新型コロナウイルスに振り回された2020年。日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字として「密」と発表したように、「密」の回避が叫ばれた一年となりました。
この「密」を避けて行えるオンライン講演は、2020年弊社で最も需要の高かった方法です。
昨年12月初旬に開催されたN会社労働組合様の講演も、当初からこのオンライン講演がご希望でした。オンライン講演を希望した理由、また実際に行ってみての感想をお聞きしました。
講演テーマ:【オンライン版】ヨシモト式 新感覚の対人スキル 職場を活性化する ツッコミュニケーション®
講師 : 篠原充彦氏
開催日時 : 2020年12月中旬
講演時間 : 1時間半
聴講者人数: 約30人
使用ツール: Zoom
講演タイプ: B. 講師から会場聴講者へ生配信タイプ
オンライン講演の可能性
Q.弊社ではリアル講演からオンライン講演に切り替えるパターンが多いのですが、御組合は当初からオンラインがご希望だったとお聞きしています。その経緯を教えてください。
企画担当者: うちの組合では毎年秋ぐらいにセミナーを開いています。夏から企画するのですが、今年(2020年)は無理かなと半ば諦めていました。しかし、以前からお付き合いのあったシステムブレーン(SB)の樂木さんから、3密を回避してできるオンライン講演の案内メールが送られてきました。
3密を避けてできるし、インターネットとPCさえあれば特別な設備を必要とせずに開催できることがわかり、オンライン講演の可能性にかけてみることにしたんです。それが、8月末頃だったと思います。
Q.「オンライン講演の可能性」ですか…。確かにオンラインでつながるために、物理的な接触を回避でき、感染リスクはなくなりますよね。ただ、オンライン講演は初めてということで、何か不安や抵抗のようなものはあったのではないでしょうか?
企画担当者: 通常、弊社でもZoomを使ってオンライン会議を行っているため、オンラインへの抵抗感はありませんでした。ただ、オンラインだと、対面ではないため、なかなか相手に気持ちやその場の雰囲気が伝わりづらいという欠点もあります。
そのため、今回は、聴講者を一つの会場に集めて、講師とオンラインで結ぶ方法(Bタイプ)を選びました。聴講者は一か所に集まっているため、その場の臨場感がつかみやすいと考えました。もちろん、3密を避けるため、50名収容の会議室を2つ使って、聴講者を半分(15名程度)に分けることにしました。聴講者と聴講者の間は一席をあけてソーシャルディスタンスを確保し、聴講者にはマスクの着用をお願いしました。
Q.なるほど、密を避けながらリアル開催に近づける方法で実施されたわけですね。ほかに、オンライン講演をやるにあたり、何か疑問や不安のようなものはありましたでしょうか?
企画担当者: 不安はほとんどありませんでしたが、開催前にいくつか(SBスタッフの)樂木さんに質問させていただきました。
オンライン講演は何分くらいが適正なのか、参加人数は一般的にどれくらいなのか?というような質問内容だったと思います。
一番気になった点は、講師がライブ配信する場所でした。講師の事務所が一般的で、別途有料で会議室やスタジオを借りる場合もあるとのことでした。今回は予算も限られていたため、講師の事務所でお願いすることにしました。
笑いの中に前向きになる要素が満載の講演
Q.今回は元芸人でファイナンシャルプランナーの肩書を持つ篠原先生に依頼されたようですね。決め手は何だったのでしょうか?
企画担当者: とにかく組合員から「楽しく学べる講演がいい」との要望がありまして、面白くてためになる講師の方を探していました。樂木さんから5名ほど(講師を)紹介していただきましたが、「ヨシモト」という馴染みのある知名度と他にない肩書、また樂木さんからの推薦もあって、最終的に篠原先生に依頼することにしました。
Q.講演テーマが「ヨシモト式 新感覚の対人スキル 職場を活性化する ツッコミュニケーション」というものですが、どのような内容だったのでしょうか?
