元宝塚総支配人が語る 宝塚歌劇とAKB48の比較論

森下信雄 もりしたのぶお

元 宝塚総支配人
経営・マーケティングコンサルタント
阪南大学流通学部 准教授

内 容

2014年、創立100周年を迎えた宝塚歌劇と、現在のわが国エンターテイメントシーンを席巻するAKB48に一体どんな共通項があるのか?
「近接性と結界」「偶然性と必然性」「開放系と閉鎖系」・・・また、双方とも宝塚・秋葉原という「聖地」を抱えていること。そういったキーワードで両者の比較をすること及び、私自身の歌劇制作の現場体験により、宝塚歌劇とAKB48の間に意外にも強い親和性があることを明らかにする。それは即ち「未完成を未完成なまま」ファンコミュニティが追いかける「シロウトの神格化」という共通のコンセプトで表現できる。
AKBグループの総帥、秋元康プロデューサーが「おニャン子クラブ」の時代からタカラヅカを意識しながら事業展開しているであろうことも紹介しつつ、宝塚歌劇とAKB48のビジネスモデルが今後のエンターテイメント業界のみならず、ポスト資本主義・工業化社会で一般的に通用する「普遍の真理」になることをご紹介したい。

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