夢航海

白石康次郎 しらいしこうじろう

海洋冒険家

提供する価値・伝えたい事

子どもは大人がいくら口で言っても、自らが体験したもの以外、感じ、理解することはできないです。私が船に子どもを乗せたり、アドベンチャーレースを運営したり、また講演するのは、チャンスを与えて、体験して欲しいと思っているからです。
 昔は時代が厳しく、時代そのものがトレーニング場になっていました。がんばらなければ生きていけない。現代はおなかが減るチャンスもないし、がんばるチャンスもない、考えるチャンスもないのです。与えられた情報を選択するだけなのです。そのことは子どもたちのせいではもちろん無く、大人が「体験せずに理解しろ」というのは無茶ですね。
 私がお役にたてるとすれば、その体験を伝えることであり、チャンスをつくってあげることなのです。私の夢としては、子どもたちに夢と希望を与えられる仕事ができれば、と思っているのです。

内 容

講演の中でも、「子ども達にジャッジ(判断、決断)を与えてください」とよく言います。そうすれば、たとえ失敗しても、そのことは子ども達にはねかえり、それが勉強になります。成功から学ぶことより、失敗から学ぶことのほうが多いのです。

 私は特に大きな才能なんてないのです。ちょっと人より体が丈夫なだけです。その分私は仲間を大切にします。自分の持っていない能力ですね。仲間をつくることが私には一番大切です。とにかくチームワークを重視します。私ひとりだったらとても無理です。ひとりではヨットを運ぶこともできないでしょ。でも、「力を貸してやる」と言ってくれる仲間を100人集めれば、なんとかなるのです。

 2002年の世界単独一周ヨットレース“アラウンドアローン”でも、私はたまたま完走できましたが、もしかしたらリタイヤしていたかもしれない。それこそが人生です。私がレースの途中で死んでしまうかもしれない。だからこそ“チャレンジ精神”なのです。結果がみえるチャレンジなんてありません。チャレンジには失敗もある、それが現実です。

 私をみて安心して欲しいですね。白石でできるんならぼくにもできるかな?って。私は決して冒険は勧めませんし、夢をもちなさい、とも言いません。ただ、夢をもつと、私自身はこれだけモチベーションがあがり、こんなふうに夢を実現できた、と伝えたい。私は決して手本になる人間ではありませんが、良き見本にはなりたい、と思っています。「こういう人生もあるよ」ということですね。
 とにかく夢をもってがんばったら、エネルギーもいっぱい出てきたし、いろんな出逢いもあった。そのかわり失敗も多いし、悩むことも多い。そんなお話をし、それぞれの方が何かを感じてくれればいい、と思っています。

スタッフからのコメント

成功から学ぶ事より、失敗から学ぶ事のほうが多い。
いくつもの失敗を繰り返しながら、果敢に挑戦を繰り返してきた白石さんの講演は、失敗に負けず、挑戦し続ける事の大切さに、あらためて気づかされ、ワクワクする気持ちにさせられます。
映像を駆使した講演なので、困難に立ち向かう姿が臨場感たっぷりに感じられます。

(学校・PTA・教育委員会担当   岩本:記)

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