企画担当者: 篠原先生は芸人を諦めて、26歳の頃に飛び込みの営業を始めたそうです。最初は売れなかったようですが、6ヶ月後にツッコミを使った独自の営業方法を習得して、売上を倍増させたそうです。その方法をご本人の体験を交えながら、楽しく解説していただきました。自分の魅力に気づき、それをどのように引き出して、相手の心を惹きつけるのか、またコミュニケーションを活性化させるツッコミ術を教えていただきました。
人を惹きつけるワークの部分では、実際にグループに分けて、みんなで考えをまとめるといったグループワークもありました。聴講者自身も考えながら、自分の意見を発表したり、実際にツッコミュニケーションを実演してみるといった時間もあり、かなり盛り上がりました。
「ツッコミュニケーション」といってもツッコミだけではなく、相手の意見を聞いたり、相槌をうったりする、聞き手としての役割も重要です。聞いて、相槌をうって、自分なりのツッコミをする。それが人間関係の接着剤となり、よりコミュニケーションを活性化させる、というような内容でした。
ツッコミュニケーションの実演では、「褒めツッコミ」のワークがありました。聴講者の中から2人を選び、1人がもう一人をひたすら褒め、褒められた方はツッコミで返すというものです。褒めちぎられて照れまくって、なかなかツッコミで返せないシャイな組合員もいましたが、そこは篠原先生が合いの手を入れて盛り上げてくれました。
とにかく、笑いあり、感嘆ありの充実した90分となりました。篠原先生はとてもパワフルな方で、ポジティブなパワーをいただけました。
Q. 篠原先生の講演は「前向きになれた」という意見もよく聞かれます。聴講者の感想を教えてください。
企画担当者: とにかく「面白かった」「ためになった」という声が多く聞かれました。中には、「コンプレックスをいかにポジティブに変えていくのか、生き方自体が変わるような講演であった」「普段はうまくコミュニケーションをとれていなかったが、この講演に機に苦手な人付き合いを”ツッコミ”で克服していきたい」という前向きな感想も聞かれました。
篠原先生もオンライン講演に慣れていらっしゃるようで、進行の問題もなく、大変満足のいくものとなりました。
初めてのオンライン講演は百点満点
Q. 初めてのオンライン講演でしたが、何か問題やトラブルはありましたでしょうか?
企画担当者: 企画段階から担当の樂木さんが企画書やタイムスケジュール、式次第をしっかりと作成していただいたので、その通りに進行することができました。「これってどういうことだろう」と思うようなところも、全てタイムスケジュールに細かく書いてあり、当日何も迷うことはなかったです。
開催日3日前に行ったリハーサルも良かったです。聴講者が参加する複数の会議室と講師、SBの4箇所をオンラインでつないでリハーサルを行いました。最初は顔合わせをしてから、ネットの接続状況を確認し、当日の流れを打ち合わせしました。資料の画面共有ができているか、講師に聴講者がどうやって見えているのか、またどうやってグループワークを行うのかなど、細かいところまでチェックしました。
お陰で当日は何のトラブルもなく、完璧に近い形で開催できました。今回の講演に点数をつけるなら百点満点といったところです。
Q. それは素晴らしいことですね。成功できた要因としてどのようにお考えですか?
企画担当者: やはり、樂木さんが作成した企画書やスケジュールに微塵の落ち度もなく、段取りも全てスムーズだったというところが強いと思います。講演内容も素晴らしかったため、マイナス点がありません。
こちらとしては大したこともやっていなかったのですが、本当に樂木さんや篠原先生のお陰で大船に乗った気持ちで開催することができました。
Q.そこまでお褒めいただき、嬉しい限りです。本日はありがとうございました。
【本案件の担当スタッフ】
樂木 悠 らくぎ ゆう
大阪府茨木市出身、1989年8月21日生まれ。岡山、東京、福岡、茨城と様々な土地を転々としています。趣味は映画と日々の運動(水泳やウォーキング)。毎日のコーヒーが欠かせないほど、コーヒー好きです。
スピーディな対応と市場や最新の時事に注目したプラスアルファの提案が強みです。テーマのご相談から講師選定のお悩みまで皆様に寄り添った対応を心がけています。講演に関することで迷ったり、悩んだ時にはぜひご相談ください。
皆様のいい日、いい出会いのお手伝いをさせていただきます!
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