家族って何だろう~介護・休みなしの20年

荒木由美子 あらきゆみこ

タレント

提供する価値・伝えたい事

姑は2003年1月他界。亡くなる前に「長いこと面倒見てくれてありがとう。由美ちゃんに今後悪いことはないよ」と言われました。認知症という病気を恨みました。長い長い介護生活とその時感じたことをお話します。

内 容

■介護が始まるまで
16歳で佐賀県から上京。ホリプロからデビューするが23歳で引退。
その後、湯原昌幸さんと結婚しました。結婚後姑と同居することになりました。
結婚してわずか2週間後に姑が倒れた。まさか介護をする為に嫁いだとは!!
今まで芸能界で色々な楽しい仕事をさせてもらえたが、何でも思い通りにいかないよとの警告だったのかもしれません。

■息子の誕生と認知症に気づくまで
姑が倒れたときは血栓という病気で認知症ではなかったが、姑に喜んで欲しい、褒めて欲しい一身で必死に看病しました。子どもが三歳になるぐらいまでは本当に平和な生活でした。しかし、幼稚園入る頃から姑が認知症ではないかと思い始めました。

■認知症が本格化して
4年過ぎたあたりから本格的な認知症の症状になってきました。
どうして通じないの??どうしたらもっと平和になるの??家族っていったい何??。

身体の病気なら労ってもらえるのに、認知症だけは可愛そうだと思ってくれない。一生懸命介護しても気持ちが通じない。毎日毎日泣いた。「負けない!」「最後までやりきる」って思ったが限界!

■施設へ
「よく頑張った」と夫が施設に入れることを提案してくれました。
介護する家族がいる人が集まる「家族会」で救われました。
みんな苦しんで頑張っているんだ。自分だけ苦しいのではない。
「大変な事もやり方によっては楽しい!」

■姑の他界
姑は8年間自宅介護、8年間施設での介護を受け2003年1月他界。
亡くなる前に「長いこと面倒見てくれてありがとう。由美ちゃんに今後悪いことはないよ」と言われる。
こんなにしっかりしているならずっと家で介護すればよかった。
全部ボケている人はいない。ちゃんとわかってくれていた。
結婚は、夫が選んだのではない!姑が私を選んだんだ!そう思いました。

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