『環境・水・農業・エイズ』人と自然の豊かな関係

見城美枝子 けんじょうみえこ

青森大学副学長
エッセイスト
ジャーナリスト

内 容

1.日本の農業が育んできたもの

(1)食料と文化
日本には米を中心とした自国の農産物と和の食生活が育んできた日本の文化があった。しかし現在では海外に食料を依存する中で食事の儀礼や物を大切にする心に変化が生じてきた。今後の日本の農業が担うべきことは新たな「米文化」を構築することではないか。

(2)景観
かつて絵になる風景があった。現在はどう変わったのか。そして未来はどうしたらいいのか。住居、屋敷林、山林、小川、景観等を考える。

(3)水・生き物
山里の自然は美しい清流と共にあった。失ったものを惜しむのではなく現代の生活との調和をどの様に取るべきかを考え、実践する時。

2.新環境都市宣言
  農村は「新環境都市宣言」をするべきである。
(1)従来の都市計画は農村の近代化と同時に文化を変えてしまった。しかしそれは地方も学んだこと。これからは横並びではなく「わが町」づくりが必要である。

(2)新たなふるさとづくり・・・住環境・働く環境・文化の基本に「健康」があること。

◎ 車社会→歩く住環境を取り入れる。
◎ 暇社会→自立した老後、必要とされる社会環境を作る。

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