技術者・研究者のためのマーケティング入門

木村勝己 きむらかつみ

発明プロデュース協会 会長
学校法人日本電子専門学校 講師
東京都中小企業振興公社製品化コーディネーター

想定する対象者

技術者・研究者・商品企画担当・ビジネス戦略担当・中小企業経営者
経済のグローバル化の進展に伴い、企業活動における研究・開発へのマーケティング視点での取り組みが重要になっている。時代の流れを読み、消費構造の変化をうまく捉えた商品開発が、企業競争力の大きな差になるのである。社会が豊かになり、消費者の欲しいものが多様化してきたなか、顧客の潜在欲求を捉えた商品開発が求められるのである。モノそのものではなく、モノがもたらしてくれる新しいライフスタイルや未来像を、うまく消費者にイメージさせられる商品づくりが重要といえる。

提供する価値・伝えたい事

市場が成熟すると、モノ余りによるトップシェア企業の優位、商品のライフサイクルの短縮、複数フォーマットの乱立、基幹ブロックのモジュール化、インターネットによる価格下落誘導など利益の出ない構造に拍車がかかる。新しい発想、アイデアによる付加価値の高い商品やサービスの提供が益々必要になっている。
マーケティング戦略により、消費者のニーズをつかんだシーズの探索・研究、商品開発が求められている。マーケットインやさらに進んでカスタマーインの取り組みが求められる。
講演ではソニーでの商品企画・開発・設計の経験と、ビジネス戦略、知的財産戦略の経験を触媒として、参加者に多くの刺激を与え、今後必要な商品開発の方向性を解説する。また今までの講演や執筆活動で蓄積した、多くの逸話や発明・発見の裏話、ヒット商品の開発事例などを紹介し、理解を促進するように進めていく。

内 容

【プログラム】
<1>市場環境の動向
1. 本質をつかむ商品開発
2. お客様はなぜその商品を買うのか
3. 不の解消商品
4. 世界における日本の競争力

<2>マーケティングとは
1. マーケティングの定義
2. 市場の構造と魅力度
3. プロダクトアウト・マーケットイン
4. 売上アップの5原則
5. セグメンテーション
6. ターゲティング
7. ポジショニング
8. マーケティング・ミックス
9. なぜお客様はお金を出すか
10. AIDMAモデルとプロモーション

<3>事例研究
・アサヒビールのシェア挽回戦略

< 4>マーケティングと商品開発戦略
1. 商品のライフサイクルとマーケティング
2. SWOT分析
3. 競争のポジショニング
4. アンゾフの製品市場戦略
5. 商品の持続的・破壊的イノベーション
6. ブラボー思考商品

< 5>21世紀型の消費構造
1. マズローの5段階欲求説
2. 消費構造の変化
3. 新しいライフスタイルの提案
4. 感性工学の視点
5. ゲーム開発に学ぶ戦う土俵を変える戦略

【時間等】
・1~3時間の範囲で調整可能
(人数の限定はございません)
グループワークを加えた1日型研修も可能です。
(研修は25人位まで)

根拠・関連する活動歴

ソニーでの商品企画・開発の経験
ソニーでのビジネス戦略・マーケティングの経験
オールアバウトの発明・アイデア発想・新技術サイト編集長の経験
東京工業大学や外資系コンサルティングでの市場探索、特許流通・マッチングの経験

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