安全への提言
~保安・防災の向上に向けて~

東野郁夫 ひがしのいくお

保安・防災アドバイザー

想定する対象者

危険物施設等を有する事業所の管理職から一般社員、協力会社
災害等をどのように減らせばよいかをご検討されている事業所の管理職から一般社員
近年、危険物施設等の事故は高止まりしており、人的要因による事故が多数発生している状況下にあり、人的要因による事故を低減させることが大きな課題となっている。
また、作業における手順書等の近道(手抜き)による事故も絶えないことも大きな課題となっている。

提供する価値・伝えたい事

安全は、頭で考えるものではなく、心で感じるものであり、嘘や綺麗ごとでは対応できない。
安全は、本気に応えるが、ごまかしには厳しい仕返しが必ずある。
安全・安定操業を継続させることが「社会から操業を許されるライセンス」である。
安全・防災活動には正解はない。しかしながら、気づくことから始める必要があり、基本的な取り組みの感度を上げながら、泥臭く、繰り返して継続することが保安・防災向上への近道なのである。

社員が家族に「行ってきます」といい、「ただいま」というまで、当たり前のことであるが、無言で家族に帰してはいけない。安全に社員を家族へ引き渡すまでが管理監督者の最も重要な責務であり、安全の根底部分なのです。

内 容

●近年の事故
 事故は起こるべくして起こっており、殆どが人的要因によるものである。

●安全の定義
 「安全とは何か」を検証し、構内で働くすべての人が理解しなけ れば、もはや「安全」は存在しない。

●人はなぜ不安全行動を起こすのか
 実例や簡単な実験を交えて、不安全行動の根底を覗くことにした。
 興味や関心の有無によって、安全の見え方が変わってくる。どのように興味や関心を持ってもらうかが重要な部分であ
 り、「安全」というスローガンでは何も見えてこない。
 現場では、学問ではなく実際に即した教え方や躾が重要な部分となる。

●今、企業に求められている安全とは何か
 32年間の事故調査や許可、石油会社で社員として仕事をした経験から、小生の知験として学問ではなく本音で議論
 ・労災も含めた事故調査方法
 ・防ぐことができるはずの「手抜き」と対策
 ・3Sと声掛け運動(自主保安で)
 ・どこまで「本気」になれるか
 ・暗黙知の世界とマニュアルの世界
 ・管理監督者は何をすれば良いのか
 ・安全の心
 ・その他

根拠・関連する活動歴

現、堺市消防局に入局から31年間余り、危険物行政に携わり、危険物施設の安全、事故調査等に従事し、災害時の防御方法、工事における安全等に深く関与し、安全向上のために尽力した。
また、石油会社では、本社の安全環境部の特命担当課長として、各製油所への安全環境査察、特に消防法、石災法に係る諸問題の解決を図り、事故の未然防止に寄与した。

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