
「オンライン研修では最初が静まり返る…」
「集合研修で、いきなり本題に入ると空気が硬い…」
そんな悩みを多くの担当者から伺います。
私たちは講師マスタ-として、年間3000件を超える講演・研修運営を支援してきました。
その経験から断言できるのは——
アイスブレイクの5分が、参加者の集中力と満足度を大きく左右するということです。
本記事では、講師や研修担当者が“すぐ使える”アイスブレイク30選を、オンライン向け10選+集合型20選に分けて紹介します。
アイスブレイクとは?研修に取り入れる必要性とメリット

アイスブレイクとは?
アイスブレイクとは、初対面の参加者同士や緊張した場の空気を和らげるために行う導入ワークのことです。
研修や会議の冒頭に、簡単なゲームや自己紹介を取り入れることで、参加者の心をほぐし、自然なコミュニケーションを促します。
対面・オンラインを問わず、研修の冒頭は誰もが少なからず緊張しています。
特にオンラインでは、相手の表情や反応が見えづらく、対面以上にコミュニケーションが取りにくいと感じる方も多いものです。
一方で、対面研修では「初対面の沈黙」や「部署間の壁」が生まれがちです。
こうした緊張や距離感を解きほぐす役割を担うのが、アイスブレイクです
アイスブレイクのメリット
アイスブレイクには、研修をスムーズに進めるためのさまざまな効果があります。
- 場の雰囲気を和らげ、安心して話せる空気をつくる
- 楽しみながら互いのことを知れる
- チームの一体感・仲間意識が生まれる
- 気分転換になり、集中力をリセットできる
- (オンラインの場合)ツールの使い方に慣れる機会になる
アイスブレイクは、単なる“場を温めるための余興”ではありません。
楽しみながら互いを理解することで、参加者同士に信頼感が生まれ、研修全体の一体感が高まります。
この一体感が、その後のグループワークやディスカッションを円滑にし、学びの深さや発言の活発さに直結します。
また、講義型研修ではどうしても集中力が途切れやすいため、途中にアイスブレイクを挟むことで良いリフレッシュ効果が得られます。
リズムのある構成にすることで、後半の課題や演習にも前向きに取り組めるようになります。
オンライン研修の場合には、ツールの操作に慣れてもらう絶好の機会にもなります。
チャット入力やリアクションボタンなどを軽く使うことで、ITに不慣れな方の不安を取り除き、自然とオンライン空間に馴染んでもらうことができます。

参加者が「ここでは話しても大丈夫だ」と思える状態を最初の5分でつくれれば、研修はもう半分成功しています。
ビジネス研修で活用できるアイスブレイク32選
ビジネス研修で採り入れられているアイスブレイクを32パターンご紹介します。
オンライン・集合型両方、又はオンラインのみで使えるアイスブレイクをそれぞれ紹介します。
自己紹介系やトーク系などさまざまなものがあります。行う目的に応じて選んでください。
1. 集合型で使えるアイスブレイク10選
1.バースデーライン
非言語コミュニケーションと課題解決を促す集合型ゲーム。
やり方: 参加者は一切声を出さず、身振り手振りやジェスチャーだけでコミュニケーションを取りながら、誕生日が早い順(1月1日→12月31日)に一列に並びます。
ポイント: 非言語での情報伝達に集中することで、相手をよく観察する力が養われます。緊張感がほぐれ、協力の必要性を強く感じられます。
効果:集中力向上、非言語コミュニケーション能力の向上、チームでの協力意識の醸成。
2.新聞紙タワー
与えられた材料(新聞紙など)を使って、制限時間内に最も高いタワーを建設する、計画性とチームワークを試すゲームです。
やり方: チームごとに新聞紙、ハサミ、少量のテープを配ります。制限時間内に、自立できる最も高いタワーを協力して作り、高さを競います。
ポイント: 計画(作戦会議)→実行→振り返りのサイクルを短時間で体験でき、PDCAやチーム内の役割分担を意識できます。
効果: チームビルディング、計画力・実行力の訓練、役割分担の促進、問題解決能力の向上。
3.仲間集めゲーム
ファシリテーターが出すお題に該当する参加者が物理的に集まり、即席のグループを作ることで、様々な参加者との交流を促すゲームです。
