講師の皆さまの独自性や魅力をご紹介する「講師のヨコガオ」。
今回は、豊富な国際経験と経営の第一線で培った知見を活かし、経営戦略や国際ビジネスなどに関する講演を精力的に展開されている現役の経営者 ジュリアン・ベイショアさんにお話を伺いました。

講師プロフィール
ジュリアン・ベイショア / ボド・メラー・ケミー・ジャパン株式会社 代表取締役社長
ペンシルベニア大卒後、英国・米国・ドイツ系の外資系企業3社で日本法人社長を歴任。日系企業の社外取締役として経営文化の融合に貢献。日本28年・米国25年の国際経験と、経営知見を活かし、経営戦略や国際ビジネス、持続可能性など多様なテーマの講演を国内外で実施。執筆やメディア出演も多数。


――これまでの人生の中での転機、そこから得られた気づきなどをお聞かせください。

ベイショア 私にとって最大の転機は、35歳の時に外資系企業の日本法人社長に就任したことです。アメリカから日本に移り住み、異なる文化と価値観の中で経営を任されるという大きな挑戦でした。当時は若さゆえの不安もありましたが、その分、柔軟に学び、現場に深く入り込む姿勢を貫けたことが大きな糧になりました。

この経験を通じて学んだのは、「多様性を恐れず受け入れ、それを組織の強みに変えることが持続的な成長の鍵である」ということです。異なる文化や考え方を対立ではなく補完と捉えることで、組織はより強くなり、個人としても大きく成長できるのだと確信しました。この気づきは今も私の経営哲学の中心にあります。

――講演活動において大切にされていること(信念、モットーなど)をお聞かせください。

ベイショア 私が講演で常に意識しているのは、「現場で役立つ知見を分かりやすく伝える」ことです。
経営学の理論や一般的な成功談だけでなく、実際に経営の現場で起きた出来事や、成功だけでなく失敗から得た学びを共有することで、聴講者の方が「これは自分の状況にも当てはまる」と感じられるように心がけています。

また、「経営層には戦略的な視点を」、「若手にはキャリア形成や挑戦への勇気を」というように、聴講者の年代や立場に合わせたメッセージを発信しています。

モットーは「知識を知恵に変え、明日の行動に繋げてもらうこと」です。

――ご自身の講演の特長や強みをお聞かせください。

ベイショア 私の講演の特長は3点あります。

第一に、現役の経営者として、今まさに直面している経営課題や国際的な動向をリアルタイムでお伝えできる点です。退任後の回顧ではなく、経営の現場から得た「生きた知識」を提供します。

第二に、外資系と日系の双方での経験です。外資系企業ではスピードと成果重視の文化を、日系企業では長期的視点や協調的な経営文化を学びました。
さらに、日系企業の社外取締役を務めた経験から、経営文化の違いを橋渡しし、ガバナンスや組織運営を多角的に捉える視点を得ることができました。
これらの経験から得た学びや視点を、講演の中でもお伝えしています。

第三に、幅広いテーマへの対応力です。経営戦略、国際ビジネス、サステナビリティ、人材育成など、多様なテーマを横断的に扱うことができ、主催者様や聴講者の方のニーズに合わせて講演をカスタマイズできます。

――講演を通して、どのような気づきや変化を届けたいと考えていらっしゃいますか?

ベイショア 私が講演を通じて一番届けたいのは、「自分の殻を破って挑戦してみよう」という前向きな気持ちです。

国際ビジネスの現場では、完璧な準備や答えを待っていては、チャンスを逃してしまいます。小さな一歩でも踏み出すことで、次の道が見えてくる。私はそのような経験を数多くしてきました。聴講者の方にも、「自分にもできる」「少し視野を広げれば道がある」と感じていただきたいのです。

変化の多い時代だからこそ、勇気ある一歩が未来を大きく変えることをお伝えしたいと考えています。

――講演や研修を検討されている主催者様へメッセージをお願いします。

ベイショア  私は28年以上にわたり日本で、また25年以上、アメリカや欧州で経営と国際ビジネスに携わってきました。
外資系企業の日本法人社長や、日系企業の社外取締役といった立場を経験してきた現役経営者として、理論と実務の両面から、聴講者の皆様の行動に繋がる知見をお届けします。

講演は「わかりやすく」「実践的」であることを心がけ、経営層には戦略のヒントを、若手には挑戦する勇気を、それぞれ持ち帰っていただける内容にいたします。御社の組織の成長や人材育成の一助となれるよう、全力で臨みます。

▲講演の様子

👍企画室のオススメポイント
外資系と日系企業での豊富な経験を持ち、経営者としても数々の挑戦を乗り越えてきたベイショアさん。まさにいま直面する経営課題と向き合う現役経営者だからこそ伝えられる知見や言葉があります。
講演では、理論だけでなく、ベイショアさん自身の葛藤や挑戦、成長の過程を生の声で聴くことができます。「自分も挑戦してみよう」と前向きな力・行動意欲を引き出してくれることでしょう。
そして「異なる文化や考え方を対立ではなく補完と捉えることで、組織はより強く、個人は大きく成長できる」というベイショアさん自身が大切にされている経営哲学は、多様性社会を生きる私たちにとって必要な視点になるのではないでしょうか。


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