
講師の皆さまの独自性や魅力をご紹介する「講師のヨコガオ」。
今回は、知財事業プロデューサーの浅野卓さんにお話を伺いました。浅野さんは、「経営」「法律」「政策」「国際関係」の多面的な知財戦略を提供され、全国JA顧問や農林水産省関連の委員を歴任されるなど、知的財産と農業分野に精通されています。
早大法学部在学中の会社役員を経て、コンサルキャリアスタート。「経営・法律・政策・国際関係」横断の知財戦略に精通。東日本大震災直後、復興支援のため起業し、全国JA顧問や大臣任命委員など歴任。日経サイエンスで「知財農業のトップランナー」と紹介される。農水省他、各種コンサル・講演、著書多数。
――講演では、どのようなスキルやノウハウをご紹介されていますか?
浅野 「知的財産(以下、知財)戦略」と「ブランド戦略」です。特に、農林水産業者・地域企業経営者を対象にした講演が多いです。
――日経サイエンス別冊では『知財農業のトップランナーとして活躍』と紹介されている浅野さんですが、上記のスキルやノウハウはどのようなご経験から生まれたものでしょうか?その背景をお聞かせください。
浅野 知財やブランディングの知識は、3つの大学院に通って修得しました。「経営」「法律」「政策」「国際関係」の複合面からの知財戦略を提供したかったからです。しかし、知識だけでは現場で適用できませんよね。
2004年からコンサルタントをしていますが、やはり2014年以降、JA全中や各地のJAの顧問として、農業の現場で試行錯誤し続けている経験が大きいと思っています。
加えて、10年にわたり省庁の委員を務め続けてきたことも大きいです。国はいわば巨大なシンクタンクで、エビデンスの分析と政策について深く理解できるからです。
以前、ネットラジオの対談番組に出演した際、パーソナリティの方に「何がどうなると、こんな轍(経歴)ができるの」と言われましたが、求められたことに応え続けた結果かなと思います。
知財の「複合的知識」と、農業の「現場」、農業の「政策理解」、この3つが揃っている人は今のところ見当たらないので、私の強みですね。
――上記のスキルやノウハウを身につけることで、どのような課題解決や成長に役立つとお考えですか?
浅野 まず、自社の商品・サービスの価値がきちんと評価・共感されるようになります。次に、評価・共感されると真似されるようになりますが、そのような中でも価値を保持することができます。
通常、講演でお話するのはここまでですが、そこから先、持続的に発展・収益を確保する仕組みを作ることができるようお手伝いさせていただくこともできます。
もともと弊社は、東日本大震災直後、地元の農林水産業・商工業からの再生・復興を支援する目的で創業しました。
私が農林水産業に関わるきっかけが、収穫まで100年以上かかる吉野林業だったこともあり、「100年価値を創る」ことを弊社のスローガンに掲げています。
そして、100年価値を創るために、創業当初から「ブランド戦略」「知財戦略」「ビジネスモデル」を一連のパッケージとして捉えているのも大きな特徴です。
――こうしたことから、ご支援している顧客様が、ブランディング・知財戦略・事業展開のそれぞれに関して、多くの全国表彰で大賞や内閣総理大臣賞などを受賞されているのですね。
講演活動を通して、どのような世の中を目指そうとされていますか?
浅野 今、農林水産業は難しい転換期を迎えています。日本の成長を支えてきた地域企業も同様です。
しかし、100年先の未来に、その農産物を、その産地を、その食文化を繋いでいきたい。100年先の日本に、その技術が、そのブランドが、その想い・理念が受け継がれていって欲しい。
そして、ただ残すのではなく、良いものはより評価される形で、持続的に発展する仕組みを作っていきたいです。
農林水産業者・地域企業経営者が安心して本来の業務に集中できる環境の実現を目指しています。
――講演や研修を検討されている主催者様へメッセージをお願いします。
浅野 主催者・受講者の満足を第一に考えており、多くの講演で次年度も継続してご依頼いただいています。
私の講演の特徴としては、
①現役コンサルタントとして、現場の課題や、依頼者が陥る・躓くポイントを指摘します。
②大学教員ですので、正確かつ最新の知識をお伝えすることを心がけています。
③講演スライドは図表を多く用いて、難しい内容でも理解しやすくしています。
④25年以上経営者をしているので、収益へ繋げることを意識しています。

▲農水省主催「農業者のためのブランド戦略と知財戦略」(2019年)講演の様子
農産物や産地、食文化を未来に繋ぎ、良いものをより評価される形で発展させたいという思いを胸に活動されています。講演では、企業の商品・サービスが評価され、模倣されてもその価値を守り発展させる手法を具体的に解説していただけます。多彩な経歴を背景にした奥行きのある話は、知財を武器に成長を目指す企業・団体様にとって、大きな指針となることでしょう。ぜひ講演の開催をご検討ください。

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