講談社)は、韓国語翻訳やコミック化までされ、話題を呼びました。その後、弊社の講演やメディアに出演しながら性的少数者(LGBTQ)へ理解を図るための活動をしています。

そんな杉山さんですが、2021年6月25日に、日本オリンピック委員会(JOC)の新たな理事に就任したことが発表されました。今回の選任についてJOCの山下泰裕会長は「スポーツ界が(性的少数者らへの)正しい認識を持つことが、多様性があり、差別のない社会につながっていく」と述べました。
今後、性的少数者の人々にも門戸が広げられ、性別に関係なく、みんなが平等に参加できるオリンピックにしていく上で、杉山さんは大きなキーマンになっていくことでしょう。杉山さんのこれからの活躍が期待されます。

杉山文野

トランスジェンダー活動家 株式会社ニューキャンバス 代表取締役

実践者

「トランスジェンダー」という言葉がまだ世に知られていなかった早大大学院生時代にカミングアウト。今では多様なセクシュアリティの人々が活躍するが、その先駆けとなる。各地での講演活動・メディア出演を通して、セクシュアリティだけでなく、それぞれが抱える「生きづらさ」を打開するヒントを伝えている。

プランタイトル

ダブルハッピネス 辛さが2倍なら楽しさも2倍!
誰もが抱えるそれぞれの「生きづらさ」を乗り越えるヒント

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