地域と個人で出来る『防犯対策』

久保田久幸 くぼたひさゆき

元議会議員
ガルエージェンシー探偵学校 代表
総合探偵社ガルエージェンシー静岡・静岡北 代表

想定する対象者

各自治体、PTA、子供会、子供が通う全ての学校
防犯対策は泥棒対策と考えがちであろうが、女性や子供やに対する卑劣な性的犯罪や老人に対しての被害も多発してる。
もはや防犯対策は、地域での対策が必要だと考える。

提供する価値・伝えたい事

詐欺と同様に、被害に遭ってしまったら命までも奪われる事件である。

内 容

●探偵の下見調査で確認する項目は?
・対象者の顔(面取り)
・対象者自宅や勤務先の出入り口の場所や数
・対象者自宅や勤務先周辺の様子
・対象者自宅や勤務先近辺の張り込み場所の確認
・対象者勤務先のセキュリティー(犬などがいるかどうか等)
・対象者自宅から勤務先への通勤ルートの確認
・対象車両の駐車位置

なかでも、出入り口の場所や数、張り込み場所の確認は必須になっており、事前に行っておくかどうかで、調査方法もたてやすくなります。
出入口が多いのであれば、調査員を増やす必要があったり、張り込み場所が厳しいようであれば、事前に作戦をたてておく必要があります。
また、面取り調査と言って、対象者の顔の確認も同時に行うのです。
依頼者から提供された写真が古いとか、現在の姿が・・・・コアリズム(笑)と違うこともある為に。

実は泥棒も下見調査(物色)を徹底しているのです。
泥棒の大半数が、事前に街や家を下見しています。
泥棒が下見するときのチェックポイントは探偵より多いのです。
ある意味、観察力のプロ

泥棒が最も嫌うのは「人の目」!
昼間でも人通りが少ない街や、周囲の監視の目が届きにくい住まいは、必然的に泥棒のターゲットになりやすいと言えます。以下の項目にあてはまる場合はその危険性が高いため、注意が必要。
・通行人が少ない、通りから敷地が見えない。
・高い塀や生垣で、通りからの見通しが悪い。
・敷地内に植栽が生い茂っている。
・目隠しタイプのベランダである。
・公園や空き地、駐車場などに隣接している。
・常夜灯がなく、暗がりが多い。

『入りやすく、逃げやすい。』
侵入者は、侵入に5分以上かかると約7割があきらめ、10分以上かかるとほとんどがあきらめると言われています。
要は「侵入に時間をかけさせる」ことが防犯のポイント。
以下にあてはまる場合、敷地内へ簡単に入らせない工夫が必要。
・敷地境界・車庫前に何もない。
・物置、エアコン室外機、雨樋など、2階への足場がある。
・隣家との距離が近い。
・隣がマンションなどの集合住宅である。
・夜になると1階は誰もいなくなる。
・敷地が複数の道路に面している。

『留守かどうか。』
侵入者が家の下見で気にすることは、やはりその家が留守かどうかです。
住宅侵入盗の手口は「空き巣」が圧倒的に多く、留守と分からないようにする日々の心掛けが大切です。
周囲に「留守」と知らせていないか、チェックしてみてください。
・インターホンにカメラが付いていない。
・ポストに郵便物が溜まっている。
・洗濯物を干したまま出かける。
・表札に家族全員の名前がある。
・電気メーターが見やすい位置にある。

で、この泥棒も最近はチームを組んで(若い奴に多い)活動をしていて、暗号を使っているのです。
お宅の玄関のシール(NHK)等に、意味不明の数字やアルファベットが書かれていたら下見完了済みです。



●子供の防犯
平成20年における刑法犯に係る子供(少年。20歳未満)の被害件数は28万9035件。
刑法犯被害件数に占める子供の割合は19.8%となっています。(平成16年は16.7%)

就学別の犯罪被害の人口当たり(人口10万人当たりの認知件数)はその他少年(未就学児童、小学生、中学生を除く)3280.81件、中学生1788.95件、小学生340.44件、未就学児童7.65件となっています。
子どもの被害件数を主な罰種別に見ると、窃盗が86.6%で最も多く、暴行2.1%、傷害1.9%、強制わいせつ1.3%、恐喝0.9%となっています。

また、子供が被害者となる割合の高い罪種について見ると、略取・誘拐(71.6%)、強制わいせつ(51.9%)、公然わいせつ(46.9%)、強姦(43.9%)、恐喝(42.4%)などが、全刑法犯被害件数に占める子供の割合(19.8%)より高くなっています。

犯罪に遭わないために、どのような犯罪が多いのかを知り、おとなが注意することが必要です。

・自宅周辺の防犯対策ポイント
・親子で作る安全マップ
・子供への約束事項
・氏名等を持ち物に書かない
・安全(防犯)グッツ 他




●女性の防犯
平成20年における刑法犯に係る女性の被害件数は50万6114件。
刑法犯被害件数に占める女性の割合は34.7%となっています。(平成19年は35.0%) 女性の被害件数を主な罰種別に見ると、窃盗が77.2%で最も多く、詐欺4.4%、暴行2.3%、傷害1.6%、強制わいせつ1.4%となっています。

また、女性が被害者となる割合の高い罪種について見ると、強姦、強制わいせつ、公然わいせつの他、略取・誘拐(75.5%)、詐欺(50.2%)、逮捕・監禁(49.6%)、脅迫(40.7%)、殺人(40.7%)などが、全刑法犯被害件数に占める女性の割合(34.7%)より高くなっています。

年齢別の犯罪被害の人口当たり(人口10万人当たりの認知件数)は20歳未満948.98件(公然わいせつ、略取・誘拐が多い)、20歳代1599.62件(強盗、強姦、暴行、傷害、脅迫、窃盗、強制わいせつ、逮捕・監禁が多い)、30歳代948.98件、40歳代886.90件、50歳代614.03件、60歳代524.96件(詐欺が多い)、70歳代313.67件(殺人、詐欺が多い)

盗撮、ストーカー、痴漢、強姦等性犯罪や、空き巣、強盗、ひったくりなど女性を狙った犯罪が急増しており、その種類や手口も巧妙化してきています。
充分な対策を行い、犯罪者に狙われないようにしましょう。

・住宅・マンションの防犯対策を充分に行う。不審者の侵入対策
・一人暮らしを悟られない
・押し入り対策
・密室(エレベター等)対策
・セクハラ、パワハラ対策
・痴漢対策

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