やり方: ファシリテーターが「今日の朝食がパンだった人」「〇〇県出身の人」などのお題を出し、参加者は該当するお題の人が集まる場所に移動して小さなグループを作ります。
ポイント: 物理的な移動を伴うため、眠気覚ましになり、様々な人と話す機会を作れます。
効果: リフレッシュ、初対面の人との交流促進、共通点を通じた親近感の醸成。
4.共通点ビンゴ
一般的なビンゴ形式を利用し、マス目に書かれた質問に該当する人を探してサインをもらうことで、多くの参加者との積極的な会話を促すゲームです
やり方: 通常のビンゴカードではなく、マス目に「海外旅行経験がある」「ペットを飼っている」など、人に関する質問が書いてあるカードを使います。参加者は会場を歩き回り、該当する人を探してサインをもらい、ビンゴを狙います。
ポイント: 積極的に様々な人と会話し、短時間で多くの人となりを知るきっかけを作ります。
効果: 積極的な交流促進、多様な価値観の発見、会場の雰囲気の活性化。
5.人間知恵の輪
手を繋いだ状態で絡み合い、手を離さずに元の円形に戻ることを目指す、身体的な接触を伴うチームビルディングゲームです。
やり方: 4〜8人程度のチームを作り、円になります。全員が右手で向かい側の誰かの手を握り、次に左手でまだ繋いでいない別の誰かの手を握ります。その後、手を離さずに絡まった輪を解き、円を完成させます。
ポイント: 身体的な接触があるため、一気に場が打ち解けます。論理的な思考とチーム内での細かな指示出しが求められます。
効果: チームワークの強化、論理的思考力の訓練、問題解決への協働意識の醸成。
6. フラフープダウン
全員が指の上に乗せたフラフープを、指を離さずに協力して床に下ろすことを目指す、極めて高い協調性が求められるゲームです。
やり方: 5人ほどのチームを作り、フラフープを全員の人差し指の上に乗せます。フラフープから指が離れないようにバランスを取りながら、協力してフラフープを床に下ろします。
ポイント: 指は常にフラフープに触れている必要があります。簡単に見えますが、少しでも誰かの指が下がると、他の人の指が上がってしまい、かえってフラフープが上に上がってしまうという現象が起こりやすく、息の合った協調性が求められます。
効果: チーム内の協調性・一体感の強化、微細なコミュニケーション(声掛け)の重要性の理解。
7. 短所→長所変換ゲーム
自分の短所を他者にポジティブな言葉(長所)に変換してもらうことで、自己肯定感を高め、相互承認を促すゲームです。
やり方: 参加者は自分の短所を紙に書き出します。その紙を順番に回し、他の参加者が書かれた短所をポジティブな長所に書き換えて追記します(例:短所「せっかち」→長所「決断力がある」)。最後に自分の紙に戻ってきたら、発表します。
ポイント: 相互承認とポジティブ・フィードバックのスキルが身につくとともに、自己肯定感を高めます。
効果: 相互承認の促進、ポジティブな視点の獲得、自己肯定感の向上、心理的安全性の確保。
8.自己紹介キャッチボール(ボール回し)
ボールを投げ渡しながら自己紹介やニックネームを呼び合うことで、短時間で名前を覚え、場の一体感を高めるためのシンプルなゲームです。
やり方: 参加者が円になり、ボールを投げ渡しながら、ボールを受け取った人が自分の名前やニックネームを言って自己紹介をします。慣れてきたら、ボールを2個に増やしたり、受け取った人の「下の名前」を呼んでから投げるなどのルールを追加します。
ポイント: 短時間で名前を覚え、集中力を高めることができます。
効果: 集中力向上、相互理解の促進(名前を覚える)、場の一体感の醸成、リフレッシュ。
9. たけのこニョッキ(オンライン/集合型)
他の参加者と宣言のタイミングが被らないように、手を突き上げながら数字を宣言していくことで、瞬時の判断力と場の空気を読む力を鍛えるゲームです。
やり方:手を突き上げながら『いちニョッキ!』、『にニョッキ!』と「宣言順+ニョッキ」を他の人と被らないように宣言していきます。最後にニョッキと言ったり、宣言が被ったりすると負けになり、負けるとゲームから抜けていきます。最後まで残った人が勝ちとなります。
ポイント: 全体でやるよりは、6~7名くらいのグループで分かれて行うと、より盛り上がれます。
