夢をあきらめないで
~私が見つけた夢と路(みち)

桂 七福 かつらしちふく

落語家

提供する価値・伝えたい事

最近、若い人達に「将来の夢」を尋ねたときに「分からない」とか「別に…」という答えが返ってきてガッカリする事って多いと思いませんか?
少しの言葉の違いで印象は大きく変わるものです。たとえば、その答えた言葉が、「今探してます」「まだ見つかってません」というようなものだったら、積極性を感じませんか?
何か自分の進みたい方向を見つけることができた人は積極的になれるでしょう。見つけようとする気持ちだけはいつまでも持っていてもらいたい。

私が落語と出会った時の思い。落語家に進もうとしたときの迷いや、それとは裏腹のワクワク感。加えて、進んだ後に知る現実や難題。乗り切っていくための心の動き。こういったことをお説教じゃなくて、いっしょに考えるような話をみんなに聞いてもらいたい。成功者の言葉ではなくて、今現在も迷いながら進んでいる私の言葉を聞いてもらいたい。
何と出会い、どんな人と接して、どのような環境の中で育って、何を見つめて進んでいるのか。すべてをさらけだす覚悟でお話したい。「最近の若い人は無気力だ」と嘆く前にいろいろな人生や考え方があるということの1つの例として私の話を聞いてもらうのもよい方法じゃないかなと思います。

何かを見つける。見つけたら失うものもある。失うものより大切なものを得ることもある。少しは夢・希望・将来に対して熱くなってもいいと思う。

内 容

落語家になった私に対して、よく人は、「小さい頃から明るくユニークだったんですか?」と尋ねてくる。
人それぞれにさまざまな人生がある。そこで、私の今までの育った環境をお話しています。

私の出生の秘話。両親の3度の離婚・再婚。母子家庭。近所の偏見。職業への偏見。子ども同士の変化。学校の対応。吃音。いじめ。無気力な小学生時代。心の恩師との出会い。落語との縁。おばあちゃんの笑顔。私を助けてくれた落語。「自分らしさ」を教えてくれた師匠。
私の過去を聞いてもらうことで私も救われます。そして、何より聞いてくださったみなさんの身近にもたくさんの問題と「きっかけ」が存在することに気づいてもらいたい。
私が感じたことや心の動き、また、周りの大人達の行動や言動。みなさんへのアドバイスにはならないかも知れません。でも、何かを感じてもらえるはずです。私の過去は、しょせん他人の過去かも知れませんが、とても身近なことなんです。
人は、人の言葉で大きく落ちていきますし、その代わり、人のたった一言で大きく救われることがあります。
消しゴムの効かない言葉。その言葉を職業に選んだ私の過去を、気楽に、でも確かな思いで聞いてください。

今「自分らしさ」を求める人が多いですよね。「一人旅=自分発見の旅」なんてこともよく言われます。ます、自分を表現することが大切になってきませんか? その第一の手段として「言葉」です。

言葉は消しゴムが効きません。発せられた言葉を相手が受け取ってしまえば、それで成立します。時として発信者の想いとは違った解釈をされて誤解を招くこともありますよね。でも、言葉での溝は言葉で限りなく埋めることができると信じています。
誤解を招いたときの「わびたい」「ちゃんと説明したい」という気持ちは「言い訳」と呼ばれますが、言い訳したいということは「あの人とのつながりを終わりにしたくない」という気持ちのあらわれだと思いませんか?
少しの心の余裕を持って、言葉で傷つけられてしまっても、相手が「言い訳」に来たら、会いたくないでしょうけど、ちょっとだけ耳を傾けてみませんか? 相手の心が見えてくるはずです。本気なのか、そうじゃないのか。
言葉には、とても怖い部分があります。でも、怖がってばかりでは何も分かってもらえません。「言わなくても分かる」は間違いです。「言わないと分からない」んです。「自分らしさ」を知ってもらうために、どんどん言葉の発信者になりませんか?
私の閉ざされた心を開いてくれた数々の言葉もご紹介します。

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