指差呼称を楽しくやって労働災害を減らそう!

外山榛一 とやましんいち

外山技術士・労働安全コンサルタント事務所 所長

想定する対象者

工事協力事業者主及び職長様等、
建設業界は重量物運搬や重機の利用比率が高く、それに応じ従業員の墜落や転落等の高リスクの業務比率が高い。過去10年間程度は建設業界の災害発生件数は低位で推移しています。
社内では災害防止のため、労働安全衛生委員会を組織し、全従業員に教育訓練が実施され、種々の労働災害防止活動が行なわれるが、なかなか効果を発揮していないのが現状です。

提供する価値・伝えたい事

1. 指差呼称活動は、リーダが率先垂範し、従業員が全員参加で、実践すれば、災害発生を大幅に低減できる活動です。ツールボックスミーティング等を通じて職場全員が、安全作業手順を相互に教えあい、安全作業を確実に履行する職場風土の醸成が大切である。指差呼称活動は、その目的にかなった活動といえます。

2. 、従業員の就業形態が多様化し、高齢従業員比率の増加、パート従業員、派遣社員や請負社員、これらの従業員の出入りが激しく、作業手順の習得や安全衛生教育が周知徹底されないことが災害の発生の原因になっている場合も多い。指差呼称活動は、前述の状況下でも、災害を削減するのに効果的な活動といえる。
   
3. 企業全体で災害発生率の顕著な削減が実現した場合、参加従業員全てに達成感と喜びが溢れ、明るい職場環境が醸成される経験を何度も実感している。

内 容

セミナー講演時間は、最大60~90分程度を予定していますが、出来るだけ楽しい内容で説明したいと願っています。セミナー講演内容の概要は次のようです。
(1)指差呼称とはなにか
 ①対象物とは:人の確認、物の確認、環境の確認、
 ②)指差とは、呼称とは
(2) 指差呼称の仕方
(3) 指差呼称のねらいと効果
 ①ヒューマン・エラー事故とは何か
 ②指差呼称の必要性、有効性
(4) [指差呼称]導入の際の問題点と対策のポイント
(5) 指差呼称の効果的実施
 ①現場従業員を中心に全員参加で
 ②毎日毎日のトレーニングが大切
③継続するために組織レベルで実践し、リーダが率先垂範すること
④小グループごとに競争しレベルアップを図る
⑤大きく明瞭に発声し呼称する
⑥切り込み鋭く心のこもった指差呼称を
⑦一人作業時のモラル低下を如何に防ぐか、全員で討議し改善・工夫をすること
⑧指差呼称で不具合を発見した時には、その作業を中止し是正する風土作ること。

(6)最近の日本国内の災害発生状況、全産業における死傷者数の推移等の状況説明、
(7)最近の企業で顕著になってきた問題点:高齢者従業員の増加、若年者の能力不足、
(8)災害発生のしくみ、①不安全な物の状態、②不安全の人の行動等、
(7)従業員の健康状況の推移:定期健康診断有所見率の増加, 有所見率の高い項目、
(8)ヒューマンエラー災害事例: 12種類のヒューマンエラーの原因
(9)これまで行われてきた災害防止活動、(5S活動、ヒヤリハット活動、KYK活動等)、
(10)これまで経験した建設業関係労働災害の事例説明、(災害事例及び改善策紹介)

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