また、チーム対抗にして、長く続けられたチームを勝ちとしてもよいでしょう。その場合は、あらかじめ、チームメンバーがだれかと被った場合には一からやり直すなどのルールを決めておきます。チーム対抗にすると、チームに団結力が生まれ、より長く続けるために何をすべきか考えるためチームビルディングのスキルも身に付けることができます。
効果: 集中力向上、瞬時の判断力の訓練、場の空気やタイミングを読む力の育成、チームビルディング(チーム対抗の場合)。
10.ブラインド・サッカー(目隠し誘導)
プレイヤーが目隠しをし、ガイド役の声だけを頼りに目標地点までボールを運ぶことで、明確な指示伝達と信頼関係の重要性を体感するゲームです。
やり方: チームを「目隠しをしたプレイヤー」と「声で誘導するガイド役」に分けます。プレイヤーはガイドの声だけを頼りに、コーンなどの障害物を避けてボールを運びます。
ポイント: 信頼関係と、あいまいさのない明確な指示の出し方・受け止め方が求められる、実戦的なコミュニケーション練習になります。
効果: 信頼構築、明確な指示・伝達スキルの向上、チーム内の役割分担意識の醸成。
2. オンライン・集合型両方で使えるアイスブレイク12選
11.記憶力系自己紹介
自分の前に紹介した参加者の情報を記憶し、その情報に自分の自己紹介を加えていく形式で、参加者の名前と情報を覚えることに特化したゲームです。
やり方: まずは自己紹介する順番を決めます。次に一番目の人は「三重県出身のAです。」と自己紹介します。次のBさんは「三重県出身のAさんの次の東京都出身のBです。」といった具合に、次々と加えていきます。
何度も繰り返し自己紹介を聞くことができ、記憶しようと意識するので、名前や人となりを覚えやすくなります。
ポイント: 何度も繰り返して聞くことになるため、自然と名前や人となりを覚えやすくなります。グループに分けて行うと効果的です。
効果: 集中力・記憶力の向上、参加者全員の名前と情報の効率的な把握、場の一体感の醸成。
12.「実は私…」

自己紹介を行う時に最初に「実は私…」と付け加えてから話し出す自己紹介です。
やり方: 自己紹介を行う時に最初に「実は私…」と付け加えてから、趣味やペット、好きな食べ物など、自分を紹介する上で有効な情報を発表します。
ポイント: 「実は私…」というフレーズが、聞き手の興味を広げます。相手の意外な一面が見えることで、より深く親睦を図ることができます。
効果: 相互理解の深化、心理的安全性の確保、参加者同士の親近感の醸成。
13.GOOD&NEW
アメリカの教育学者ピーター・クライン氏が組織の活性化を目的に考案した手法で、ポジティブな出来事を共有することで場の雰囲気を高めるアイスブレイクです。
やり方: 1日(24時間)の間で身の回りで起こった、「良いこと」や「新しい発見」を制限時間内(30秒〜1分程度)にスピーチします。
ポイント: 相手がスピーチしている間は口を挟まずに聞き、全員が発言する機会を確保します。短時間でポジティブな雰囲気を共有できます。
効果: ポジティブな雰囲気作り、発言の習慣化、相互理解の手助け、リフレッシュ効果。
14.共通点ゲーム(オンライン/集合型)

4〜5人のグループを作り、メンバー全員に共通する事柄を制限時間内にできるだけ多く見つけ出す、協力型のゲームです。
やり方: 4~5人のグループに分かれます。グループ内で全員の共通点を探します(例:「全員iPhoneユーザーだ」「全員トマトが嫌いだ」)。多くの共通点を見つけたチームが勝ちとなります。
ポイント: 仕事に関係ない共通点を見つけることで、全く知らない相手でも親しみを感じて早く打ち解けることができます。
効果: チームビルディング、協調性の育成、親近感の醸成、コミュニケーションの円滑化。
15.サイコロトーク
サイコロを振って出た目のお題に沿ってフリートークを披露し、参加者の人となりを明らかにするアドリブ形式のアイスブレイクです。
やり方: 進行役または参加者本人がサイコロを振り、出た目に書かれているお題(例:「好きな食べ物」「最近ハマっていること」)に沿った内容を話します。
ポイント: 誰もが話しやすいお題を設定することで、場の緊張を和らげます。グループ分けをして行うと、よりグループ内の親密度が上がります。
