映画『風の舞』
詩人塔和子の詩とともにハンセン病国立療養所の日常を描くドキュメンタリー

宮崎信恵 みやざきのぶえ

映画監督

提供する価値・伝えたい事

ハンセン病国立療養所大島青松園の日常と歴史を淡々と切り取った映像によるドキュメンタリー映画です。詩人塔和子さんは、12歳でハンセン病を発病、13歳から60年近くに及ぶ療養所での隔離生活を余儀なくされました。その中で生きることの喜びや人間の尊厳をうたった詩を発表し続け、詩集『記憶の川で』では詩壇最高峰のひとつ高見順賞を受賞。この映画は塔和子さんの詩<吉永小百合さんによる朗読>とともにおくる貴重なドキュメンタリー映画です。闇を拓く光の詩『風の舞』を是非ご覧下さい。

内 容

■監督:宮崎信恵
■詩の朗読:吉永小百合
■ナレーター:寺田 農
■音楽:十河陽一
■制作:映画『風の舞』制作委員会
    東京シネ・ビデオ株式会社
    文部科学賞選定
■上映時間:59分


◎映画上映とともに“宮崎信恵監督のお話とコンサート”のプランもございます。
◎映画上映とコンサートの2部構成も可能です。何なりとご相談下さい。

<コンサートの曲目例>
・塔和子の詩による2つの愛の歌(詩:塔和子/作曲:十河陽一)
・風の断章(詩:塔和子/作曲:十河陽一) 他
■演奏は日下部祐子(ソプラノ・サウスハープ)、高瀬佳子(ピアノ)

<塔和子さんの詩集より>
  豊かに身ごもる
ながくつらい夜にいたから/貧しい食卓を知っていたから
苦悩のくさりにつながれていたから
眠りのすばらしさ/豊かにたべることの喜び
とき放たれたこころの輝くような楽しさを知った
私が生きるためになめつくした/かぞえきれない辛いもの
憎悪と苦悶と悲しみと/ぬりこめられた血と涙
それら/内と外からおしよせたものの数
私は醜(しゅう)をそしゃくする故に
誰よりも/豊かに身ごもる/鬼子母神

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