2021年に入り、毎週のようにオンライン講演が開催されるようになりました。
昨年(2020年)は、新型コロナウイルスの影響で計画していたリアル開催ができなくなり、そこからオンラインに切り替えるパターンも多かったのですが、最近では、初めからオンライン講演を希望するケースも増えています。
本案件も、そのようなケースの1つとなります。

本案件の主催者様に、当初からオンライン講演を選んだ理由、また実際に開催した後の感想をお聞きしました。

自治体・医療福祉・公的団体・学校・PTA・教育委員会チーム

講演テーマ: 天気の達人、天達と考える 気候変動と地球の未来
講師   : 天達武史
開催日時 : 2021年1月下旬
講演時間 : 1時間20分
聴講者人数: 約60人
使用ツール: Zoomウェビナー
講演タイプ: C. 講師から個別視聴者へ生配信

当初からオンライン講演を希望した理由

Q.今回は最初からオンライン講演をご希望されたようですが、その理由を教えてください。

企画担当者: 市民向けの講座ということで最初はリアル開催で考えていました。ところがなかなか新型コロナが収束する気配もなく、あちこちでクラスターのニュースが聞かれるようになり、課内でリアル開催は無理だろうという話になりました。しかし、計画があるため開催はしなければならない。
そんな時に、御社の担当者さんからメルマガでオンライン講演の案内がありました。すぐさま「これしかない!」と思い、すぐに連絡しました。オンラインであればクラスターが起きることもないでしょうし、何より場所が制限されないという点もよかったと思います。

Q.オンライン講演は方法は、ライブ型、オンデマンド型といろいろとありますが、ライブ型を希望した理由をお聞かください。

企画担当者: 今回の講演の企画趣旨というものが「環境に負荷のない『資源循環型社会』を形成するために、自分たち一人ひとりが何をすべきか考える」といったものでした。環境問題を市民の皆様により身近に感じていただくためにも、質疑応答などができるライブ型を選択しました。ライブ型にも、講師の方に現地に来ていただくパターンと来ていただかないパターンがあるようですが、もちろん、このご時世でしたので後者を選択しました。

Q.確かに、オンライン講演では講師も参加者も、物理的に離れた場所から参加できるのもメリットですよね。
ちなみに、今回の講師は天達さんを選ばれたようですが、その理由も教えていただけますか?

企画担当者: 講師のお問合せをした際に、担当者さんから4名ほど紹介していただきました。知名度と「天達さんの講演はとにかく楽しい」という評判を聞いていましたので、天達さんで即決でした。

Q.企画から計画まではどれくらいの期間かかかりましたか?

企画担当者: 問合せが10月中旬で開催が1月末でしたので、正味3ヶ月程度でしょうか。今回、私もオンライン講演は初めての経験でしたので、御社の担当者さんにいろいろとご相談させていただきました。

今回使用したZoomウェビナーは御社から借用し、運営もほぼ御社に任せっきりでしたので、こちらから特別に準備したことはありません。講師の天達さんのために東京の貸会議室を借りることになりました。その手配も行っていただけたので、本当に助かりました。
また、当日、私が司会をしたのですが、その台本まで用意していただきました。ただただ、感謝するばかりです。

Q.企画から開催までスムーズにいったということですかね?

企画担当者: そうですね。全体的にスムーズに進行できたと思います。
企画段階で、「ライブ配信後、オンデマンド配信は可能か」とか「今回のテーマである環境保全についての内容を取り入れてほしい」など、部内から要望が出たたため、そちらはメールでやりとりをしました。それに対しても、担当者さんからすぐに回答いただきましたので、スムーズに進行できました。講師のプロフィール文や実績、当日のスケジュールなどがまとめられたレジュメをいただき、当日はそれにそって進行しました。
また、開催日の1週間ほど前にリハーサルもしていただいたので、当日の流れをつかむことができてよかったです。

聴講者を飽きさせない趣向が満載

▲大阪本社の当日の風景

Q.当日の講演の様子を教えてください。

企画担当者: 聴講者は市内事業所や環境関係部署の従業員の方などで、約60名が参加しました。事前に担当者さんからいただいたZoomウェビナーのURLと参加方法をメールで参加者の皆さんに配信いたしました。

ホストは担当者さんと私で、私は同市役所の会議室、担当者さんは御社の大阪本社で待機していました。講師の天達さんには、東京の貸会議室から参加していただきました。東京の貸会議室では、システムブレーンの東京の社員の方についていただき、カメラ撮影、画面共有などの操作も対応していただけたため、大きなトラブルもありませんでした。オンラインでありがちな接続トラブルもなく、クリアな音声と映像で快適に聴講できました

▲東京の貸会議室の風景

Q.講演内容はどのようなものだったのでしょうか?