効果: 相互理解の促進、場の一体感の醸成、リフレッシュ効果、アドリブ力の向上。
16.英語禁止自己紹介
英単語(カタカナ語)を使わずに自己紹介を行うことで、集中力と語彙力、ユーモアを試す、シンプルなルールのゲームです。
やり方: 参加者は、英単語(カタカナ語)を使わずに自己紹介します。仕事に関する内容を盛り込むようにすると、難易度がアップします。
ポイント: 普段当たり前に使っている単語を言い換える必要があり、場がにぎわいます。グループに分かれて行うのがおすすめです。
効果: 集中力の向上、語彙力の訓練、ユーモアの創出、場の緊張緩和。
17.○×クイズ
質問者の問いに対し、〇か×かを答えるゲーム。集合型の場合は〇×の札を使い、オンラインの場合はweb会議ツールの投票機能を活用するとよいでしょう。
やり方:グループ又は全体で、順番でクイズ出題者を決め、ある特定の人に関する質問を出します。参加者の自己紹介を兼ねたクイズにすると、相手のことを楽しく理解することができるでしょう。
ポイント: 「Aさんはポーカーフェイスなのに実はお化けがこわい。〇か×か」「Bさんの飼いネコの名前は たま すず みけ のうちどれか」など、より親しみが生まれるような内容にすると、受講者同士の距離をぐっと縮めることができます。
オンラインの場合、web会議ツールの投票機能を使ってクイズ出題者が質問を入力し、それに対して、〇か×、あるいは選択式で回答してもらうことができます。
効果: 相互理解の促進、参加者同士の距離を縮める、リフレッシュ、オンラインツールの操作練習。
18.これ何だ?
出題者がお題から連想される絵を描き、他のメンバーがそれが何であるかを当てることで、表現力と想像力を養うゲームです。
やり方:3名くらいにお題を見せ、それについて絵をかいてもらいます。他のメンバーでそれが何であるかを当てます。
ポイント: 絵が上手い下手よりも、伝え方を工夫する過程が重要です。オンラインの場合はホワイトボード機能を活用すると盛り上がります。
効果: 表現力の訓練、想像力の刺激、非言語コミュニケーションの練習、場の和み。
19.ジェスチャーゲーム
お題をジェスチャーで伝え、正解を競うことで、参加者の身体的な表現力や臨機応変な対応力を試すゲームです。
やり方: 個人同士でより早く正解することを競ったり、チームを組み、制限時間内にいくつ伝えられたかを競うこともできます。相手の様子を見ながら伝え方を変えるなど、いかに臨機応変に対応できるかがカギになるゲームです。
ポイント:進行役は事前にいくつかのお題を考えておきます。「動物」や「スポーツ」、「楽器」などが定番で、難易度が高めの「場所」や「有名人」、季節行事にまつわるお題を取り入れるのもおすすめです。
効果: リフレッシュ、一体感の醸成、非言語表現の練習、臨機応変な対応力の向上。
20.かぶったらNGゲーム
「かぶったらNGゲーム」は、参加者の個性がよく分かるゲームです。お題に対してかぶらない回答の点数を競い合います。チーム対抗戦でも盛り上がります。
やり方: 進行役が出したお題に対して、参加者は思い思いの回答を紙に書き込み、同じタイミングで全員に一斉に見せます。
お題の一例は、「青いものといえば」「お弁当のおかずといえば」「〇〇〇(有名アニメ)のキャラクターといえば」など、回答内容がほかの誰ともかぶらなかった人に、ポイントが入ります。
チーム対抗戦にする場合には、4~6名のグループに分けて、グループ内でかぶらなかった回答を1ポイントとして得点を加算していきます。
ポイント:進行役は事前にお題をいくつか考えて控えておくとよいでしょう。
オンラインの場合、web会議ツールのホワイトボードを活用してもよいでしょう。「お題に沿ったものをカメラの前に持ってくる」というパターンでも盛り上がります。
効果: 個性の発揮、発想力の刺激、ユーモアの創出、集中力の向上。
21.かぶってもOKゲーム
「かぶったらNGゲーム」とは逆に、進行役の出したお題に対し、他の参加者と回答が一致するほど高得点となる、集団心理やチームワークを試すゲームです。
やり方:手順は「かぶったらNGゲーム」と全く同じですが、かぶっている人数が多いほど、獲得ポイントが増える仕組みです。
