「黒人だからダンス上手なんじゃない?」
「男なんだから我慢しなくちゃ」
「体が大きいから神経太そう」
一見、何気ない会話ですが、実はその言葉に嫌な思いをしている人もいるかもしれません。傷つようという意識はなく意図せずに相手を傷つける言動をしてしまうこと、それを「マイクロアグレッション(小さな攻撃性)」と言います。
「〇〇だから〇〇だろう」という無意識にある先入観が知らず知らずのうちに相手を傷つけ、相手が反応を見せるまで「傷つけていること」に気づかないことも少なくありません。無意識の差別や偏見をなくし、多様性を認め合える社会や学校、職場にするために何をすべきなのか…。各界の専門家が解説する講演プランをご紹介します。

■目次

加藤美香保 かとうみかほ

弁護士 千葉商科大学大学院 客員准教授

職場のいじめ・パワーハラスメント対策
~快適な職場を保つために~

パワーハラスメントは、当事者だけではなく企業にとっても重大な危険を生じさせる問題であるにも関わらず、当事者には「加害者意識」が欠如している場合がほとんどです。それは「パワハラではない」と思っていても、無意識に相手を傷つけているマイクロアグレッションになっている可能性もあります。そこで、本講演では、裁判等で争われた例を紹介し、職場でのどのような行為がパワーハラスメントと評価されうるのかを弁護士経験を持つ講師がわかりやすく解説。また、職場におけるマイクロアグレッションの具体例、対処法についても考えていきます。

顧客満足・クレーム対応 危機管理・コンプライアンス・CSR メンタルヘルス 男女共同参画

主催者様からの声

パワハラ、職場にけるマイクロアグレッションについて弁護士の立場からわかりやすく解説していただきました。無意識による差別について意識を向けて対処していく大切さがわかりました。

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黒川伊保子 くろかわいほこ

株式会社感性リサーチ 代表取締役 人工知能研究者、感性アナリスト、随筆家
日本ネーミング協会理事、日本文藝家協会会員

人生に効く脳科学
~脳が創りだす男女のミゾ、人生の波

男女の脳は、ものの見方・感じ方、問題解決の仕方、対話の流れなど、ほぼ真逆の機能を有しています。このため、とっさに別の答えが出るペアの装置。当然、気持ちいいと思う事象が違い、欲しいことばが違います。それを知ることで、無意識での差別「マイクロアグレッション」を回避することができます。コミュニケーション・サイエンスの新領域を拓いた講師が、脳科学的見地から男女の脳回路、思考パターンの違いを解説し、マイクロアグレッションの対処方法をレクチャーします。

文化・教養 営業・販売・マーケティング IT・インターネット コミュニケーション

主催者様からの声

一時期男女の脳の違いについて解説本が注目されましたが、それよりも詳しく論理的に教えていただきました。受講後のアンケートの満足度も9割以上と高く、好評のうちに終わることができました

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杉山文野 すぎやまふみの

NPO法人東京レインボープライド共同代表理事 日本オリンピック委員会(JOC)理事
株式会社ニューキャンバス代表取締役

はじめてのLGBTQ
~性の多様性と人権~

電通が2021年に全国20~59歳の計60,000人を対象に行った「LGBTQ+調査」によると、LGBTQ+層の割合は8.9%。これは日本で7%程度とされる左利きや血液型AB型の人たちとほぼ同じ割合となります。実は身近にいて公表していない人も多くいるのが現状です。多様なセクシュアリティがある中で、考え方や感じ方も様々です。ただの笑いをとるための言動が知らずにだれかを傷つけていることもあるかもしれません。LGBTQ当事者である講師が、「LGBTQとは?」「LGBTQの人たちはどんなことに困っているのだろう」という基本的なことからお話しし、だれもが認め合う社会にするために何をすべきかを皆さんと一緒に考えていきます。

人権・平和 その他ビジネストピック 教育・青少年育成

主催者様からの声

これまでの苦労を感じないくらい、前向きなメッセ―ジをいただきました。LGBTQ+という言葉を知っていても、言葉の意味やそこに生きる人々の想いは知られていません。杉山さんのお話しをお聞きして、改めて多様性を受け入れることの大切さと難しさがわかりました。

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田中俊之 たなかとしゆき

博士(社会学) 大妻女子大学人間関係学部 准教授

らしさ
~その生きづらさはどこから来るのか?~

小さいころから「男らしく」「女らしく」という先入観を植え付けられ、それが無意識のうちに生きづらさを感じさせたり、他人への差別的言動につながっているかもしれません。「男性なんだから〇〇しなさい」「女性だから〇〇をすべき」というような強い思い込みは、マイクロアグレッションになることさえあるのです。「男性学」を研究する講師が、「●●らしさ」という先入観の原因を紐解き、その呪縛から解放する方法やマイクロアグレッション対策についてわかりやすく楽しく解説します。

ワークライフバランス 男女共同参画 意識改革

主催者様からの声

楽しく拝聴させていただきました。同じ男性の立場として「なるほど」と思うことが多く、会場からも多くの共感の声をいただきました。

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玉田玉秀斎 たまだぎょくしゅうさい

講談師

人権先進国 スウェーデンで学んだ講談師が語る
~違いがあるからおもしろい 道は一本じゃない~

司法浪人から講談師というユニークな経歴をもつ玉田玉秀斎さん。小中学生でいじめられ、高校受験失敗して、縁がありスウェーデンで留学することに。多感な十代での留学生活で、孤独や不甲斐なさを感じ、家出したこともありましたが、それでもスウェーデンの人々は見捨てることなく、自分を受け入れてくれたそうです。そんなスウェーデンの留学時代で感じたことは「違いがある方がおもしろい」ということ。玉田さん自身のこれまでの道のりを、講談を交えながら涙あり、笑いありで振り返ります。広く温かいスウェーデン人の気質に触れることで、国や文化、人種、宗教、性別の違いは大したことでなく感じられるようになります。

人権・平和 国際化・グローバル

主催者様からの声

いじめなどつらい体験をどのように乗り越えたのか、講談を交えて、面白く感動的に伝えていただきました。ちょうど進路の岐路に立っている子どもたちの心に響いた内容だったと思います。マイクロアグレッションという切り口でしたが、前向きな生き方にも感動いたしました。

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南雲明彦 なぐもあきひこ

明蓬館(めいほうかん)高等学校 共育コーディネーター

学習障害から考える共生社会
~多様性を大切にする未来へ~

21歳て学習障害ということが判明し、「障がい者」「健常者」の違いに疑問を持つようになったという南雲明彦さん。「普通」というあいまいな物差しが、時に人を傷つけることもあります。「この人は普通」「この人はそうじゃない」と判断するのではなく、「同じ人間である」という当たり前のことを思い出すことが必要です。南雲さん自身の体験に加え、全国をまわる中で出会ってきたさまざまな人たちの経験もふまえて、「共生とは?」「多様性とは?」を聴講者の皆さんと一緒に考えていきます。

教育・青少年育成 人権・平和 福祉・介護 人権・平和 福祉・介護

主催者様からの声

今回の開催目的にふさわしい、とても素晴らしいお話をいただきました。多くの気付きを得ることができました。

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