龍馬と弥太郎

原口 泉 はらぐちいずみ

志學館大学人間関係学部教授

提供する価値・伝えたい事

龍馬が想い描き果たせなかった夢。それは海を渡って世界を相手に貿易することだった。日本初の総合商社の誕生、その夢は大三菱を築いた岩崎弥太郎へと引き継がれた。 (「BOOK」データベースより)
『篤姫』や『翔ぶがごとく』、『琉球の風』といった数々のNHK大河ドラマで時代考証を担当した講師が、「竜馬と弥太郎」のストーリーを細かにお話しします。

内 容

幕末から明治維新へと時代が大きく動こうとしていたとき、いち早く日本の国家像を大局的に描き、迫り来る世界の脅威から生き残るため国創りに奔走した龍馬。しかし大政奉還という偉業を成し遂げながらも、龍馬の夢は国内政治に囚われていませんでした。彼の真の思いは、世界と対等に渡り合うために貿易で経済を発展させ、日本を海洋国家として大きく成長させようと考えていたのです。残念ながらその志は暗殺という手段で破れましたが、その夢を引き継ぎ発展させたのが、一代で大三菱を築いた岩崎弥太郎と言われています。生年も一歳違いで同じ土佐藩出身の二人の出会いは、龍馬が作った海援隊から亀山社中、そして土佐商会へと名前の変る日本最初の総合商社でした。二人は長崎で酒を酌み交わし、経済談義や世界情勢を語り合いました。そして龍馬が旅立つときには涙を流して見送ったという記述も残っています。 『龍馬の夢を叶えた男 岩崎弥太郎』ベストセラーズ(2010/1/21)より

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