想定する対象者
入庁3~5年目の行政職員(許認可・届出・申請窓口を担当する職員)
※建設業、産業廃棄物、宅建業などのほか、市役所や県庁で行政手続きを案内する業務全般に対応可能です
提供する価値・伝えたい事
本セミナーは、制度を「説明するだけ」でなく、「納得してもらえる説明」へと昇華させる“対応力”を養成します。
窓口対応において、制度の正確な伝達だけではなく、住民や事業者との信頼関係を築く“伝え方の工夫”が求められる今、行政職員にとって欠かせない対話力を、実践的に学んでいただきます。
対象分野は建設業や産廃、宅建などに限らず、県庁・市役所で「説明する立場」にあるあらゆる行政手続き担当者が対象です。特定の業法に縛られず、全ての制度案内業務に通用する“伝え方の型”を身につけられる構成となっています。
特に、「YES+条件提示」や「不許可時の伝え方」といった現場で即使える説明技術、住民の感情に寄り添いながらも制度をしっかり伝える応対術などを、ロールプレイや事例を通じて体得。
「説得力」と「安心感のある応対」を身につけ、自信を持って窓口に立てる行政職員を育成します。
内 容
■ 全体時間:90~120分(対面・オンラインどちらも対応可)
【導入】(10分)
・講師自己紹介(航空自衛隊出身・行政経験)
・「なぜ行政の“説明力”が問われるのか?」
・セミナーの目的共有(制度を“敵”にしない対話力)
【第1部】行政の信頼は“対応力”で決まる(30分)
・住民・事業者から見た“行政窓口あるある”
・「制度の説明」と「納得の獲得」は違う
・信頼される窓口職員の“3つの習慣”とは?
★ショートワーク:実際に困った住民対応をグループで共有
【第2部】制度を“敵”にしない説明術(40分)
・「行政は融通が利かない」と言われる本当の理由
・“住民の言語”に翻訳する力とは
・「ダメです」より効く“YES+条件提示”の応用法
★ロールプレイ:申請に不備がある人への伝え方を実演形式で練習
【第3部】事例で学ぶ!失敗しない不許可対応(30分)
・「聞いてない!」を防ぐ説明プロセス
・資格、実績、役員要件のよくある質問と説明パターン
・クレームを未然に防ぐ“予防線”トーク例
★ミニ演習:不許可となるケースにどう対応するかを検討・発表
【特別編(希望者向け)】建設業許可に見る“相談対応の現場”(20分)
・実際のヒアリング事例から学ぶ「こじらせた一言」と「救った一言」
・建設業界との信頼関係を築く窓口対応とは
【まとめ・質疑応答】(10~15分)
・本日のポイント振り返り(講師からのメッセージ)
・質疑応答・アンケート案内
根拠・関連する活動歴
約28年の自衛隊勤務では、行政文書の作成や住民・関係機関との窓口対応、各種調整業務に従事してきました。制度を伝える側として、通達・命令文書をわかりやすく現場へ落とし込む経験を重ねる中で、「正しく伝える」ことの難しさと重要性を実感してきました。
行政実務の中では、文書の言い回しひとつで、相手の納得度や対応のしやすさが変わる場面を数多く経験。また、制度の限界や住民とのズレを体感したことが、「どう伝えれば信頼されるか」という視点を養うきっかけとなりました。
現在は、建設業許可や風営・飲食・宅建業関連の手続に関する支援を専門とする行政書士として独立。実務では“申請される側”だった立場を活かし、相談者の不安や疑問を先読みして説明するスタイルを実践しています。
制度と現場をつなぐ両面の経験を持ち、行政職員の皆さまが住民や事業者と良好な関係を築けるよう、「理論+現場感覚」でお伝えできる内容を準備しています。ロールプレイや事例演習も取り入れた“実務に直結するセミナー”として、自信をもって提供いたします
業務外の講師への取次は対応しておりません。