いま、映画「MINAMATA」をどう観るか

東島 大 ひがしじまだい

ジャーナリスト(元NHK記者)
熊本県民テレビ記者
熊本学園大学客員研究員

想定する対象者

主演はジョニー・デップで日本の人気俳優が脇を固めるこの映画、ハリウッド映画のファンから単館・文芸系映画の愛好家まで幅広い映画ファンが興味を持ちそうです。
さらに、環境問題・SDGsに関心のある個人・団体(教育関係・労組・生協など)や、「最大の新興財閥だったチッソはなぜ失敗したのか」という危機管理に関心の高い企業・経営者にも関心を持っていただけると思います。

提供する価値・伝えたい事

来年2021年早々、欧米で公開が始まる映画「MINAMATA」。ジョニーデップが主演し真田広之や國村隼、美波などが出演するだけではなく、世界最大最悪と言われる公害「水俣病」に正面から切り込んだ初めてのハリウッド映画とあって今後日本での注目度も高まると思われます。日本での配給元も決定し来春にも日本で公開されそうなこの映画の見所だけではなく、SDGsや経営倫理、コロナ禍との共通点、さらには企業における危機管理など、今の日本人がこの映画から受け止めるべきメッセージを読み解いていきたいと思います。
特に原因企業チッソについては、映画での描かれ方と実際との比較など、徹底してチッソを取材してきた私にしか出来ない企業の危機管理についてお話しできると思います。

内 容

1)映画「MINAMATA」はなぜハリウッドで制作されることになったのか?
  「水俣病問題が過去のものではない」というジョニー・デップやSスタッフの思いと映画の詳細。
2)「水俣病」とはなんだったのか?60年経った今も解決できていない問題。
  日本の高度経済成長の裏にある闇。
3)消費者の観点からは「SDGs・持続可能な経済/開発」にまさに必要な「MINAMATA」の視点。
  企業・国としては「事業(=高度経済成長)は成功したが、
  あまりにも見返りが大きすぎた」という危機管理史上最大の失敗例。どこで間違えたのか。
4)コロナ禍の今のタイミングでこの映画が公開された意味。

根拠・関連する活動歴

水俣病を記者として30年にわたり取材し、この問題では第一人者です。映画「MINAMATA」の制作もいち早く情報をキャッチし、制作サイドや関係者とも取材を続けています。
また、危機管理やエンジニア・企業の倫理と技術革命についてはこれまでも度々講演やテレビ解説などを行っています。

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