企画担当者: 担当者さんの「楽しく、親近感が持ててとにかくおすすめです!」との太鼓判の通り、天達さんの講演は楽しく、そしてためになる内容でした。
テーマは、「気候変動と地球の未来」というとても考えさせられる内容でしたが、出演されているテレビ番組「とくダネ!」の裏話や当市の気候に関する小ネタを時々披露しながら、笑いを交えて解説していただけたため、あっという間に時間が過ぎていきました。
スライドも多用して、視覚的にもわかりやすかったです。

また、オンライン講演だと座ってばかりになりがちなので、最初と最後で簡単なストレッチをレクチャーしてくださいました。息抜きできる時間が設けてあったのも良かったですね。

あと、講演の間あいだで出されるクイズも面白かったです。集中力が切れそうなタイミングでクイズを出してこられるので、聴講者は飽きることなく参加できたと思います。
個人的には、「地球温暖化が続けばこの100年で平均気温は何度上昇するのか?」といったクイズの結果に驚きました。

Q.それは回答が気になりますね。ずばり、どんな回答だったんですか?

企画担当者: 100年あれば、平均気温は10℃とか20℃とか上昇してしまうと考えてしまいますが、実際にはたった0.85℃ほど上昇するようです。「たったそれだけ!?」と思われるかもしれませんが、それだけでも、日本では真夏に40℃以上になる地域が出てきたり、最大風速90kmの猛烈な台風が発生してしまったり、めちゃくちゃな気候変動が起きてしまう可能性があるわけです。

このクイズにの後に、地球温暖化が続いた場合の100年後の気象図のスライドと、地球温暖化対策をした場合としなかった場合で100年の間で世界の温度がどのように上昇していくのか世界地図のアニメーションを見ました。そのアニメーションはまるで世界全体が灼熱地獄に覆われているように見えて、早急な地球温暖化対策の必要性を痛感させられました。

Q.地球温暖化対策というとCO2削減がまっさきに思い出されますが、個人一人ひとりではなかなか難しい気もします。

企画担当者: 確かにCO2のほとんどは工場や車から排出されており、企業や国が取り組むことがまず重要かと思います。とはいえ、私たち一般市民でもできることがあるんです。天達さんは、企業や国主導で行っているCO2削減事業とともに、私たちが明日からで始めることのできる対策も紹介しました。

Q.私たちができる対策はどのようなものがあるのでしょうか?

企画担当者: 自宅のプランターで緑を増やす方法とかいろいろとあるのですが、私はエコクッキングに興味を持ちました。
エコクッキングとは、余熱や同時調理により、できるだけ低いエネルギーで調理するというものです。天達さんは調理法も研究されているようで、ぜひ次回はエコクッキングについて講習を受けてみたいと思いました。

天達さんの講演は、最初から最後まで楽しめ、かつ気づきのあるものでした。参加者からは、「笑いの中でもしっかりと私たちに気づかせ、そして何をすべきか教える内容でとてもためになりました」「F市の気候情報も入れていただき親近感が持てました」「私たちが今から身近でできる対策がわかり良かったです」「最初と最後の体操、そしてクイズと飽きない内容で、時間が足りないくらいでした」といった声が聞かれ、主催者としても満足のいく内容でした。

オンライン講演をおすすめする理由

Q. オンライン講演を開催してみての感想を教えてください。

企画担当者: 「あっ、こんなに簡単なものなんだ!」の一言です。気になる点は担当者さんにフォローしていただいたので、不安なこともありませんでした。
参加者は会場に移動する必要もなく、勤務先から参加でき、移動時間も費用もカットできます。また、主催者側は会場準備が不要になるため、かなりの手間を省けます
オンライン講演は主催者にとっても参加者にとってもメリットの高い方法です。主催者や参加者、講師が場所や時間に拘束されず、場所準備などの手間が省けるオンライン講演は、コロナ収束後も活用できる方法だと思います。

Q. これからもオンライン講演は増え続けるとお考えですか?

企画担当者: そうですね。このパンデミックでいろいろなものがリモートに切り替わりつつあります。オンライン講演であれば、場所や時間など物理的な障害が取っ払われるため、これまで実現できなかったこともできるようになるでしょう。コロナが収束した後でもオンライン講演は増え続けていくのではないでしょうか。

Q. オンライン講演の未来も広がりそうですね。本日はどうもありがとうございました。

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