子どもと同じ目線に立って、いっしょに悩む
~大人が変わらなければ、閉じた子どもの心は開かない~

中村浩士 なかむらひろし

弁護士

提供する価値・伝えたい事

私自身、非行少年でした。でも、立ち直りました。それは、親から説教されたからでも、教師から言われたからでもありません。自らその愚かさ、常に逃げることしか知らない自分に気付いたからです。
私の立ち直りの原動力は、「ごめん、父ちゃんと母ちゃんには本当に悪いことをした。恩返しがしたい。」この想いだけでした。
なぜ、子ども達が非行に走るのか、その原因にまず目を向け、子どもの目線を変えてやることが何よりも重要です。まずは、「子どもと同じ目線に立って、一緒に悩む」これに尽きます。そして、説教するのではなく、子どもが立ち直りの動機付けができるよう、見えないところで必死にサポートしてあげてください。
私は、検事をやって、何人もの犯罪者を、心底悔い改めさせ、更生させてきました。
説教して更生した犯罪者は、1人もいません。更生した多くの犯罪者は、こう言ってくれました。「今まで生きてきて、検事さんが、初めて俺を人間として、1人の男としてみてくれ、接してくれた」。
悲しいせりふです。冷たい視線、上から目線でしか見てくれず、自分の話すら聞いてくれない、一緒に悩んでくれない、そんな想いがやがては巨大な失望と反発心へと繋がっていくのです。みんな、本当は心のどこかで助けを求めているのです。
どんな助けを求めているのか、それを必死に探してください。少年を更生させることは、みなさんが考えているほど難しいことではありません。失礼ながら、最も難しいのは、少年の気持ちを理解しようとしない、その発想も努力もない、みなさんを変えることです。
みなさんがまずは変わらなくてはなりません。子ども達をそうさせているのは、他でもない、みなさん自身の責任なのですから。
悪達を決して憎んではいけません。愛してあげて下さい。「愛してる。大好き!」を心と身体で示して下さい。
その言動こそが悪達の心に届き、更生の道へと導くのです。

内 容

■自分が立ち直ることができた理由

■子どもが非行少年になったら
どうしたら立ち直らせることができるのか

■大人たち自身の発想の転換と努力
・子供との対話
・原因を分析
・子どもと一緒に、決死で闘う覚悟があるか。

Copyright © 株式会社システムブレーン All Rights Reserved.