数人ごとのチーム対抗戦にして、メンバーが書きそうなことを想像する時間は、チームワークを高めるのにも有効です。
ポイント: メンバーが書きそうなことを想像する過程が、チームワークを高めるのに有効です。一般的な回答や多数派の意見を予測する力が求められます。
効果: チームワークの強化、集団心理の理解、共感力の向上、相互理解の促進。
22.大喜利(オンライン/集合型)
進行役が出したお題に対して、参加者が「くすっと笑える回答」を考え発表することで、場を和ませることを目的としたゲームです。
やり方:参加者はお題に対して「くすっと笑える回答」を考え、回答を書いた紙を見せながら発表します。思いついた人から挙手制で発表しても、順番を決めて発表してもよいでしょう。
ポイント: テレビやSNSでも人気で、場を和ませるのに最適です。市販のカードゲームを利用したり、お題を工夫したりすると、より盛り上がります。
オンラインの場合、web会議ツールのホワイトボードを活用したり、参加者全員がそれぞれ紙とペンを用意して書いたものをカメラに向けて見せ合うなどするとよいでしょう。
効果: 場の一体感と笑いの創出、発想力の刺激、リフレッシュ効果、ユーモアのある表現力の育成。
3. オンライン型で使えるアイスブレイク10選
23.好きなものZoomイン
Web会議ツールのカメラ機能を活用し、参加者が自分の好きなものをアップで見せ、それが何かを他の参加者に当ててもらうオンライン専用のゲームです。
やり方: 参加者は事前に好きなものを用意し、カメラに近づけて一部をアップで表示させます。他のメンバーはそれが何かを予想して当てます。ヒントを出すことも可能です。
ポイント: 好きなものを通じて個性を知ることができます。実物が用意できない場合は、絵や文字で代用可能です。グループ分けして行うと、より活発な交流が生まれます。
効果: 相互理解の促進、参加者の個性や趣味の共有、オンラインツールのカメラ機能への慣れ、場の緊張緩和。
24. ミュートでしりとり
音声をミュートにした状態で、口の動きやジェスチャーだけで言葉を伝え、しりとりを続けていく、オンライン会議ツールならではのシンプルなゲームです。
やり方: グループに分かれ、マイクをオフにして無言でしりとりを行います。声を出さずに口の動きだけで言葉を伝え、次の人はそれを見て言葉を連想し、次の言葉に続けます。最後に答え合わせをします。
ポイント: 音声なしで伝えるために、口を大きく開けるオーバーな表現が必要です。顔の筋肉を使うことで、研修本編での発言への抵抗感を減らすメリットもあります。
効果: 非言語コミュニケーションの訓練、集中力の向上、顔の表情筋のリフレッシュ、発言への抵抗感の軽減。
25.画面の中の私(ビジュアル・シェアリング)
オンラインで参加している場所から、自分の個性や趣味が伝わる「モノ」を一つカメラの前に持ってくるか、背景に映し出して紹介し合うゲームです。
やり方: 進行役が「あなたの趣味が伝わるもの」「最近のお気に入り」といったテーマを出し、参加者はカメラの前にそのモノを持ってきて紹介します。
ポイント: 参加者の生活空間やパーソナルな部分が垣間見えるため、深い相互理解に繋がります。モノの紹介と簡単なエピソードを交えると効果的です。
効果: 相互理解の深化、自己開示の促進、カメラを通じた表現力の向上。
26.チーム・ドローイング
ブレイクアウトルームに分かれたチームで、ホワイトボード機能を使い、一人一画ずつ順番に描き足していき、一つのテーマの絵を協力して完成させるゲームです。
やり方: チームごとにブレイクアウトルームに分かれ、ホワイトボードを開きます。進行役がテーマ(例:「研修後の明るい未来」「旅行先の風景」)を伝え、メンバーは順番に一筆ずつ絵を描きます。
ポイント: チームで意図を共有しなければ、バラバラな絵になってしまいます。非言語での協力や、共同作業のプロセスを体感できます。
効果: 共同作業の訓練、非言語コミュニケーションの促進、ホワイトボード機能への慣れ、チームビルディング。
27.チーム・パズル(分割画面共有)
事前に一つの画像を指定の数だけ分割し、メンバーそれぞれにその画像の一部を画面共有してもらいます。参加者は協力して、元の画像が何であったかを当てるゲームです。
