ひとり語り「ぼくのお姉さん」
障害を持って生まれた姉と温かい家族の物語

向田敬子 むこうだたかこ

舞台女優

提供する価値・伝えたい事

『ぼくのお姉さん』(丘 修三作)は、1986年に出版されて以来、今も増刷が重ねられている丘氏の代表作です。
主人公「ぼく」の姉は障害者(ダウン症)です。
障害を乗り越え、自立して生きようとする姉と、姉を疎ましく思いつつ、心の痛みや苦しみを理解しようとする弟。その家族の明るい生き方を描き、家族の絆の素晴らしさ、障害者を正しく理解することの大切さを感動的に描きます。
障害の有無に関係なく、誰に対しても、優しさや思いやりの気持ちを持つことの大切さを、改めて感じさせられる名作です。

内 容

◎口演時間は、35分です。

<あらすじ>
ぼくは小学5年生。
17歳のお姉ちゃんは、この春から福祉作業所へ勤めはじめて、今日でちょうど1ヵ月。
その日、ぼくは自分の兄弟のことを書くという作文の宿題を課せられた。ぼくは二人きりの姉弟だから、お姉ちゃんのことを書くよりほかにない。「チビ・デブ・ブス」の三拍子。赤ん坊みたいなしゃべり方しかできないお姉ちゃん。うっとうしい時もあるけど、やさしいところもあって、ぼくはお姉ちゃんが好きなんだ----。
作文用紙には「ぼくのお姉さん」と題を書いただけで、一向に進まない。
ところが、その夕方———。


<著者>
丘 修三(おか しゅうぞう)
1941年 鹿児島県に生まれる。
大学卒業後、教育大付属桐ヶ丘養護学校を振り出しに、養護学校教師として25年勤務。
91年 病気退職後、文筆生活に入る。
作品に、『ぼくのお姉さん』(偕成社)
    『福の神になった少年』(佼成出版)
    『神々の住む深い森の中で』(フレーベル館)
    『あんちゃんが行く』(岩崎書店)
    『ワンピース戦争』(童心社)
    『ぼくのじんせい』(ポプラ社)  などがある。

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