教育は共育 
育つ人・育てる人の心

中井政嗣 なかいまさつぐ

千房株式会社 代表取締役会長

想定する対象者

保護者、教職員、青少年健全育成に関わる方、経営者、企業の人材育成担当の方

提供する価値・伝えたい事

貧乏で中学しか出ていない4男の甘えっ子だった。
お好み焼き店の全国展開まっただ中の37歳のときに、大阪府立高校に入学。
4年目(40才時)に無事卒業証書を手する。

年商63億円。海外も含めて65店舗、956名の従業員。そのうち半数以上がアルバイト。(2018年現在)
当然ながらアルバイトも正社員もお客様からみれば、みな同じ社員。
ご利用いただくすべてのお客様に満足してただくサービスを届けるために、どのような教育をしているのか?
自身のこれまでの道のりを交え、人を育ての極意を語る講演は、経営者のみならず、多くの人々の心を揺さぶる。
2009年からは元受刑者の採用にも取り組み、幹部候補に育て上げるのが夢。

内 容

1.千房では、1000円のお好み焼きの場合、原価が300円。
残りの700円は接客サービスでいただいている。それもおもてなし精神で。
そのおもてなし精神をさらに超える"おすそわけ精神"を目指している。

2.味はどうですかと聞かれるけれども、味はその人の口に合うか合わないか。
相手に通じたらこだわり・・・、相手に通じなかったら独りよがり・・・という思いでお店を経営している。

3.創業後、お店が忙しくなってきたとき、猫の手も借りたい、猫以上の人間だったらどんな者でも採用しようと思った。
ある日、人間が応募に来てくれた。
学歴はもちろんのこと、学業成績、身元保証人等一切不問。
その結果、非行少年、非行少女、少年院上がり、鑑別所上がり、あるいは教護学校や養護施設から、
一般的に「落ちこぼれ」といわれる若者がたくさん入社してくれた。
一流企業に行くような人たちと比べてはいけないと考え、「比べず、焦らず、あきらめず」という3つを信条にしながら、
彼らと共に私も育ってきた(共育)。


4.外食産業は、学歴も学業成績も問われない。
しかし、人間性、人柄が徹底的に問われる仕事。
企業は人なり。外食産業というよりも、共育産業・・・。

5.新入社員に「しっかりお金を貯めなさい」と言うと、ある社員が、「社長、金がすべてと違います」と言った。
「それは貯めてから言いなさい」と言い返した。
私も、お金があればどれほど幸せになれるかと思った1人。
お金がなくて不幸せになっている方はたくさんいらっしゃる。お金は大事。
兄が私に言った。
「独立しようと思ったら金を貯めること。その金を貯めることは簡単。金は、収入が高いことと違う。
使わなかったら貯まる。」と。この言葉が座右の銘になっている。
さらに兄がもう一つ、「金銭出納帳をつけろ」と言われ。絵日記もろくにつけたことのない私は、
金銭出納帳をつけていたら一人前の商売人になれるのであれば・・・と思い、つけはじめた。
道で5円拾った。10円拾った、そんなものまで克明に記帳していった。
この金銭出納帳が後々において、私の大きな助けをしてくれた
(その出納帳が担保となり無担保で銀行より3000万円の融資が実現)。


6. 相手に元氣を与えることによって自分が元氣になる。
拍手は、誰よりも強く、誰よりも早く、誰よりも長くする。

7.相田みつをさんの詩の紹介
「花を支えるのが枝、枝を支えるのが幹、幹を支えるのが根、根は見えねんだなぁ」という詩がある。
根とは何かというと、あなたの考え方、とらえ方、感じ方、生き方、人間性、人柄、人生観、価値観。
しかしそれは目に見えない。でも、その考え方、とらえ方が行動となって表れ、見えてくる。

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