当たり前だけどなかなかできない幹部社員の仕事のルール(人事育成)

古川裕倫 ふるかわひろのり

一般社団法人彩志義塾 代表理事

想定する対象者

幹部、リーダー

内 容

〇現代流人材育成
「今求められる人材はとはなにか」。答えは、自分で考え行動できる人間である。過去は終身雇用制・年功序列制が一般的であったが、今は実力が求められる。過去のキャリアパスは、多少の前後はあれ、5年経てば課長代理、あと5年経てば課長への昇進などという分りやすいものであった。
今は、実力がもっと問われる時代であり、できる若手もよく分かっていて、むしろ、自分の実力を早く身に付けたいと願っている。自分のキャリア形成をスピードアップし、人材の流動化に対応できる人間となろうとしている。

〇どう教えるか
「自分で考え行動できる人間になる」にはどうすればよいか。上司の指示待ちではだめであり、自ら意見を持ち、具申をすることが大切であることを教える。
例えば、部下は「次なにをしましょうか」と上司に聞くのではなく、「これには、A、B、Cの選択肢がありますが、私はAをやりたいと思います。理由はこうです」と上司に言う訓練をする。
反対に上司は部下に「これはこうしろ」と指示するのではなく、「君はどう思う?」と答えを求めること。部下に常に考えさせることが大切。
早く完成形を見せることも現代流。昔流の「黙って言われたことをやっていればよい」では若手はついてこない。それで、自分のキャリアができるのかどうかが不安になるから。
次に行動を求める。理論ばかりの頭でっかちでは、経験不足で進歩しない。例えば、仕事を任せること。「まだ能力的に心配だ」と思うのが上司の心情であるが、「結果責任は上司が取る。遂行責任と報告責任は部下が持つ」、即ち、上司が結果責任を取るが、任せる条件として、部下は途中で投げ出すことなく、頻繁に報告をすることを明確にしておく。仕事の喜びを教えることも大切。小さな成功を継続的にさせ、自信を持たせる。
しっかり褒めて、しっかり叱ること、そのやり方。コミュニケーション能力を上げること。モチベーションを与えること。自分は、誰かのメンターとなっているだろうか。

根拠・関連する活動歴

『課長のノート』(古川裕倫、かんき出版)
『我慢するな!部下は堂々と叱れ!』(古川裕倫、グラフ社)
『大きな器のリーダーになれ』(古川裕倫、ファーストプレス)

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