勝つための危機管理(リスクコントロール)

佐々木 修 ささきおさむ

元 プロ野球選手

提供する価値・伝えたい事

私はアンダースローの投手で、直球では130km前後でした。変化球といえば、カーブ、シンカーとそんなに多彩でもありません。ただ、投球術では優れていたと思います。そう、「危機管理能力」には自身がありました。試合前、選手たちは対相手のデータをもとにチームミーティングを行います。投手と野手の二手に分かれ戦略会議を30分程度、担当コーチの話を聞くのですが、当時のチームメイト野茂(選手)と私ではまったくタイプは違うのに、聞く話は一緒ということに常に疑問を持っていました。
勿論、データ、マニュアルは大事なのですが、どの情報を噛み砕いて投球に活かすことができるかが勝負の分かれ目です。150kmを超えるスピードボールや、1m以上落ちるフォークボールという武器を持っていない私がプロ野球界で勝つためには、しっかりとして「リスクコントロール・リスクマネジメント」をする必要があったのです。インコースに投げたり、アウトコースに投げたり、「配球」って結構奥深いですよ。

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