先日、元漫才師で現在はファシリテーター講師として活躍する篠原充彦さんのオンライン講演に参加しました。篠原さんの講演は、楽しいながらにビジネスに役立つスキルが確実に身に付くとあって、2021年の労組アワードで堂々の1位を獲得。大変人気の高い講演となっています。
吉本興業のお笑い研修プログラムをビジネス向けのコミュニケーション講演に導入した「ツッコミュニケーション®講座」の様子をご紹介します!

労働組合チーム

■目次
講演テーマ: 【オンライン版】ヨシモト式 新感覚の対人スキル!職場を活性化する ツッコミュニケーション®
講師   : 篠原充彦 氏
主催者  : サービス業系労働組合 様
開催時期 : 2021年11月
講演時間 : 1時間30分
聴講者人数: 約320人
講演タイプ: B.講師から会場・個別聴講者へ生配信
配信ツール: Zoomミーティング

スムーズに終わった当日のリハーサル

今回は労働組合役員研修会の中の一プログラムとして開催された講演で、受講者の方々は個別のPCよりご参加され、講師の篠原さんはご自身の事務所から、弊社は大阪と東京から参加させていただきました。

当日は講演開始前の10分前にZoomのミーティングルームに入り、リハーサルのため待機しました。すでに会合が始まり、受講者はZoomに入室済であったため、Zoomのブレイクアウトルーム機能で別ルームを作成し、そこで主催者様と講師、弊社の三者でリハーサルを行いました。リハーサルでは、接続テストとともに、講師が共同ホストになっているか、資料/音声付き動画が共有できるかなどの動作確認もしました。途中、主催者様の環境で動画共有の確認がスムーズにいかない場面も見られましたが、篠原さんが「何度か(動画を)流しますね」と咄嗟の対応をしてくださいました。
リハーサル自体は、開催日の 2 週間前に事前リハーサルを行ったこともあり、10分程度で終了。篠原さんは弊社で数十回オンライン講演を行ってきた経験もあり、すでにウェビナーのエキスパートです。安心してお任せすることができました。

ワークなしでも人を楽しめることにかけてプロフェッショナル

リハーサル後、すぐに本番になりました。今回は、コミュニケーション講座ということもあり、受講者もカメラオンで参加されていました。
今回は会場側の理由で、通常篠原さんの研修で行っているワークやブレイクアウトセッション(グループワーク)はなし。研修においてワークは、受講者の興味を引いたり、実践的にスキルを身に付けたりするためにも有効な方法で、篠原さんの講演では必ずといっていいほどこのワークが実施されています。今回はワーク無しでどのような展開になるのだろうと多少気がかりなところもありましたが、そんな気がかりを一掃するほど、篠原さんには会場を巻き込む仕掛けを用意していただいていました。

リアション機能を使って受講者の参加意識を増大

篠原さんは、元漫才師ということで人の心を掴む技術に長けています。まず、始めに、自己紹介する段階で、NSC(吉本総合芸能学院)での同期生である陣内智則さん、たむけんさんとの思い出話をはさみつつ、まずは受講者を「笑わせる」ところから始めます。Zoomのリアクション(挙手)機能を使って「〇〇さん知ってる?」「〇〇の人手挙げて~!」と受講者に何度か問い掛けをしていました。漫才で鍛えた巧みな話術で、受講者も自然と反応していきます

そうするうちに、ただの聞き手であるはずの受講者が、ツッコミ役に回る場面もありました。
途中共有資料の音声が小さくなるというハプニングがありましたが、それを受講者の皆さんがチャットでツッコんで返すという、楽しいやりとりも。オンライン上ではありましたが、終始和やかなムードが漂っていました。

カメラオンの良さを活かして

次に、笑いは人間関係の接着剤となり、脳科学的にもさまざまなよい効果が生まれることをスライドで解説されました。その後、篠原さんが「せっかくなのでみなさんで7秒だけ笑顔になりましょう」と呼びかけ、受講者の方々もそれに呼応するかのように画面いっぱいに笑顔を見せていました。
篠原さんは受講者の方々の笑顔を見て、「いい笑顔してるわ~」「いいですね~」と「ツッコミ」を入れると、受講者からまた笑いが起き、一体感を感じられました。

このように、オンライン講演では受講者がカメラオンで参加する方が一体感が生まれやすく、講師も受講者の表情を見ながら話を進められるので、より意義のある講演会にすることができます。

初対面でも相手の心を掴むテクニックを伝授

講演では、初対面の相手と距離を縮める「共感の表現」方法、会話で人を惹きつけるための「ツッコミュニケーション」術など、ビジネスシーンや職場で活用できる、さまざまなコミュニケーションテクニックを教えていただけます。
ここでその一部をご紹介します。

初対面の人との距離を縮める「共感の表現」

初めて会う人に対してついつい身構えてしまう人も多いのではないでしょうか?
初対面の人との距離を縮めるためには、まず、相手と共通している、共感できる何かを探すことから始めてください。
人は自分と似たものに好感を持つ「類似性の法則」というものがあり、人と人は自分と似たものに好感を持つ傾向にあります。
相手と距離を縮めるには、「①共通→②共感→③共動」という3つのステップが必要です。

  • 共通は、相手との共通項を見つけること
  • 共感」は、相手に共感すること
  • 共動」は、アクションを起こすこと

相手との共通項(出身地、学校、趣味や嗜好、昔やっていた部活、共通の知り合いなど)を見つけ、それを手がかりに話をしながら、相手に共感をします。その上で、相手と同じように視線や表情、仕草や手ぶりを繰り返すアクション「共動」をやります。
ここで重要なのは、何を話すかでなく、どう話すのか。相手の心に近づきたい時はこの「共動」という行為が最も重要です。

まだまだ聞きたいと思わせる話術と豊富な知識

篠原さんの講演は、元漫才師ならではのテレビで見かける芸人さんの裏話を盛り込み、かつラジオのレギュラー番組を持つだけのことはある聞き心地の良い声とスピードで、あっという間に90分が過ぎていきました。
ビジネスやプライベートで欠かすことができない「コミュニケーション」を円滑に楽しく図るコツをたくさん教えてくださりますので、すぐに実践し、活かすことのできる内容となっています。

他にも「報・連・相(ホウレンソウ)」に対義する言葉で「チンゲンサイ」についての話や、会話に困ったときの「とっておきのキーワード」なども教えて頂ける内容の濃い講演会となっています。
これらの詳しい内容については、ぜひ実際の講演会で確認してみてください。

篠原充彦 しのはらあつひこ

ヨシモト式コミュニケーションクリエイター


コンサルタント

元 漫才師としての経験を活かし、笑いの理論をプログラム化した「お笑い研修プログラム」(吉本公認)のファシリテーターとして、全国の企業・病院・学校などで講演。明るく軽快なテンポでの講義に定評があり、これまで延べ20,000人超の研修受講者にそのノウハウを伝えている。

プランタイトル

【オンライン版】ヨシモト式 新感覚の対人スキル
職場を活性化する ツッコミュニケーション®

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