やり方: 進行役が画像を分割し、ブレイクアウトルームのメンバーにそれぞれ自分の担当部分の画像を共有してもらいます。メンバーは協力して、分割された画像をつなぎ合わせ、何の写真かを当てます。
ポイント: 全員が情報(パズルのピース)を共有しなければ全体像は見えないという、情報共有の重要性を体感的に理解できます。
効果: 情報共有の促進、課題解決能力の向上、オンラインでの共同作業の訓練。
28.ストーリー・リレー
複数の参加者が順番に一文ずつアイデアを出し合い、一つの物語を即興で完成させることで、創造性と傾聴力、瞬発力を養うゲームです。
やり方: 進行役が物語の最初の文(例:「昔々、一匹の猫が…」)を提示します。参加者は順番に指名され、前の人の話に続く一文を即座に作成し発表します。
ポイント: 話の流れをよく聞く傾聴力と、即座に発想を膨らませる創造性が求められます。突飛な展開も許容し、ユーモアを楽しむことが大切です。
効果: 創造性・発想力の向上、傾聴力の訓練、瞬発的な言語化能力の育成。
29. 私のトリセツ(取扱説明書)
自分が「仕事をする上で大切にしていること」や「苦手なこと」を箇条書きでまとめ、画面共有で発表し合うことで、相互理解を深めるアイスブレイクです。
やり方: 参加者が事前に自分の「取扱説明書」をパワーポイントやメモなどに作成しておきます。セッション中に数名ずつ画面共有をして発表し、他の参加者はその内容について質問します。
ポイント: 業務における価値観や配慮してほしい点を共有することで、その後のチーム活動を円滑に進めるための「土台」が築けます。
効果: 相互理解の深化、心理的安全性の確保、チーム内での配慮や協力体制の構築。
30. 〇〇に当てはまる有名人
お題となるイメージ(例:「ムードメーカーといえば」「冷静沈着な人といえば」)を提示し、それに最も当てはまると思う有名人やキャラクターの名前をチャットで一斉に回答するゲームです。
やり方: 進行役がお題を出し、参加者はそれに合う有名人の名前をチャットに記入し、一斉に送信します。回答が多かった有名人について、なぜそう思うか短いコメントを求めます。
ポイント: 回答を通じて参加者それぞれの「イメージの基準」や「価値観」を共有できます。文化的な背景や興味を知るきっかけになります。
効果: 価値観の共有、多様な視点の理解、チャットの一斉送信機能の活用。
31.3つの質問で当てろ
参加者が事前に「ある物」を頭の中で決めておき、他の参加者が「はい」「いいえ」で答えられる3つの質問だけでその物が何かを当てようとするゲームです。
やり方: 参加者はテーマ(例:日常にある物、動物など)を提示し、頭の中で一つ物を選びます。他の参加者は、その物にまつわる質問を3つだけ行い、答えを当てます。
ポイント: 質問の回数が制限されているため、質問者は最も効率的で的を絞った質問を考える必要があり、論理的思考が鍛えられます。
効果: 論理的思考力の訓練、効率的な情報収集スキルの向上、集中力の強化。
32. ミス・コミュニケーション・ドローイング
参加者を「指示役」と「描画役」に分け、指示役は自分の見ている絵を口頭だけで描画役に伝え、描画役は指示された通りにホワイトボードに絵を描くゲームです。
やり方: チームを組んでブレイクアウトルームに入り、指示役にだけ見本となる複雑な絵を見せます。指示役は描画役に対して、言葉だけでその絵を伝えます。描画役はホワイトボード機能にその絵を描きます。
ポイント: 指示役は曖昧さのない明確な言語化が、描画役は正確な傾聴が求められます。指示と理解のズレ(ミス・コミュニケーション)が視覚化されるため、具体的な改善点が見つかります。
効果: 伝達力・指示力の向上、傾聴力・理解力の強化、オンラインでの共同作業の質の向上。
アイスブレイクの注意点
アイスブレイクは、場の空気を和ませ、コミュニケーションを活性化するための手法です。
一方で、やり方を間違えると「ただの雑談」「無駄な時間」と受け止められてしまうこともあります。
ここでは、ビジネス研修でアイスブレイクを活用する際に押さえておきたい
3つの注意ポイントを整理します。
① 目的を明確にする
