親として読むべき10冊の本~デキる子の親は読書好き

小林順一 こばやしじゅんいち

キャリアコンサルティングセンター 代表

想定する対象者

生徒の保護者および教育関係者対象

提供する価値・伝えたい事

読書は筆者や主人公の人生を逆のぼって追体験できます。
そのことによって人は先人や主人公の分まで、つまり人生を何倍も生きることができ無限の視点を得ることができます。
また読書により真のユーモアを身に付けることもできます。
読書の効用はまだまだ他にも沢山あります。
こんなに面白い読書なのに、最近は若い人達の読書離れが危惧されております。
自らが本を読まない父母のもとで育った子供は哀れです。読書習慣を付けるべき時を逃してしまうからです。反対に本好きの家庭の子供は自然にその環境に染まって行きます。読書習慣が
身に付きます。親が本を読まない理由は何でしょうか。
原因はいろいろありますが注目すべきことの1つは「どの本を読めばよいのか分からない」というものです。
そのため今回のこの講演は「どの本を読めばよいのか。それは
なぜか」ということを中心にお話ししたいと思います。
できる限りやさしく分かり易くお話し致します。

内 容

1.わたしの体験した読書法
●こうすれば楽しくなる読書法
●子どもは本を読む親をじっと見ている
●時間を大切に。一生で読める本は限られている
   
2.心を揺り動かし、人間を大きくする10冊の本 ~~この本の読み方~~
(1)「明治」という国家=司馬遼太郎
坂本龍馬、小栗忠順、勝海舟、福沢諭吉、西郷隆盛、大久保利通。明治の父たちが何を考え、どう決断したか。

(2)父・こんなこと=幸田 文(あや)
文豪・幸田露伴の次女。露伴の死にゆく姿と、続く葬儀の模様を綴り、刻々の死を真正面から見つめた者の心の記録。

(3)キャッチャー・イン・ザ・ライ=J・D・サリンジャー著・村上春樹訳
寮を飛び出したホールデンが人間関係につまづき傷つきながら実家に帰って来るまで放浪する3日間を独白形式で綴った自伝的名作。

(4)父の文章教室=花村萬月
五歳のころ、放浪癖のあった父親と同居することになり、程なく、花村少年の地獄の日々が始まった。

(5)生き方の美学=中野孝次
美しく生きるとは、いかに自らの美意識に忠実に生きることではないか。高潔、無私、道義、使命感、理想、友情、徳に生きた人々の形。

(6)遊鬼~わが師 わが友=白洲正子
白洲正子が全身でぶつかり全霊で感電したとびきりの人生の名人、危うきに遊んだ鬼たち。白洲次郎、小林秀雄、青山二郎、梅原龍三郎他。

(7)菜根譚=洪 自誠著・祐木亜子訳
著者は儒教・仏教・道教という中国はじめ東洋全体に影響を与えた3大思想を基に、そして其々の不足部分を他から補いこの処世訓を書いた。

(8)わが子に伝える「絶対語感」=外山滋比古
頭の良い子に育てる日本語の話し方。ことばというものを全く知らずに生まれてくる子はお母さんを先生にしてことばを憶えていく。それを母親ははっきり自覚しているか。

(9)祖国とは国語=藤原正彦
国家再生、すなわち教育再生に関し、たび重なる改革がなされているが
本質中の本質とは何か。あえて云う国語の重要性。

(10)わたしを離さないで=カズオ・イシグロ著・土屋政雄訳
へールシャムという謎の場所で子ども達が過ごしているがそこには大きな秘密がある。子ども達は臓器提供者として生まれ教育されている。20世紀後半のイギリスが舞台。

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