地域とリモートワーカーをつなぐ
(コ)ワーケーションがつくる地域の未来

伊藤富雄 いとうとみお

産官学民のローカルコワーキング開業運営プロデューサー&コーチ
経済産業省認可法人「コワーキング協同組合」代表理事。
カフーツ〜コワーキング@神戸〜 主宰

想定する対象者

主に以下のような課題感をお持ちの地方自治体の職員が対象です。

「コワーキングというプラットフォームを活用して地元での起業・創業を支援したい」
「コワーキングを整備することで地元へのUターン、Iターン、Jターンを促したい 」
「ワーケーションを観光だけではなくて地域課題の解決やローカル経済の発展に活かしたい」
「観光主体のワーケーションで消費を促すより、地域のワーカーとのリレーションシップをつなぎたい」
「地元のコワーキングを受け皿にして外部から新しい人材を誘致したい」
「地元のワーキングコミュニティと県外からのリモートワーカーとの接点を作りたい」
「移住より移働する現代のワークスタイルに則したワーケーションを企画したい」
「ミレニアル以下の世代にフォーカスして世界中から若い世代が集う地域にしたい」
「以って、サスティナブルなまちづくりを推進したい 」

など。

提供する価値・伝えたい事

昨今、日本で行われている企業主導型のワーケーションは世界のそれとまったく趣を異にするものです。本来、海外のデジタルノマドが実践してきたワーケーションとは、あくまで個人が当然の権利として休暇を取り、自律的に計画して実行するものであり、日本において企業が制度として導入して社員を管理するものとは、その本質的意義からして別物です。

実際のところ、こうした「日本型ワーケーション」を導入する企業は一向に増えておりません。

しかしその一方、ミレニアル以下の世代の労働観が変革する中で、個人の行動様式は多様性を増しており、そこに新たな市場性を構築しつつあることも事実です。

地方都市は、こうした自律したリモートワーカーに焦点を絞り、企業ではなく彼らが満足するワーケーションを企画、催行すべきと考えます。そして、その拠点(ベースキャンプ)となるのが、地域のコミュニティとして運営されるコワーキングです。なぜなら、ワーケーションを楽しむリモートワーカー(デジタルノマド)は、地元の人たちとのリレーションシップを持つことを最上の喜びとしているからです。

この講座では、ローカルコワーキングを軸として、現代のリモートワーカーを継続的に受け入れ、ネットワークを広げ、移住ではない「移働」のエコシステムを稼働させることで、地域をサステナブルにする「コワーキングを起点とするワーケーション=コワーケーション」について講義します。

内 容

「日本型ワーケーションは世界のそれとぜんぜん違う」
「日本型ワーケーションの期待するもの」
「企業のワーケーションの認知度と実施状況」
「日本型ワーケーション2.0とは何か」
「ワーケーションとコワーケーションの違い」
「消費より共創関係」
「コワーケーションの成立要件」
「旅行代理店が絶対に企画できないコワーケーションとは」
「コワーケーションする人とはどういう人か」
「企業ではなく個人にフォーカスする意味」
「世界と日本の労働人口の推移と市場性」
「官民協働によるコワーケーションが地域にもたらすもの」
「地域課題解決型ワーケーションの事例」
「世界はワーケーションからコリビングへ」

など。

根拠・関連する活動歴

2010年5月に日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を開業、以後、全国各地のコワーキングスペースの開業・運営のご相談に対応しつつ、自らリモートワーカーとして各地を「移働」。主催する全国のコワーキングを巡る旅「コワーキングツアー」では、2021年12月現在で全国100ヶ所のコワーキングを訪問。

日本で「ワーケーション」という言葉が聞かれるようになる数年前からその概念をバリ島から学び各地で紹介。特に地方都市のコワーキングが国内はおろか世界中からデジタルノマド(リモートワーカー)を呼び寄せる方法として有効であると説く。

これまで山形県酒田市、長野県佐久市、福岡県北九州市、徳島県美馬市、沖縄県宜野湾市、鹿児島県奄美市および徳之島町、愛媛県西条市、岩手県盛岡市、北海道北見市、その他の地方自治体で「コワーキング」、「コリビング」、「リモートワーク」、「ワーケーション」等をテーマに講演多数。

目下のテーマは、「コワーキング曼荼羅」によるコミュニティとしてのローカルコワーキングの共創と、リモートワーク時代の新しい働き方の啓発と普及。キャッチフレーズは「移働と共創」。

2010年:日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。
2012年:経産省認可法人「コワーキング協同組合」設立、代表理事就任。
2014年:ムック本『コワーキングマガジン』発行。
2016年:全国のコワーキングスペースをめぐる旅「コワーキングツアー」開始。(2021年12月現在、全国100ヶ所訪問)
2017年:リモートワークの時代におけるコワーキングについて情報共有するイベント『移働の時代~Beyond the Coworking 』を神戸でスタート。以後、 全国各地で継続中(2021年8月現在17回)。
2020年:ウェブメディア『コワーキングプレス』運営開始。
2021年:ローカルコワーキングのための学びと部活動 「コワーキングLAB 」開設(2022年、noteへ移行)。
2022年:noteにて定期購読マガジン『伊藤富雄のFuture of Work「移働と共創の方法論」』配信開始。

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