目的が曖昧なアイスブレイクは、参加者から見ると「何の時間かわからない雑談」になりがちです。
- 初対面の緊張をほぐしたいのか
- 互いの人柄を深く知るきっかけにしたいのか
- グループワークにスムーズに入るための“準備運動”にしたいのか
など、「このワークが終わったとき、参加者にどんな状態になっていてほしいか」を、事前に決めておくことが重要です。
例:
軽い自己紹介が目的 → 「記憶力系自己紹介」などシンプルなもの
心の距離を縮めたい → 「実は私…自己紹介」など、意外な一面が出るもの

② 受講者層・関係性に合ったネタを選ぶ
同じアイスブレイクでも、対象となる層や関係性によって“合う・合わない”があります。
- 新入社員研修(初対面が多い)…「記憶力系自己紹介」「他己紹介」など、名前と顔を覚えやすいものがおすすめ。
- 入社1~5年目の若手研修(ある程度知り合い)…「実は私…」のように、意外な一面を引き出せるものが有効。
- リーダー・管理職研修…価値観や経験を共有する「GOOD&NEW」「価値観カードワーク」
などが向いています。
受講者同士が
- 初対面なのか
- すでに一緒に働いているメンバーなのか
によって、適した深さや“踏み込み方”が変わります。
③ 時間を決めて、長引かせない
アイスブレイクが盛り上がると、つい長引かせたくなりますが、あくまで役割は「ウォームアップ」です。
目安は 5〜10分程度とし、どんなに長くても 全体の15分以内 に収めるイメージで設計しましょう。
アイスブレイクの本来の目的は、「場の緊張をほぐし、研修本編をスムーズに進めること」であり、それ自体が“主役”ではありません。
研修時間を圧迫しないよう、開始前に「このワークは◯分」と決めておくことが大切です。
成功のための3要素と実践のポイント
アイスブレイクは、単なる余興ではなく、研修や会議の冒頭で参加者の緊張を解き、心理的安全性を確保するための重要な導入ワークです。場の雰囲気を和らげ、集中力を高め、チームの一体感を醸成することで、その後の研修効果を最大化します。
成功の鍵は、「目的・受講者層・時間」の3つを明確にすること。初対面向けには「共通点ゲーム」や「記憶力系」、オンラインでは「Zoomイン」など、目的に合った手法を5〜15分程度の短い時間で実施しましょう。豊富な事例の中から、最適なアイスブレイクを選び、研修を成功に導きましょう。
📌 よくある質問
Q1. そもそもアイスブレイクとは何ですか?また、研修で取り入れる必要性は何ですか?
A.アイスブレイクとは、研修や会議の冒頭で場の緊張や参加者同士の距離感を和らげるための導入ワークです。取り入れる必要性は、発言しやすい心理的安全性を確保し、その後のグループワークやディスカッションの研修効果を最大化するためです。
Q2. アイスブレイクを取り入れることによる具体的なメリットや効果は何ですか?
A.主なメリットは以下の通りです。
- 一体感の醸成: 互いの人柄を知り、チームの仲間意識を強めます。
- 集中力のリセット: 講義の合間に挟むことで、気分転換と集中力の回復を促します。
- オンラインツールの習熟: オンラインでは、操作に慣れる機会を提供し、参加者の不安を取り除きます。
Q3. アイスブレイクを選ぶ際や実施する際に、特に注意すべき3つのポイントは何ですか?
A.効果的に実施するための3つの注意点は以下の通りです。
- 目的を明確にする: 「何のために行うか」を事前に決め、安心して発言できる空気づくりに徹する。
- 受講者層に合わせる: 初対面か既知のメンバーかによって、ネタの深さ(シンプル vs 価値観共有)を変える。
- 時間を厳守する: あくまでウォームアップであり、5〜15分程度に収め、本編の時間を圧迫しない。
Q4. 集合型研修で使える、協力が必要なアイスブレイクの代表例は?
A.
- バースデーライン: 声を出さずに誕生日順に並び、非言語コミュニケーションを促す。
- 人間知恵の輪: 手を繋いだまま絡まりを解き、チームワークと論理的思考を鍛える。
- 新聞紙タワー: 限られた材料で高いタワーを作り、計画力と役割分担を体験する。
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