ストレス社会を生きる
~ストレスコントロールと自己管理~

石井苗子 いしいみつこ

女優・ヘルスケアカウンセラー・保健学博士
東京大学医学部客員研究員
聖路加看護大学客員研究員

提供する価値・伝えたい事

身体がだるいから医者に行ったら「なるべくストレスを溜めないように気をつけて」と言われて帰ってきた。やる気が出ないと訴えても「疲労がたまってるのでしょう。十分な休養を取って」と言われた。栄養と休養が大事と言われて、何かをどうにかしようと考えたが、結局何もできなかった。薬は栄養剤やサプリメントを飲むぐらいで、一向に気分はよくならない。

 こんな人がたくさんいます。

 日本はストレス一億人の社会といわれているそうです。とくに鬱症状が多い。うつ病ではなくて、うつ症状なのです。症状が似ているが、本物の病気とは言えない。こんな悩みを抱えた人が多い。実際にわたしが心療内科の診察室にいると、一日に50人を越す人が尋ねてきます。自殺者が3万人いたら、300万人はうつ症状を持っていると言っても過言ではないと、私の担当医師はおっしゃいます。さ、どうしたらいいのでしょうか。

 まず、ストレスは自分だけのものと思っていただきたい。似たような症状の人はいるでしょうが、同じストレス状態にあってもどこも悪くならない人もいるのです。その人が別な環境に移ったら、とたんに身体の調子が悪くなってしまったということも多い。
 自分のストレスは他人には分からないものです。だからこそ、自分のためだけの、ストレスコントロールが必要なのです。

 人生の質と、生活の質は同じものでしょうか。自分がどう生きていけば一番幸せなのか。
それが果たして実行可能な幸せなのか。ここだけに絞って考えてみても、人生の質と生活の質は、自然と異なってきます。

 アナタだけのためのストレスコントロール。それを手に入れていくにはどうしたらいいのかを、考えます。

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