ちがうことこそ、ええこっちゃ
~人と人とのつながり~
牧口一二 まきぐちいちじ
被災障害者支援 NPO法人ゆめ風基金 代表理事想定する対象者
小学生、中学生、高校生、専門学校生、大学生、教職員、福祉、人権講演会
提供する価値・伝えたい事
64億人が暮らしていているこの地球上には、健康な人もいれば、手足が傷ついた人、気分が沈んでいる人など様々な人がいて、互いにつながりを持って生きています。しかし、このつながりがあるからこそ、人は元気に生きていくことが出来ます。私は障害者という立場だからこそ、よりこのことを実感しています。
講演では、私の生い立ち、学生生活、仕事の出発、そして車いすで歩行している現在までの数え切れないエピソードをお話しすることで、「元気に生きていること」「何事にも諦めない精神」「人と人とのつながり、助け合い」について感じ取っていただきます。自分と違うタイプ・境遇の人と付き合うことで、自分には無い面を感じ、そして自分自身の心をより広く豊かなものにしてください。
内 容
1)障害者のひとりとして
10才までは地面を這って遊び、60才までは2本の松葉づえで歩いてきて、
いまは車いすで街をゆく。
そうすると、現代社会のおもしろさ、おかしさが見えてくる。
人間とは?社会とは?人間はどのような社会で暮らしたいのだろう?
2)「障害」とは? 「障害者」とは?
身体や精神のどこかに「障害」がある人を、社会では「障害者」と呼んでいる。
「障害」とは、どのような状況をいうのだろう?
「障害者」とは、どのような人のことだろうか?
3)「障害者の自立」と「健常者の自立」
人間にとって「自立」とは何だろう。人は独りで生きていけるのだろうか。
重度障害者の自立生活運動から、人間の「自立」と「孤立」を考えてみたい。
4)ノーマライゼーション思想から
北欧から提唱され、いまや世界の潮流になっているノーマライゼーション思想。
なぜ、日本では共生思想が育ちにくいのだろうか。
それぞれの「違い」を認め合うなかでの「平等」について考える。
5)あらゆる生きものとの共生に向けて
人と人との共生が、現代の課題になっている。それだけでいいのだろうか。
動物と人間、植物と人間・・・われわれを取り巻く環境(森羅万象)と、
どのように共存し、どう折り合いをつければいいのだろう。
6)今の心境
「足が不自由な人」と言われながら育つことで、「いろんな歩き方」を知った。
すると、「いろんな生き方」ができるとわかり、いつの間にか「自由」になった。
「不自由」と言われながら「自由」になれるのは、なんとも愉快だ。