心が招く体の病気

山崎雅保 やまざきまさやす

心理カウンセリング「ハートピット」所長
心理ジャーナリスト

提供する価値・伝えたい事

かつて医療健康ジャーナリストとして取材活動を重ねてきた経験から、医療では対応しきれぬ疾病の領域が、一般に考えられている以上に広いことを痛感した。また最新の医療をもってしても対応がむずかしい疾病の背後には、ストレスを中核とする多様な心理要因が潜んでいがちであることも観察してきた。健康心理学と呼ばれる学術分野の成果は、心と身体はきわめて緊密に連携し合いながら健康を保っているのであり、その連携が不調をきたすだけでも深刻な病が生じる事実を明らかにしている。

内 容

心理健康ジャーナリストの立場から、心と自律神経の関係を解き明かすことを入り口としながら。心と病気の分かちがたい関係について語る。同時に、心理面にどのようにアプローチするなら病が癒えやすいのか、よりよく健康を保てるかにつても言及する。

●ガンやアレルギー性疾患(アトピー、リウマチ、膠原病など)には心理療法が有効であるとする。意見や実 践例が多数ある。実際、心理カウンセリングを受ける人々の中には、心理的安定が深まるとともに、医学的には治療がむずかしいとされる疾患が軽快した例が少なくない。むろん、そのような経過を健康心理学の理論で解説することも可能である。
●「心理的安定」は「自律神経系の安定」とほぼ同義語であることにも注目すべきだろう。自律神経系は内分泌を支配し、病への抵抗力・治癒力である免疫力の高低にも直接的に影響している。

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